吉海直人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
声に出して読みたくなる本。
心の機微に触れて、ハッとする気づきがたくさんあった。スマホばかりいじってたらダメだなって思った。
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★概要
「百人一首」に詠まれているのは、今に通じる人の思い。美しい桜に感動したり、出世できずに嘆いたり、浮気な恋人を恨んだり…。そこに詠み人の“思い”を感じれば、難しい勉強などしなくても、和歌に親しむことができるのだ。本書では、歌の成立背景から詠み人の人となりまで、「百人一首」を味わうためのポイントを紹介。楽しみながら、古典をぐっと身近に感じられる一冊。
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百人一首は、飛鳥時代から鎌倉時代初期までの代表的な歌人百人の和歌を一人一首ずつ集めて作られた秀歌撰(しゅうか -
Posted by ブクログ
百人一首はご存知、藤原定家が撰んだ和歌集です。
様々な人の様々な解釈本が古今通じて出版されていますが、
今まで、個人的にはそのような解釈本は避けてきました。
競技かるたから百人一首に入った自分としては、
百人一首は声で、音で楽しむもので、
詠み人や撰者の撰歌意識などはあまり考えずに、
素直に感じたまま楽しむのが好きだったからです。
ただ、百人一首はそれぞれの歌人の代表歌を撰んだものではなく、
詠み人が詠んだときの解釈と撰ばれたときの解釈が異なっているものなどもあって、
深く読み込むと、それはそれで面白そうだ、
ということがこの本を読むとわかってきます。
百人一首は選者・藤原定家の秀歌意識や -
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Posted by ブクログ
百人一首とは何か。
―和歌で綴る平安朝の歴史―
これが筆者の答えだ。
巻頭の天智・持統天皇と巻末の後鳥羽・順徳院はともに親子天皇として対をなしている。
また、筆者曰く、桓武天皇の曾祖父にあたる天智天皇は平安朝天皇の始祖、一方の巻末は、承久の乱で鎌倉幕府に敗北した平安朝終焉の天皇である。
この対によって百人一首は、平安朝という歴史を作品の中に封じ込めている。
また、百人一首は、勅撰集から撰ぶという原則が存在するらしい。なお『古今集』の編纂方針は、『万葉集』歌は除く、というものだった。そして『万葉集』は百人一首の撰集資料ではないため、額田王・山上憶良などの一流歌人は撰入されていない。
ところが、 -
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