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Posted by ブクログ
いくつか示された実例の共通項は,当人のパーソナリティはもとより親の子どもに対する接し方,子どもの受け止め方,興味関心の狭さ,友人関係,TV・ゲーム・PCへの耽溺など。これに加えて,契機となる出来事やその他の複合的な要素が絡み合って行きつくところまで辿り着いてしまった悲劇であるということ。中でも大きな要素は毎日過ごす家庭に,幼い頃から安心と逃げ場がなかったことだろう。併読しているアードラーに関する文献に,「だめな行動をすることで親を罰したいと思う」という記述もあるが,生育過程における「家族布置」「家族の雰囲気」「家族価値」の問題が最も大きいのではないかと思う。
私等は近所の小学校1年生から6年生までが一緒に遊んでいた最後の世代だと勝手に思っているが,上下というよりは斜めの友人関係を通して育まれるものも大きい。平素の“遊び”を通じて様々な価値観を交流させる機会に恵まれない時代になってしまったこととも関係があると思うがどうだろうか。
Posted by ブクログ
近年、センセーショナルな少年犯罪の話題に尽きない。
昔は不良グループを中心とした万引きや暴力が主であった。
最近のテレビで耳にする事件の犯人は、なんてことない、
至って普通な少年である。
彼らの犯罪は万引きや暴力ではない。
同級生の頸動脈をカッターナイフで切り付けて殺害。
幼少時代から繰り返してきた生物の解剖に興味が促進され、
人体の解剖を試みたいという欲求を満たすために一家を殺害。
正常な精神状態では決して実行しえない、猟奇的殺人事件なのである。
本書では、今の少年が犯す数々の犯罪の実態、その背景、
および犯罪を未然に防ぐ方法の考察がなされている。
少年が異常犯罪を犯す原因は、ゲームやパソコンの普及によって
暴力や殺人と身近に触れられ、感化されてしまうからだと思っていた。
それだけではない。
もう一つの重要な原因が考えられることを本書に教えられた。
それは、親の子供に対する愛情不足である。
仕事に追われ、平日のみならず休日であっても子供に構ってやれない父親。
自分が考える理想像に近づけるためには厳しい躾けや規則の制定も厭わない、至上理想主義者の母親。
彼らに育てられる子供は、まるで一日中自由の利かない籠の中に閉じ込められたまま一切餌を与えられないペットである。
このような育て方で、果たしてまともな大人になるだろうか。
パソコンやゲームの使用を管理し、殺人・暴力で満ち溢れている
幻想の世界に子供が引き込まれないように努めること。
テレビやビデオを代表とする受動的メディアの接触を控え、
親と子供で積極的にコミュニケーションを行うこと。
放任と、過干渉。
この二つが、可愛いわが子が進む道を誤らせないためのポイントである。
Posted by ブクログ
過去に少年少女が起こした異常な犯罪、神戸の「酒鬼薔薇聖斗」、長崎佐世保市の小六女子が同級生の首をカッターで切りつけて殺害した事件など、彼・彼女たちの非行は、離婚などの家庭の不和や貧困を起因とした、昔型の非行とは異なり、「普通の家庭」で育った、はたから見たら普通の子供が起こしたもの。作者は、彼・彼女たちの育った「普通の家庭」には、二つの共通点があると指摘する。
・過干渉・・・親が子どもを自分の理想の型に嵌め込もうと必要以上に、躾を厳しくするなど、過剰に過干する。
・放任・・・ゲーム、インターネット、ビデオなどの関わりを放置してしまう。
なかなか、参考になる本でした。
Posted by ブクログ
普通の家庭の子供が凶行に走る。親の変化、子供をペット化する親、モンスター化する親、三割のクラスで学級崩壊、家庭の弱体化、学校教育の限界など、少し前の事件を元に現状を説明。
加害者が育った家、家庭環境、親とのかかわりなどが書かれていた。
少年Aや、佐世保の事件など既に他の書籍などで読んでいるが、改めて親、家庭環境、生育歴、持って生まれた性質としかとらえられない事象もあり、どこで変わってしまうのか、親のかかわりはどうあればいいのかを考えさせられた。
犯罪を生む家庭の共通項
○家庭内で主に母親の過干渉、父親の存在感のなさ(逆の場合もあり)
○過干渉によって子供の中には「もう一人の自分」が芽生え、次第に攻撃性を強めていく。
○家庭や学校に居場所をなくした子供は、ゲーム、インターネット、ホラービデオなど幻想の世界にのめりこむ。
○残虐な映像が頭の中を支配し、現実と空想の境界線がなくなる。
どうずれば子供を守れるか?
●過干渉しない=子供を自分の理想にはめ込もうとしない。
●放任しない=ゲーム、インターネットとの関わりを放置しない
●子供を孤独にさせない、子供と向き合う。
Posted by ブクログ
元法務教官が書いた本。
実際にあった少年事件について、その家庭環境など事件の背景が書いてあります。あぁこんな事件あったなぁ、と当時は衝撃的な大事件だったことも時間が経って忘れてしまっているものもたくさんありました。当事者以外にとってはそんなものかもしれません。
でも、こどもを育てる親の一人として、実際の事件からもっといろいろ考えて学ばなければいけないんだと思います。
本を読んで、とりえあずのところ、小2の息子にはまだまだゲームは買い与えないようにしようと思いました。ゲームはほんの小さなひとつだけど、親としてしっかりしなきゃなぁと改めて思います。
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