風羽洸海のレビュー一覧
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購入済み
壮大な世界観
始めは暗い展開で受け入れがたい人もいるかもしれませんが、途中から希望が出てくるので是非読み進めて欲しいです。最後は心地好い読了感のある物語だと思います。
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Posted by ブクログ
忘れえぬものとは人々にとっては滅びた故郷への思いであり、フィンにとっては人としての前半生であり、エレシアにとっては家族であり、ラスボスにとっては心のわだかまりであり…ここまで登場した全ての人がそれぞれの胸に抱くものを意味するのかなーと思う。忘れられない思い出も人も物事も全て同じままではいられない。いられないが、過去のない人間がいないように、帝国もまた滅びの先にある未来の礎となって残った。
万能のヒーローなんて出てこない物語は、フィクションなのに我々と同じ人間を描いて胸を刺す。家族でナナイスの城門を出た夜明けと、物語の最後、フィンが迎えた夜明けを読み比べるといろいろ胸に迫る。
良い物語です。何度も読み返してはそう思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじからは興味が湧かなかったけど、読んでみたら面白かったです。
牢屋で知り合ったニアナとネイシス。
ニアナの無理難題にも付き合って、脱獄して協力して。
ニアナとネイシスの掛けあいが面白かったです。
最初ネイシスの髪がキラキラなのは、金髪だからかと思っていたら、ほんとにキラキラしてたっていうのは、確かに目立つだろうなぁって。
ネイシスが浮き世離れしてて、いろんなことができて、途中ニアナに光の玉を入れちゃうところは、ネイシスがニアナのことを気に入ったからかなぁって思ったんですけど、ラブ度は少なくて、ちょっと残念。
ネイシスの正体は、ニアナと同じくほんとに最後まで分かりませんでした。普通なら予想がつくのに。
父上が竜候で、母が天竜ってのはなかなか気付かないです。
最後は一緒にネイシスの共和国に行くのかと思ったら、別々に。次巻も出てるみたいなんで、次も読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
(第二部・完)の文字に身悶えする読後。(幕間のページもあるわけですが)
前巻で心ならずも竜侯となったフィンがこの巻で対峙するのは闇の獣ではなく人の思惑。フィンが闇の竜侯と出会って竜侯としての存在を学んだり古巣の(脱走した)軍団を足止めしたりしている間にも、東の竜侯が復讐を誓ったり西の竜侯が悪巧みに励んだり議員が権益を奪い合ったりして帝国の崩壊は進む。戦の火種となることを恐れて身を隠した先帝の養子セナトの遍歴を挟みつつ、とうとうフィンは天竜侯として表舞台に上がる……。
物語に登場する一人一人に彼らの人生があり彼らの物語があり、きっかけさえあれば口を開いて語りだすだろうと思わせる厚みのあるキャラたちがディアティウス帝国のあちこちで時代の流れに翻弄されたり棹を差したりしながら集まってきた第二巻、ここでまたしばしの別れとはもどかしいことです。
ここまででweb版のおよそ四割、つまりこの長い長い物語はまだ半分も語られていないわけですよ。もちろんweb版でも読めるけどやっぱり本のかたちになったものを読むのとは趣が異なるわけで。お願いお願い、続きもどうか読ませて下さい。 -
Posted by ブクログ
長い物語の始まりの巻。あとがき曰く「谷底の第一部」ですが!まだまだ谷は続くよ~ずーっと谷だよ~(わくわくわく)
粉屋一家が壊れた風車小屋を後にするところから始まる暗い暗い始まり。町を守るはずの軍が民を虐げる、その理由のやりきれなさがたまらないが、これを読むと幾多の物語で(現実でも)同じような立場の兵たちが義務を果たし続けることこそが作り事めいてみえてくる。
神や精霊、闇が力をもつ現実とは違う世界のお話だけど、人の心の醜さと美しさが一人一人の心の中でせめぎあう様子がとてもリアルで何度読んでも心惹かれる。紙の本で読めて嬉しい。
塗り部分の多い挿絵も作品の雰囲気に合っていたと思う。フィンの少年らしい外見を「そうだ、まだ十八なんだよなぁ」と大人の目で改めて見直したり、ネリスの田舎の娘らしい重たい三つ編みと髪を結わないレーナの対比もいい。第二部以降、成長した彼らのイラストが見られるかとまた楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネイシス大好きだーっ! と思わず空に向かって叫んでしまう読後感。
ヒロインがヒーローが出会ったのはとある街の牢の中。口八丁手八丁で生きてきたニアナと言葉を飾らな過ぎてニアナを怒らせるのが得意なネイシスの凸凹コンビが、とある国のごたごたに首を突っ込みやがて物語は大きく動き出し……。
ウェブ版既読だけど書籍版は小枝を払って形を整え手入れされた庭木という感じ。書籍化としては理想的です(個人の感想です)。削られているんじゃないかと密かに心配していた序幕も、物語終盤のニアナの思いにつながるところが大好きなので残っていてよかったです。
それはともかくとして私は朴念仁無表情なネイシスが大好きです。頓珍漢な気遣いが大好きです。「購入特典書下ろしSSつき絵葉書」(葉書サイズの表紙絵とショートショートが表裏になっているので絵葉書としては使えません)も大変楽しく拝読しました。ああー、楽しかった! -
Posted by ブクログ
ネタバレ続編が出ていたので購入。前巻の最後で、普通なら一緒に暮らすのに別々に暮らすことになったのが意外に思っていましたけど、ニアナの中にある光でつながっていて、ニアナのピンチの時には即座に助けに来てくれる。やっぱりヒーローはネイシスです。
ネイシスの母のレーナの天然ボケもいい感じで、竜候の父の性格はまだ分からないですけど、たぶん二人がセットになったら、さしものニアナも太刀打ちできないように思います。
ニアナが襲われて、ネイシスが登場するシーン。やっぱり来たかって天を仰いだあと、国王のシグルスの対応もなんかいい感じだし、意地を張ってたニアナがネイシスに抱き付いたところは、騎士様たちと同様、ちょっとにやけちゃったり。
最後はまた別々に暮らしてますけど、今度はニアナがネイシスの元に行く感じで終わってます。あとがきではこれで終了ってなってましたけど、できれば、是非是非続きも書いて欲しいなって思いました。 -
購入済み
微笑ましい
1巻、2巻読。
ヒロインのニアナは小さな頃から苦労人で、しっかりしていて頼もしいけど、実はとっても繊細でピュアな女の子。
ヒーローのネイシスは、出生からして特殊な存在なので、独自の目を持っていて、物事に動じず大らかで少し頓珍漢。
でもニアナがちょっとやさしい言葉をかけると、直ぐ嬉しくなって光が強くなったりと、とても可愛いらしいところもあります。
無自覚な可愛さのある二アナと、朴念仁のようでいて優しく頼もしいネイシスとの、微笑ましい会話や仕草や行動は、充分ニヤリとするような暖かさがあって、あからさまなイチャイチャ表現より程よくて良かったです。
「巨大な竜の足元でちょこまかするコマネズミ」とニアナは自分とネイシスの関係を喩えてますが、ほんとにそれくらいネイシスには繊細なニアナを包み込む大きな優しさがあります。
考えの違う人たちとの関わりと国のあり方などを物語に上手く組み込ませて、登場人物たちの会話の掛け合いなどもテンポよく進み、ストレス無く後読爽やかな作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作「嘘つき姫と竜の騎士」の続編。
革命後、想いを通わせたニアナとネイシスだったが、お互いの生活のため離れ離れで暮らしていた。「離れていても繋がる心」の絆の力をネイシスより授けられたニアナだったが、それでも忙しさの合間に寂しさを感じていた。そんな中、王都に連続失踪事件が発生。ニアナのいる孤児院の子どもたちにもその魔の手が忍び寄り、ニアナも危ない目に会う。そして駆けつけたネイシスと共に再び事件解決に乗り出すことに。
1巻が面白かったので2巻をさっそく続けて読んでみた。
離れて暮らす2人なので、序盤はニアナの側にネイシスがいないから若干物足りなさを感じつつ、彼がやってきてから、やっぱりこの2人は一緒にいないとね、と思いました。なのでラストのニアナがネイシスを追いかけて彼の国を訪れるという展開もあっさり納得。その国での彼女たちの騒動もまた読んでみたいとも思いますがこれにてこのシリーズは終わりなのかな?
書籍の方の「灰と王国」ではネイシスの両親の話らしいので、そちらも読んでみたいと思いますが、ニアナとネイシスは出てこないからなぁ~。
恋愛要素は少ない物語でしたが、テンポのある展開とキャラクターたちの小気味よい掛け合いが読んでいて楽しい作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ類いまれな演技力を持つたくましい娘ニアナと、自称・精霊の加護を得ている文化委員の青年ネイシスがある日、牢屋で出会ったことからこの物語は始まる。ネイシスは美術品の収集と保護を目的に文化委員として様々な国を回っているのだがその朴念仁の性格と無表情のため、どうにも疑われて仕方がないらしい。対してニアナは一人で生きていくため会話術も交渉力も演技力もピカイチの実力を持つ。そこでひょんなことからニアナは彼に協力することに。
中古で手に入れて読むのをほったらかしにしていましたが、読み始めたらスイスイと読んでしまい、あっという間に終わってしまった。面白かったな~。次に何が起こるんだろうって予想がつかなくて、ドキドキしながらページを捲りました。
口が上手くて演技派のニアナと朴念仁で無表情のネイシスとの掛け合いが面白かったです。ただ、こんな2人なので恋愛要素はほとんど見られませんでしたけど(笑)ラストで唐突に愛の告白?をしたネイシスに彼らしさを感じましたけどねww