遠藤淑子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遠藤淑子さんのマンガはどれも好きだけど、
これが一番最初に読んだシリーズ。
大金持ちの爺さんと遺産目的で結婚した女性が主人公で
爺さんがなくなった後、女主人として
その家の若い執事ともめたりもめなかったりするどたばたコメディ。
この作者のマンガはどれもそうなんだけどコメディでもそうじゃなくても
人との心の交流が描かれていて、笑えるしほんわかするし、
それから泣けたり考えさせられたりするので
少女マンガと思って侮るなかれ。
絵はお世辞にもうまいとは言い難いけど、
登場人物の心の機微は外さない
なんだか癖になる感じなんです。
少しでもお目にとまりましたら是非読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
遠藤淑子さんの最新刊です。相変わらず画が巧くなってないようですが(半分誉め言葉)、話の作りが秀逸で昔から好きな漫画家さんです。エヴァンゼリン姫シリーズや、退引町界隈、マダムとミスター、スマリの森などは大好きでした。遠藤淑子さんの作品を読む為に、花とゆめを買っていた時期がありました。
さて感想に移りたいと思います。話は桃太郎の設定を利用したファンタジー作品となっています。ファンタジーは苦手なんじゃないかと思いますが(画が)、話は相変わらず良い話となっています(鬼が悪いのではなく、人間の心の闇が・・・)。最後の場面の目が開き空間を繋げるという場面は、背筋がぞくっと感じました。
遠藤淑子さんの作 -
匿名
無料版購入済み作者ののほほんの作風が幸い。
こよなくワンコを愛する派、他作もファンなので当時の連載も読んでいたのだが
今考えると牧羊犬を成犬間近で日本の屋内で飼うなんてかなり無茶。
あと犬は頭が良いほど飼い主との上下関係が崩れてると躾が崩壊するし鼻の敏感な生き物は強烈な匂いのする排泄を巣近でするのは無理なんです。
まぁ手探りでけっこう犬も人も痛い目に遭っとるので今なら炎上するかもと思うが作者が深刻な自虐でも攻撃的でもないプロとして何故か拙くもほのぼのにも見えてしまう天然系なので強い感情もなく読めてしまう、そういう意味でこの人の日常系漫画は傑作なのですね。
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Posted by ブクログ
収録作を見ると、まとまりが無い。
強いて言えば、ファンタジー色が強いということくらいが共通点だろうか。
売れない漫画家とその妻が越してきたボロ家で、出会う不思議な少年の話「あのこ」。
成仏するために、誰かを幸せにしなければならないという少年にとりつかれた、義理の母とぎくしゃくしている少年の話「幸せになろう」。
永遠に結ばれない夫婦になる架空の王国の王とその『妻』の物語「そらのむこう」。
が、開いたら、「敏腕! 茂合課長」
おまえかよ!
ますますまとまりがない。
一応、文庫なんだから、なんらかのまとまりを…とも思うのだが、フィギュアのエッセイなんかも混じっていてやっぱりまとまりがない。
思うに、 -
Posted by ブクログ
はじめは、ホモの上官にクビにされた主人公が、「ルーク」という、古い人型ロボットを手にするところから始まり、二人で事件を解決する、という、こう書くとシンプルな内容。
でも、登場人物のセリフ一つ一つが映画のようで、とても詩的だ。読み返すたびにじんわりする。何気ないシーンでも心に突き刺さる。
空を眺めるだけで満たされたことを、忘れてしまう・・・実感として思い当たる人は、この世に何人いるだろう。
その人は、どんなつらい目にあったんだろう。
そして後半は、「ルーク」が作られることになった経緯について触れている。
これがまた。
これを読んだ後でまた前半に戻ると、あまりの深さに胸がいっぱいになる。
とにか