西水美恵子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
西水さん2冊目。2冊ともに共通するのが、西水さんご自身の本気度。そして覚悟。そんな西水さんが見た世界や出会った人びとから学んだことは、本書を通して確実にその想いとととに胸の中にスッと浸透してくる。
パワー・スピーチの技法
・始めは単刀直入に力強く。冒頭の一分はプライム・タイムで視聴率最高。挨拶などの無駄使いで落とすと、絶対元に戻らない。
・声量を下げる。耳はうるさい声を避け、静かな声に聞き入る。
・専門用語は絶対禁止。わかる人も、わからない人も、感心などしてくれない。伝えたいのは内容だから、使う言葉は簡素に限る。
・沈黙も語彙の内。スピーチの段落や、協調したい言葉、訴えたい主旨は、聴衆に見え -
Posted by ブクログ
○人の命に関わること
世界各国が直面する開発問題への解答は、「何をすべき」ではなく
「すべきことをどう捉えるか」に在る
○おねしょのおしえ
こどもがおねしょする部下の相談に、小学生を母親の仕事場に誘ったことで、
いつも家にいない親の仕事に意味を理解し、子供が誇りを持った。
以来、人事のすべてにおいて、職員のみを対象とする思考を捨てた。
家庭を対象に入れ、人間としての幸せを考えるようになった。
○就職した姪への祝い言葉
信用は、銀行家の命。お金に目が眩むと、その命を失う。
失ったら最後、取り戻すのは、不可能に近い。
お金のむこうを見るように。
お金が助け -
Posted by ブクログ
"心を揺さぶられる名著。西水美恵子さんが世界銀行副総裁時代に取り組んだ貧困との闘いを綴ったエッセイ。アジア各国のリーダーとの対話の中から、真の指導者・リーダーとは何なのかを突き付けてくる。
著者と同じように、ともに成長させてもらった気持にもなる。
何度も涙で活字がかすみながら、読み進めた。地図を眺めながら読んでほしい。
本書は本当に多くの人に読んでもらいたい本。今度インドへ赴任する技術者にも必読本として勧めてみようと考えている。
最後の「あとがきにかえて」で田坂広志さんが、この本の本質を独特のリズムで見事に伝えてくれている。ここでもまた涙が自然とあふれてきた。" -
Posted by ブクログ
まるでヒーローものを読んでいるようだった。悪政を敷いている為政者に、志ある人たちを支援して国をつくりあげてきたエピソードを紹介している。このような知性と情熱と行動力を持つ人が日本人にいたということが本当に誇らしいと思った。
また、アジアに素晴らしいリーダーが少なからずいることも大いに感激した。特にブータンの龍雷王4世はすばらしい人物であることが伺えた。小学生の問いにふと考え込む龍雷王4世の写真が非常に印象的だ。それに引き換え日本の政治家はなんとレベルが低いのだろう。
最後に、田坂氏の「真のリーダーの抱く夢 解説に代えて」も素晴らしかった。以前読んだ「マネジメントがなぜ壁に突き当たるのか」は全く -
Posted by ブクログ
うわぁ!日本にもこんなスゴい人がいたんだ!
新聞のコラムか、なんかで、彼女が、世界銀行の組織改革に取り組んだときに、ピーター・センゲにあって、感動したみたいな話しを読んでから、気になっていた。
で、センゲの「最強組織の法則」の2nd editionの原書をパラパラ眺めていたら、西水さんの名前が出てくるではないか!
ということで、検索して、見つけたのがこの本というわけ。
残念ながら、この本は、私が知りたかった西水さんが世界銀行で行った組織変革やそれに対する西水さんのリーダーシップの話しではない。
西水さんが、仕事を通じて、知り合う事ができたアジア各国の有名・無名のリーダーたち -
Posted by ブクログ
ネタバレ西水美恵子さんは、元世界銀行副総裁。
一度、講演を聞かせてもらったことがあるが、
淡々とした語り口の中にすごくエネルギーを感じる
人生の師である。
エネルギーのもとになっているのは、
あまりにもリアルで非情な途上国の現状を
目の当たりにして奮闘してこられた
彼女の経験そのものであると思う。
詳しくは、「国をつくるという仕事」参照。
毎日新聞に連載されたコラム「時代の風」に
書かれたコラムであり、とても読みやすかった。
内容は、
東日本大震災の復興支援の現場で芽生えるリーダーシップからはじまり
組織改革、少子高齢化社会や女性雇用促進まで幅広い。
私がこの本における学びを一言に