大野左紀子のレビュー一覧

  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    本を読む前は、なんとなく「芸術に携わる人って、カッコいいな」と
    良いイメージを抱いていました。
    昔から絵を描くのが好きで、芸術分野の学校へ進もうか悩んだ時期もありました。
    この頃から、芸術に身をおく人は特別、という先入観があったのかもしれません。
    しかし、思春期の心に抱いた淡い憧れは
    「有名になるのはほんのひと握りの世界なんだから、現実的になって。」という
    親の一言で呆気なく散ってしまいます。

    たまに、このことを思い出しては、
    「あの時親の反対を押し切って芸術系に進んでいたら今頃は・・」と
    空想に耽る時があるのですが、
    この本を読んで、いかに自分が「アーティスト症候群」に陥っているか
    思い知

    0
    2021年11月20日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    元アーティストという稀な肩書を持つ著者による、現代のアートとアーティストを取り巻く状況についての平易な解説。
    先ごろ読んだアトリエインカーブの著者とは「アート」に関する定義からかなり異なると思われるが、両者の対論など見てみたい。

    0
    2021年01月02日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    明治期以降に国家によって推進された教育は、皮肉にも女子を自立や解放に導いたのではなく、むしろ女子に期待される仕事やイメージを具現化させただけである。男性にとって学歴は「地位形成機能」を持つが、女性にとっては「地位表出機能」でしかないp117.そのことを教育史や高学歴保有女子当事者の声を紹介することで浮き出させた本。

    0
    2015年03月01日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    学歴もそれなりに役には立つがけして女子には特に集背の手形にはならない。むしろめんどくさくする。世の中はゆっくりと変わるのね。

    0
    2014年05月01日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    人文系の研究者、またはアーティストを目指しながら非常勤の仕事で生計を立てている女性達の背後にある問題について論じた本。

    0
    2014年03月19日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    芸能人などの話しが出てきて、アートの知識がなくても読みやすいと思った。作者が自称する「やや理屈っぽいおばさん」が、相手を平手でバシバシとぶっていく印象。

    0
    2013年01月07日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「アーティスト」という言葉に魅かれる不思議さ、浅ましさについて。
    誰でも「アーティスト」になれる状況で「アーティスト」とという言葉の定義を考えてみるには適している。
    「他者」の存在とアートという観点が「アーティスト」には、必要なことと気づかされる。
    文庫版、あとがきのもう、「サブカル」は存在しない、という言葉はこれから、先、一つのテーマになっていくはず。
    ただ、これから、先、アーティストという「職業」がなくなることには納得できない。
    嫌みな文体も好きと言えば好き。

    0
    2012年05月01日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    アーティストというのは僕と同じく自意識過剰な奴らのことを言うらしい。ということを手を変え品を変え書いているようだ。
    芸能人アーティストの分析もしているが、できれば文庫版増補でKagerou書いたひとの分析も欲しかったな。

    0
    2011年09月27日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書) 新書 – 2014/2/18

    君の実家が自営業なら、院に進んでより深い知識を学んでもいい。でもそうでなければ、諦めて就職しなさい
    2015年12月27日記述

    大理 奈穂子氏、栗田 隆子氏、大野 左紀子氏
    水月昭道氏監修の本である。

    大学院生、非常勤講師、大学非正規職員の理不尽さは
    昔に比べれば多少は世の中に浸透したように思う。
    ただ大理氏の指摘するようにその中でも女性はより不遇に使われている。
    企業内においても女性の役員数は日本は世界に比べ圧倒的に低い。
    企業だけでなくやはりアカデミックの世界でもそうだったのだ。

    本書

    0
    2021年12月22日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    技術を持ち世におもねず100%自分をかけているのがアーティスト。格差社会の中のオンリーワン幻想、アーティストというポジションは、膨れ上がる被承認欲と根拠ない万能感を抱えた若者の、夢の受け皿となっている。

    日々の糧としての仕事vs余裕人のアートだったのが、いろいろなところに余裕ができてきたから、アート需要ももアーティストも増えたのかな。

    0
    2020年03月02日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    男性より専任職の比率が低く、不安定・低所得の非常勤が多く、文系・語学系が多く、結婚すると研究者としては下位とみなされる。高学歴であっても、チカラと発言力を持たない。

    社会的・金銭的評価の伴わない高学歴。高学歴そのものが幸せをもたらせばよいのだけれど。

    0
    2016年05月07日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    うーん、自分も全く似たような状況をたどっているけど、ある程度現状には満足しているし、考え方の問題じゃないかなあと思う。あとあきらめ?
    専門職に就きたいと思っているわけではないし、研究がしたいわけでもないから、そう思えているだけかな。

    0
    2015年09月08日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    【制度に乗れたか否か】
    高学歴貧困女子とそうでない人の違いは何か。「制度」に乗れたか否か、この一点だ、と。乗った人は、それがコネであったとしても自分の実力と考え、乗れなかった人は仕方がない理由をこじつけられる。

    何も女子に限ったことではないのでは、とも思うのだが、しかし女子教育という制度がまた、女子をある枠に当てはめようとする。高学歴はあるとき場違いにもなり、ますます居場所が狭くなっていく。

    高学歴貧困になるかもしれない娘を持つ身としては、冒頭からしばらく続く愚痴というか弱音というか、喜べないそれにジットリとした気持ちで読み進める。
    救いがない。

    最後の「アート系高学歴女子のなれの果て」

    0
    2022年06月01日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    高学歴を手にしたら、やりたいことができて、お金も稼げるというのは幻想なのだろうか?
    もちろん、学歴がないよりあった方がいいのだろうけど、学歴があっても幸せになれるとは限らないのだなぁと改めて感じた。

    0
    2014年06月17日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「高学歴ワーキングプア」の作者監修の高学歴シリーズ第2弾。


    非正規(非常勤講師)となってしまい不安定極まりない環境におかれ、研究上、職務環境上、生活上問題を抱える女性高学歴研究者の内状が大変勉強になった。

    私も女性ではないが、元高学歴ワーキングプア状態を5~6年経験したものから言わせていただくと


    「事実は、ご縁とタイミングが良かっただけある。しかし、専任教員になった人間は決してこのことを認めたらがない。」(p43)

    これに関しては同意できませんね。特に私のまわりにいる人々(研究者)は不遇の期間が長かろうが短かろうが皆さん同じように「ご縁(運)とタイミングだよね!」って言ってます。

    0
    2014年03月28日
  • 高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~

    Posted by ブクログ

    女で未だテニュアのないPDの研究者(のたまご)である私は、まだ「実力があればテニュアは得ることができる」という理想世界を信じている方です。

    でもたとえ今後テニュアという特権を得たとしても、それを自分の実力のおかげだと正当化して得られなかった人を仕方ないと考えるような、排除の論理を振りかざさないようにしたいと改めて思いました。

    あと、今のように私が非常勤の立場を楽しめるのも、今は一時的に学振のおかげ、そしてそれが切れたあとも楽しめるとしたら、旦那や比較的余裕のある実家の存在や自分が女であることの「おかげ」であり、それは裏返せば自分の首を絞める甘い蜜であることを再確認しました。

    0
    2014年03月04日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    あるなぁ~と思う。

    呼び方なんてどうでもいい、とも思うが、
    違和感を感じることがあるのも事実。

    呼び方(呼ばれ方)は、特に自称の場合、自意識の根幹のようなものだから、
    たかが名称、されど名称だ。

    僕の周りには、アーティストは少ないけれど、
    クリエーターならたくさんいる。

    Webデザイナーもクリエーターと呼ばれることもあるし、
    エンジニアもディレクターもカメラマンもライターも、
    大雑把にクリエーターとして括られる場合もある。

    若手起業家とかITベンチャー経営者なども似たようなところがあると思うが、
    そういうちょっとカッコいい名称って、自意識の衣なのだ。
    だから冷静に見ると恥ずかしい。

    0
    2013年09月28日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきが一番面白かった。かも。

    結論 「セルフブランディング」のために「アート」という表現を手段として使っている人をアーティスト症候群というのかなと。

    どういうことかと言うと。 極端なことを言えばただ好きなものを作りたい、もしくは作るのが好きなだけならば公の場に出す必要はない。
    何か公の場で表現するということは、少なくとも伝えたい「事」があり、伝えたい「人」が存在するはずである。
    にも関わらず、コンセプトを伝えきれない。何か言われればそれが「自分のこだわり」だとか「分かる人に分かればいい」とか開き直る。

    「分かってもらう」ことがゴールでないにしろ、
    公に発表するということは、表現のコ

    0
    2013年10月08日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    ■経緯
    デザイナーの端くれとして、アーティストとクリエイターの違いには興味があったので購読。

    ■感想
    女であることを当たり前に肌に纏える人とそうでない人がいて、後者で男と同じ土俵に立とうと肩肘張るのはしんどそうだな、という印象を著者にもった。
    書いてあることは納得なのだけど、感情的な否定が見受けられる。
    いろいろなアーティストが引用されていて、どんな作品だったのか画像検索しながら読みすすめるのは楽しかったです。

    ■共感
    ・なんちゃらアーティストという肩書きが巷にあふれでて、もはや何がアートなのかの定義が曖昧になっている。
    ・職人=物作りのプロ、アーティスト=発想のプロ。作らなくても指示すれ

    0
    2013年01月08日
  • アーティスト症候群

    Posted by ブクログ

    アーティスト崩れが書いた本。
    ドクター崩れの塾講師が、自分は学者になれなかったんじゃなくてならなかったんだ、学者なんてならない方がいい、と何も知らない受験生たちに吹き込むように授業をする感じとそっくりで、アーティストで居続けられなかった著者が、やろうと思えば続けられたけど、アートじゃだめだったんだ、てゆうか今「アーティスト」って呼ばれている人、全然アーティストじゃないしwwwみたいな感じで語っていくので、なるほど確かに、とは思いながらも、いやーな気持ちになりながら読んでいた。
    後半はそれなりに考察が加えられていた気がするけど、全体的に横たわっている「崩れ感」(なれなかったものへの羨望と嫉妬が入

    0
    2012年09月09日