草薙厚子のレビュー一覧

  • となりの少年少女A 理不尽な殺意の真相

    Posted by ブクログ

    単純に、ただただ面白かった。

    未成年で世間を揺るがすような罪を犯した少年少女は「愛着障害」と言われるけれど、実際は何かしらの発達特性を抱えていた。

    印象的だったのは、ある殺人を犯した少女Aの言葉。
    「遺族の気持ちを考えたことがなかった。怒ったりするのは、生活上の不便さから生じると思っていたが、喪失そのものが怒りや悲しみにつながっていると知り驚いた」
    通常の少年院のような「反省しなさい」という教育では全く意味をなさないんだなと改めて実感。
    人が死ぬことの悲しさという当たり前の感覚が欠如することもあるんだなあという衝撃がある一方、「発達特性、グレーゾーン」って誰が決めた基準なの?そもそも通常って何?という基準への疑問も湧いた。

    日本だけでなくアメリカの事例(フロリダ州の銃乱射事件)も取り上げて、行うべきは銃規制なのか精神疾患対策なのかの論点にも言及している。

    すごく面白いけれど、著者も警笛を鳴らしているように、伝え方は気をつけなきゃいけないと思った。
    発達特性が、様々な環境要因と相待って、世間を揺るがすような殺人を助長することになる可能性はある。けれども発達特性=殺人者ではない。

    この辺の理解は、頭では理解していても価値観レベルでの理解はなかなか難しい部分もありそうだと思った。
    犯罪心理、教育、発達障害に関心がある人は絶対面白いと思う。

    0
    2025年12月27日
  • 本当は怖い不妊治療

    Posted by ブクログ

    本当は怖い不妊治療。草薙厚子先生の著書、黒田優佳子先生の監修。不妊に悩む女性、不妊に苦しむ女性は世の中に本当に多い。不妊治療、顕微授精、生殖補助医療がもたらす危険性をわかりやすく説明している。これから不妊治療、顕微授精、生殖補助医療を考えている方や不妊治療、顕微授精、生殖補助医療で子供を授かった方には必読かもしれません。

    0
    2018年01月18日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    少年Aの「矯正」の経過がメインであるが、事件の詳細や生育歴も書かれてあり、理解しやすい。筆者が最後に少年Aには自らの口から真相を語ってほしいと書いているが、実際に「絶歌」という本人の手記が出版された。絶歌を読むにあたって合わせてこの本にも目を通しておくべきだろう。少年Aは寛解したとのこと。支援者の熱意を感じる。それとともに、解説で有田芳生が少年Aは生育半年から母親に体罰を加えられていたと語っている事実には驚いた。第二の少年Aが出てこないためにはどうしたら良いのだろうか。

    0
    2015年06月19日
  • 大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?

    Posted by ブクログ

    この本は、発達障害を早く発見・認知し、早く療育しないとどうなるかを示した本としてよむべきものだと思います。
    3件のショッキングな事例が出てきていますが、それを解明したり紹介するのが目的ではないです。
    第6章から8章までの親が何ができるか、学校が何ができるか、司法がなにが出来るかがメインの本です。
    この本で言及されているソーシャルスキルトレーニングSSTを学ぶ必要があると思いました。
    特に小中学校の先生とその親に読んで欲しいですね。

    0
    2014年11月15日
  • 子どもが壊れる家

    Posted by ブクログ

    人が生き返ると信じている子供の多さが衝撃だった。
    殺人を犯した子供だけが非難されるべきではないことを知った。子供を育てることの難しさを実感。近頃の男の子たちが外で集まってそれぞれが個別にゲームしている異様な姿を目にして寒気がしたところに出会った本でした。

    0
    2014年07月25日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

     あの少年Aが医療少年院を経てどう更生しますかお立会い。
     そういうセンセーショナルな内容であるし、アタシも俗物なので、そのへんに惹かれて読むわけです。そも、医療少年院での「矯正」とはなにをするのか。

     で、有り体に申せば、「諸処の事情で普通の人間と違って精神的に育たなかった部分があるから、もう一回その部分だけ育てなおそう」となる。こうやってみるとやっていることは「正しく矯める」のではなくて、発育不良の部分を暖かく伸ばしてやろう、みたいな。
     で、事件から2,500日、少年Aは手に職をつけて仮出所となります。世間に出してしまって、こやつ大丈夫なのか。本文を読む限り大丈夫そうではあります。

     が、しかし、ただしかし。最終章がすごかった。
     被害者の、殺された3人の家族は、まだ何も片付いてないのです。

     日本の精神医療すげー! の反面、喪失から先の歴史はひとつもないのだ。
     おそらく書き手も、自分の取り扱っているもののセンセーショナルさと危険性をよくわかっていらしたと思います。それゆえの配慮の行き届いた、緻密な仕事、でした。

    0
    2013年07月04日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    神戸児童連続殺傷事件後を引き起こした少年Aの更生記録。少年Aの父母が書いた著書を読んだ後も疑問に感じていた「なぜ少年Aは殺人を行ったのか?」が、一部納得できた本であった。少年Aの生い立ちに加え、「性的サディズム」が犯行の最終的後押しになったようだ。そのメカニズムの解明は、少年Aを医療少年院で更生教育を行う経過で分かった結論である。しかも、更生教育により彼は自分が起こした事件の罪深さを実感するに至り、かつ退院後現在に至るまで再犯を犯していない。凶悪犯罪を引き起こした少年に対し厳罰を望む世論が強まっている。一方で、著書は更生教育を行うことで事件の真相が解明されたことを示している。罪を心から理解し、自覚し、背負い、今後社会で何十年も生きていくことは、死刑以上に苦しいことではないかとも感じる。少年Aの更正を支援するに当たっては、特別プロジェクトが組まれ、手厚い教育がなされた。スタッフ達の心の葛藤も想像を超えるものだったのではないか。私個人は、死刑の推進に賛成しない。もしも、少年Aに行われたような更生教育が行われるのであれば、犯罪を犯した少年が罪を自覚して生きることの方が重い罰に成り得ると思っている。ただ、著者がこの著書で記したような情報公開を、国が社会に向けて果たすことも必要だ。真相の情報公開があってこそ、社会の安心が補完されると考える。いつか裁判員になる時がくるかもしれない。人が人の死を決めて良いものか、死が最も重い罰に成り得るのか、死刑は凶悪犯罪の抑止に本当に成り得るのか、もっともっと国民も考えていかなければならない。少年Aが罪を背負い、人生を全うすることを願っている。

    0
    2012年05月07日
  • 子どもが壊れる家

    Posted by ブクログ

     いくつか示された実例の共通項は,当人のパーソナリティはもとより親の子どもに対する接し方,子どもの受け止め方,興味関心の狭さ,友人関係,TV・ゲーム・PCへの耽溺など。これに加えて,契機となる出来事やその他の複合的な要素が絡み合って行きつくところまで辿り着いてしまった悲劇であるということ。中でも大きな要素は毎日過ごす家庭に,幼い頃から安心と逃げ場がなかったことだろう。併読しているアードラーに関する文献に,「だめな行動をすることで親を罰したいと思う」という記述もあるが,生育過程における「家族布置」「家族の雰囲気」「家族価値」の問題が最も大きいのではないかと思う。
     私等は近所の小学校1年生から6年生までが一緒に遊んでいた最後の世代だと勝手に思っているが,上下というよりは斜めの友人関係を通して育まれるものも大きい。平素の“遊び”を通じて様々な価値観を交流させる機会に恵まれない時代になってしまったこととも関係があると思うがどうだろうか。

    0
    2011年12月11日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    2010年に読んだ本の中で1番考えさせられた。人の歪みはみんなで助けてあげられる。この世の中でどれだけ他人の叫びに気づけるか。

    0
    2011年01月05日
  • 子どもを育てられない親たち

    Posted by ブクログ

    ジャーナリストで
    ノンフィクション作家の著者が
    事件取材した虐待事件について
    書かれている

    はじめに(抜粋)
    実際に現場を体験するために、
    児童相談所で働き、
    一時保護や家庭復帰のための
    面談などの仕事を目の当たりにしてきた。
    そこで虐待問題の根深さを、
    あらためて思い知ったのである

    第一章
    虐待が起こりやすい家庭

    第二章
    目黒女児虐待事件

    第三章
    野田小4女児虐待事件

    第四章
    札幌2歳女児衰弱死事件

    第五章
    富田林女児置き去り死亡事件

    第六章
    公的機関は何ができるのか

    第七章
    内側から見た児童相談所のリアル

    第八章
    虐待する親、虐待される子どもの脳

    第九章
    発達障害と虐待

    表面しかわからなかった虐待事件の内側
    「連携」の言葉だけが使われ
    実際は情報共有さえできていない
    縦割り行政の弊害が「命」を救えなかった

    うぅーっと胸が苦しくなった
    怒りや悲しさやいろんな感情がでてきた

    虐待を受けた子どもを家庭に戻すことが
    子どもにとって望ましいだろうか?

    虐待事件が報道されるたびに
    何度繰り返せばよいのか?
    DVと虐待は同じ家庭で起きているのに

    実父や義父からの性虐待も
    実際に起こっている

    他の虐待に比べて
    トラウマをより多く
    与えてしまうのが性虐待
    子ども自身が性虐待だと自覚するまで時間を要し
    なかなか表に出ない場合が多いと実感する

    おわりに(抜粋)
    子どもは養育される環境はもちろん、保護者との関係性、生育歴によって、ほぼ将来が決まってしまう。

    まだまだ日本の社会では虐待に関しての意識が低いといわざるをえない

    ⬆️本当に。
    日本はあらゆる暴力に対して、意識が低すぎると心底思う!

    この本を読んで
    子どもには(女性も!)生きにくい社会だと感じてほしい

    0
    2024年07月14日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    この間少年Aの両親の本を読んだので、この本を見つけて読んでみました

    更生に関わられた全ての方の大変さと努力と愛情を感じ、表面しか知らなかった事件のその後の事実を知りました。

    仕事だからといってできる範囲を超えていると思いました

    0
    2022年06月11日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    少年Aは、母親に対して、愛されたいという思いと憎しみのアンビバレントな感情を抱いていたようだ。

    少年Aは、性的サディズムを抱いていた事は、確かなようだ。

    この本を通して、日本の少年院では非常に高度な更生プログラムがなされている事を知った。

    自分の残酷性に全く無頓着であった少年Aが、多くの関係者、スタッフの努力により、最後には、被害者に一生掛けて償いたいとなるまで、更生できたのは、ある意味、奇跡的であると思う。

    しかしながら、何ら反省せずに更生に失敗した場合に比べて、ベストな結果であったが、国家プロジェクトで、犯罪を犯した少年Aに、多くの優秀なスタッフが関わり、手厚い更生プログラムが行われたのは、被害者の事を思うと、また、一国民としても複雑な思いを抱く。

    0
    2021年04月14日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    あの有名な酒鬼薔薇聖斗を更生させようと奮闘した少年院の人たちの話です。かなり主観が入っているので実際はどうか分かりませんが、奮闘した感は伝わりました。著者自身が少年院で勤めていたけれど、ハラスメントを受け退職してジャーナリストになったという経歴があるので、ちょっと偏った見方がある感は否めません。でも、彼が性的サディストだったとは知りませんでした。

    0
    2020年02月02日
  • となりの少年少女A 理不尽な殺意の真相

    Posted by ブクログ

    育児をしている身として、子供を被害者にしたくない、それ以上に加害者にしたくない、という思いから、少年少女の犯罪はどのようにして起こったのかが知りたいと思った。
    きっかけは神戸の少年A。その両親の手記を読んだ。ごく普通の両親。虐待はない。愛着障害が起こる環境ではないはず。ただ、少年Aの嘘を見破ることはできなかった。しかし書評を読むと、多くの人が両親を「自己保身の内容」「真実を語っていない」と糾弾している。本当にそうか?サイコパスは生まれつきの問題であり、知能が高く、外向きは愛想が良い、というのを知っていた(海外ドラマが好きなので)。まさにそれではないか?日本ではどのような判断のもと治療を行ったのだろう。当時と今では判断も変わってきたのだろうか?そんな疑問を解消する内容の本だった。

    0
    2019年12月08日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    ふとすると普通に再生の物語として読めてしまい、その度に被害者の事を考えて我に返りながら読んだ。応援したくすらなった。ただこれが出版されて10年経って彼が手記を出版したりウェブサイトを立ち上げたりしているのを見ると、なんだか少し虚しくなるし、この10年彼に起きたことの凄まじさすら想像してしまう。それにしても、ジャーナリズムってのは今から仮にも更生しようとしている人の姿をこうまで赤裸々に世に送ってしまっていいものか?前述の彼の行動もこれら全ての報道(全てが悪とは言わない)に一因を感じてしまう。つまるところ、壮大な祭りとして扱われたって事なのかな。

    0
    2016年01月18日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    読み物としても、充分に読み応えのある一冊。楽観的というか、著者の希望的観測のようなものを感じなくはないが、理にかなっているというか、筋が通っていて分かりやすい(その分かりやすさがモヤモヤする原因であるが)。
    矯正に携わった方々のことを、被害者やその遺族のことを思うと胸が締め付けられる思いがする。

    0
    2015年09月07日
  • 大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?

    Posted by ブクログ

    …私、この人嫌いかも。
    『少年A矯正2500日』の時も思ったんだけど、先天的な機能障害と決めつけ過ぎな気がする。

    この人がよっぽど鈍い中高生時代を過ごしたのか、
    私がやっぱり発達障害なのか…なんだろうな。
    後者の方が、ありそうか(^^;
    いや~でも、程度の差こそあれ、皆そんな危ういところを綱渡りみたいにして、生き延びたんじゃないのかな?思春期って。
    少なくとも私は著者が「不可解」と表現する彼らの行動(もちろん殺人は除くけど)「あるある」「あぁ~、そうなっちゃうよね」って読むけどな…。

    生まれつきの欠陥のケースも、もちろん無い訳じゃないだろうけど、
    人間なんて、完成品として生まれてこない訳じゃん?
    その後、正常な発達を阻害された要因を、あまりに軽視しすぎじゃないかしら…。
    「先天的」と決めつけることで大事な事を見落としてる気がするんだよねぇ。

    ただ、適切にフォローされなかったことによる二次災害なんだっていう見方や、なかなか見えてこないはずの少年犯罪の経緯や背景の取材力は凄い!
    だから、きっとまた読むんだろうな…私。

    1
    2013年12月25日
  • 子どもが壊れる家

    Posted by ブクログ

    近年、センセーショナルな少年犯罪の話題に尽きない。
    昔は不良グループを中心とした万引きや暴力が主であった。
    最近のテレビで耳にする事件の犯人は、なんてことない、
    至って普通な少年である。

    彼らの犯罪は万引きや暴力ではない。
    同級生の頸動脈をカッターナイフで切り付けて殺害。
    幼少時代から繰り返してきた生物の解剖に興味が促進され、
    人体の解剖を試みたいという欲求を満たすために一家を殺害。
    正常な精神状態では決して実行しえない、猟奇的殺人事件なのである。
    本書では、今の少年が犯す数々の犯罪の実態、その背景、
    および犯罪を未然に防ぐ方法の考察がなされている。

    少年が異常犯罪を犯す原因は、ゲームやパソコンの普及によって
    暴力や殺人と身近に触れられ、感化されてしまうからだと思っていた。
    それだけではない。
    もう一つの重要な原因が考えられることを本書に教えられた。
    それは、親の子供に対する愛情不足である。

    仕事に追われ、平日のみならず休日であっても子供に構ってやれない父親。
    自分が考える理想像に近づけるためには厳しい躾けや規則の制定も厭わない、至上理想主義者の母親。
    彼らに育てられる子供は、まるで一日中自由の利かない籠の中に閉じ込められたまま一切餌を与えられないペットである。
    このような育て方で、果たしてまともな大人になるだろうか。

    パソコンやゲームの使用を管理し、殺人・暴力で満ち溢れている
    幻想の世界に子供が引き込まれないように努めること。
    テレビやビデオを代表とする受動的メディアの接触を控え、
    親と子供で積極的にコミュニケーションを行うこと。

    放任と、過干渉。
    この二つが、可愛いわが子が進む道を誤らせないためのポイントである。

    0
    2013年11月17日
  • 子どもが壊れる家

    Posted by ブクログ

    過去に少年少女が起こした異常な犯罪、神戸の「酒鬼薔薇聖斗」、長崎佐世保市の小六女子が同級生の首をカッターで切りつけて殺害した事件など、彼・彼女たちの非行は、離婚などの家庭の不和や貧困を起因とした、昔型の非行とは異なり、「普通の家庭」で育った、はたから見たら普通の子供が起こしたもの。作者は、彼・彼女たちの育った「普通の家庭」には、二つの共通点があると指摘する。
    ・過干渉・・・親が子どもを自分の理想の型に嵌め込もうと必要以上に、躾を厳しくするなど、過剰に過干する。
    ・放任・・・ゲーム、インターネット、ビデオなどの関わりを放置してしまう。
    なかなか、参考になる本でした。

    0
    2013年01月26日
  • 少年A 矯正2500日 全記録

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    友人と凶悪犯罪を犯した犯罪の背景について議論したことがきっかけで手に取った本。神戸の酒鬼薔薇事件を犯した少年Aの、事件を犯してから少年院に入り、保護観察を終えるまでの矯正の記録が描かれている。

    本書を読むまで、私は少年Aの犯した神戸での事件について、事件の表面的な部分しか知らなかった。凶悪犯罪の背景に、親と子の関係性(本書では、少年Aが母親からの愛情を十分に受け取ることができなかったこと)があったことを考えると、少年凶悪犯罪が単に人ごととは思えず、子の育ち方次第で誰にでも起こりうることなのだと思う。そういう意味で、犯罪の背景を掘り下げて理解することは、自分にとっても社会にとっても、同様の事件を起こさせないために重要なことと考える。

    このような犯罪を犯した子どもに矯正の機会を与えるかどうかについては、被害者の心情を考えると、否定的な意見もあると思う。確かに自分が被害者の関係者であれば、肯定的に考えることはできないだろう。ただ、第3者として館がる際、加害者の矯正をするということは、加害者のためでもなく、社会のためでもあると考える。なぜなら、矯正のプロセスから、犯罪の背景を掘り下げて理解することもでき、それが今後の犯罪の根源を発つことにつながると考えるからだ。本書は、どんなに凶悪な犯罪を犯した子どもでも、矯正が可能である(完ぺきに矯正されるかまでは、誰にもわからないが)ということを伝えているし、また、それを可能にするには、社会の許容が重要であることも伝えている。

    0
    2012年08月05日