皆川史生の作品一覧
「皆川史生」の「灰と王国」「“M.S.S Project×ファミ通文庫”コラボノベル 混沌四人衆のMinecraftサバイバル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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壮大な世界観
始めは暗い展開で受け入れがたい人もいるかもしれませんが、途中から希望が出てくるので是非読み進めて欲しいです。最後は心地好い読了感のある物語だと思います。
Posted by ブクログ
忘れえぬものとは人々にとっては滅びた故郷への思いであり、フィンにとっては人としての前半生であり、エレシアにとっては家族であり、ラスボスにとっては心のわだかまりであり…ここまで登場した全ての人がそれぞれの胸に抱くものを意味するのかなーと思う。忘れられない思い出も人も物事も全て同じままではいられない。いられないが、過去のない人間がいないように、帝国もまた滅びの先にある未来の礎となって残った。
万能のヒーローなんて出てこない物語は、フィクションなのに我々と同じ人間を描いて胸を刺す。家族でナナイスの城門を出た夜明けと、物語の最後、フィンが迎えた夜明けを読み比べるといろいろ胸に迫る。
良い物語です。何度
Posted by ブクログ
(第二部・完)の文字に身悶えする読後。(幕間のページもあるわけですが)
前巻で心ならずも竜侯となったフィンがこの巻で対峙するのは闇の獣ではなく人の思惑。フィンが闇の竜侯と出会って竜侯としての存在を学んだり古巣の(脱走した)軍団を足止めしたりしている間にも、東の竜侯が復讐を誓ったり西の竜侯が悪巧みに励んだり議員が権益を奪い合ったりして帝国の崩壊は進む。戦の火種となることを恐れて身を隠した先帝の養子セナトの遍歴を挟みつつ、とうとうフィンは天竜侯として表舞台に上がる……。
物語に登場する一人一人に彼らの人生があり彼らの物語があり、きっかけさえあれば口を開いて語りだすだろうと思わせる厚みのあるキャラ
Posted by ブクログ
長い物語の始まりの巻。あとがき曰く「谷底の第一部」ですが!まだまだ谷は続くよ~ずーっと谷だよ~(わくわくわく)
粉屋一家が壊れた風車小屋を後にするところから始まる暗い暗い始まり。町を守るはずの軍が民を虐げる、その理由のやりきれなさがたまらないが、これを読むと幾多の物語で(現実でも)同じような立場の兵たちが義務を果たし続けることこそが作り事めいてみえてくる。
神や精霊、闇が力をもつ現実とは違う世界のお話だけど、人の心の醜さと美しさが一人一人の心の中でせめぎあう様子がとてもリアルで何度読んでも心惹かれる。紙の本で読めて嬉しい。
塗り部分の多い挿絵も作品の雰囲気に合っていたと思う。フィンの少年らしい