笹山敬輔のレビュー一覧

  • 昭和芸人 七人の最期

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    よくまとまった本だとは思う。

    どうせなら、圓生も加えてほしかったかな。
    だら下がりではなく急落だったから、ここでの七人とは色合いが違うかもしれないけど。

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    2020年02月27日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    面白く読んだ。
    大衆に夢を売る仕事の裏にはドロドロの世界が存在することがよくわかった。
    令和の今も、多分…

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    2020年02月24日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    明治、大正、昭和の時代に活躍あるいは暗躍した有名興行師の栄枯盛衰を簡単に記した本。近代芸能史の入門本と言える。

    紹介されている興行師たちは、十二代目守田勘弥、大谷竹次郎(松竹)、吉本せい(吉本興業)、永田雅一(大映)、小林一三(東宝)の5人。

    大映を除いては、現在もトップクラスのエンタメ企業として営業を続ける企業の立ち上げから現在に至るまでのストーリーは強烈でかつ、魅力的。

    私は本書でなぜ松竹が歌舞伎座を所有し、かつ歌舞伎興行を行っているのかを初めて知った。

    その他、上記企業、興行師にまつわるドラマチックなエピソード満載。

    巻末には参考文献&ブックガイドとして、さらに興味がある人のた

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    2020年02月17日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    著者は79年生まれで、この手の本の書き手としては格段に若いという印象があるが、その分、登場する5人の興行師についても等距離で書いている。
    で、若さを象徴するのがチャプタータイトル。
    例えば、
      東宝vs松竹 三大劇場 興行界最大の決戦

    リアルで観てもいない怪獣映画のタイトルをパロってしまうあたりが、全てが等価値のサブカル世代、ってことですかね。
    まぁ、「すべからく」が出てこないだけでも、著者の真っ当さは十分に評価できますが。

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    2020年02月06日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    ネット配信が当たり前になる前のメディアの王さまはテレビだった。しかし、その前には映画の時代があり、さらには舞台の時代があった。
    歌舞伎座、松竹、吉本、大映、東宝、宝塚の始まり。それぞれ新旧の激しい戦い、かつての開拓者はいつしか慢心し既得権益を守ろうと新しい可能性を排除しようとする。その繰り返し、興行と任侠の不可避な関係性、演劇だけではなく映画なんかのメディアに従事する人たちも知らないような、かつての歴史。
    当然ながら興行師たちは死んでいき、意志は引き継がれず、大きな組織はもはや先達のような興行師を必要とはしなくなる。
    ただ、彼や彼女たちが作り上げた文化から派生したものが続いてる。例えば宝塚がな

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    2020年01月23日
  • 昭和芸人 七人の最期

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    芸人本といえば小林信彦『日本の喜劇人』だけど、そちらではほとんど取り上げてない金語楼やシミキン等も詳しく書かれてるので参考になった。

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    2016年05月27日
  • ドリフターズとその時代

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    著者の解釈の部分は別として、よく調べて書いている。ミュージシャンとしては、確かにドリフはヘタだった。志村のギターも演奏になっていなかった。荒井注に換わって出て来た時はあまりの頼りなさに「だめだ、コリャ」と思ったが、コメディアンとしては大成したのかな。ミュージシャンとしては高木ブーなのかな、ウクレレで。

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    2025年03月29日
  • ドリフターズとその時代

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    面白い。確かにドリフの歴史を追っていけば、
    そのまま日本の喜劇の歴史になります。
    私はやっぱり
    「いっちょめ、いっちょめ、わおー!」
    が最高ですね笑

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    2023年07月02日
  • ドリフターズとその時代

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  遅れてきた青年いかりや長介
    第2章  天才・加藤茶誕生
    第3章  『全員集合』スタートと志村けん
    第4章  高木ブーと仲本工事の「居場所」
    第5章  主役交代『全員集合』の栄枯盛衰
    第6章  志村けん「喜劇王」への道

    <内容>
    ドリフターズの評伝。ある意味淡々とした筆致で事実が積み重なっていく感じ。まあ、ドリフはいかりやと加藤茶が前半、後半は志村といかりやの確執なのだろうから、こんな感じでいいのかもしれない。もう少し詳しく知りたい人(例えば作り込んだ大道具とか荒井注のこと)は、巻末の資料から探せばいいのだろう。

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    2022年07月08日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    近代日本の芸能史を興行師に視点をあてて、「興行師」のカネと力とそれぞれの大志が入り乱れた清濁併せ持つ物語がコンパクトに新書1冊で堪能できて面白かった。
    取り扱っているのはこの5名
    ・十二代目守田勘弥(守田座~歌舞伎の近代化)
    ・大谷竹次郎(松竹)
    ・吉本せい(吉本興業)
    ・永田雅一(大映)
    ・小林一三(東宝・宝塚)

    これからこういった芸能史を詳しく調べたい人向けに、巻末には「参考文献&ブックガイド」がついていて、著者から一冊毎にコメント註釈がついてるのもありがたい。(どれを手に取れば良いのかの判断がつけやすい)

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    2021年03月06日
  • 興行師列伝―愛と裏切りの近代芸能史―(新潮新書)

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    華やかな舞台での熱演、鳴り止まぬ大歓声……しかしその裏では、血と汗と金にまみれた争いがあった――。情熱と野望で大衆芸能の発展に貢献した、松竹・吉本・大映・東宝の創業者たち。その波瀾万丈の人生やライバルとの仁義なき戦いを、膨大な資料からドラマチックに描く。ヤクザや官との癒着、札束攻撃、二枚舌……昔も今も芸能界は、グレーゾーンだらけの弱肉強食の世界。注目の演劇研究者による、おもろうてやがて哀しき興行師たちの物語。

    それぞれについて、もっと掘り下げて読んでみたい。今後の課題。

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    2020年01月19日