福留真紀のレビュー一覧

  • 将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―

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    徳川吉宗に仕えた室鳩巣の目を通して、周辺の幕府官僚の様子を描いている。

    室鳩巣が弟子との私信を、弟子がのちのちに「兼山秘策」に纏めており、その私信を読み解くことで人間模様が浮かび上がってきます。

    間部詮勝や新井白石の苦悩振りや、老中たちのピンキリ振りも分かりやすい現代語訳で、とても読み易い。

    現代でも十分に通じることも多く、面白い一冊です。

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    2014年12月30日
  • 名門水野家の復活―御曹司と婿養子が紡いだ100年―(新潮新書)

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    資料が少ない中、よくここまで書き上げたと思う。
    出世するかどうかは、江戸時代も現代も、大して変わらないようだ。

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    2023年06月20日
  • 名門水野家の復活―御曹司と婿養子が紡いだ100年―(新潮新書)

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    譜代の大名の家の再興と、出世について述べた本。
    折々に、資料の原文を記しながら、平易に記述していくスタイルは、故・山本博文東大教授と同じもので、私は心地よく感じた。この著者が扱う時代も山本氏と同じ江戸時代だし、山本教授の書いた書籍が好きだった私としては、よい著者を見つけたという、嬉しい発見だった。

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    2022年04月01日
  • 将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―

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    権力は誰のものか。一人の儒学者の目を通すことで、江戸の政治が生き生きとよみがえる。本書の目的は、幕府の儒学者という比較的将軍に近い位置で幕府政治を見つめてきた「室鳩巣」という一人の人物の目を通して、政治家たちの人間模様を見ていくことにある。(2014年刊)
    ・プロローグ
    ・第一部 徳川家宣・家継の巻
     第一章 理想論者・徳川家宣
     第二章 幼少将軍徳川家継
     第三章 儒者たちの闘いー新井白石と林信篤
     第四章 老中と間部詮房
    ・第二部 徳川吉宗の巻
     第一章 「八代将軍吉宗」の誕生
     第二章 前代からの老中と吉宗側近
     第三章 吉宗が信頼した家臣・吉宗が疎んだ家臣
     第四章 吉宗が目指した幕府

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    2015年02月02日
  • 将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか―

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    いかにして悪名は作られたか。奸臣か忠臣か、資料を駆使してその実像に迫る。
    側用人柳沢吉保のイメージは決して良いものではない。むしろダーティなイメージが強い。本書は、史料を駆使し、実像に迫ろうとした、新進気鋭の学者による意欲作である。

    慎み深く「自らの出世のために、主人に媚びへつらい、良くないことを勧める者が多い」と語っていたというが、後世、自らがその様な悪名をつけられたのは皮肉な事である。

    田沼意次もそうであるが、誤解に基づく批判が少なくない。また、一旦定着したイメージを払拭する事がいかに困難かが分かる。

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    2011年08月07日
  • 将軍側近 柳沢吉保―いかにして悪名は作られたか―

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    先日観た大河ドラマ「元禄太平記」総集編で柳沢吉保が気になり、その延長線で購入。(笑)
    「悪役」イメージの「側用人」柳沢吉保の実像を、限られた史料の中からわかりやすく再現を試みる。
    まず、「側用人」という制度としての役職は綱吉期にはまだなく、綱吉の側近として、綱吉の政治的意思を尊重し、また綱吉の日常空間を管轄する存在であったということである。時には綱吉へ何度も諫言したということだが、その権勢は綱吉との個人的関係のものであるため幕府政治への直接関与はできず、むしろ、「新興大名」として驕らないようにし、「慎み」をモットーとしたということである。
    悪役イメージは、すでに綱吉亡き後から形作られ、現政権(

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    2011年05月29日
  • 将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―

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    ネタバレ

    兼山秘策、将軍家宣・家継・吉宗に儒者として仕えた室鳩巣が間近に見た間部詮房や新井白石が権力行使の源泉が何だったのか、家継の時に林家という敵が如何に策を弄して逆襲に転じたか、吉宗から排斥され政治権力の行使が変化したかを、自分の門下生に伝えたリアルな政治教本
    不器用そうだが一本気な性格に引かれる吉宗が重用し始めた一人の儒学者の目を通し、江戸初期の政治行政が魅力的に見える

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    2024年08月24日
  • 名門水野家の復活―御曹司と婿養子が紡いだ100年―(新潮新書)

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    水野家は私が住んでいる地域とも関わりが強く興味があったため本を手に取りました。
    わが町、東浦町は春に於大祭りが開催されています。ぜひ、一読されるといいですよ。

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    2018年04月25日