あらすじ
『源氏物語』を読み解く鍵は冒頭巻にあった! 引歌や漢詩など、物語の根幹に関わる様々な要素が凝縮されている桐壺巻。本巻11000字を70章にわけ、原文と鑑賞、現代語訳を掲載。可能な限り歴史的資料を示しながら、巧妙な伏線を、一言一句のがさず、ていねいに解説する。物語の背景を探るだけではなく、作者の紫式部が託した思いまでを読み解き、さらに一歩踏み込んだ味わい方を伝授する。知っておきたい基礎知識も満載。
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Posted by ブクログ
一気に読もうと思っていたので、しばらく源氏物語系統が続きます、ご容赦。
で、まずは桐壺からと思い、この一冊。
角川ソフィア文庫、強し。
物語全体の注釈を扱えば、ボリュームがすごいことになるから、どこ扱う? そりゃ、桐壺でしょ!ということで、『源氏物語』の小宇宙たる桐壺巻をかなり丁寧に解説してくれています。
ありがたい。
桐壺を単に悲劇のヒロインとして見るではなく、裏返すと、その悲劇のヒロイン性を強かさとも重ねながら描いておられる所も、面白い。
現代の結婚観とはかけ離れて…などいなくて、令和の今でさえ、ある立場の方が誰と結婚なさるかということは、秩序の対象なんだなぁと思うのです。
お金ということも大きいだろうけど、私たちがそこに「関係」している意識が働くんだなぁと。
後宮の憎悪が、宮中の男性官僚に、そして都に住む人々に及び、不安に揺れる様。
一人の男のタブーからの、恐ろしい幕開け。
てか、紫式部、これ書いて無事だったんだね…。
そんなわけで、まだ光源氏が台頭する前であるのに、いや個人的にはこれがあるから本編が、面白く読めるのだと思います。