アレックス・オスターワルダーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新商品、新サービスを創出するためのツールがふんだんに収められている。書くべきことが多すぎて、省略。本書は手元に置いておきたい。
・環境マップ:価値創造におけるコンテクスト(文脈)を理解することを助けます。
・ビジネスモデルキャンバス:事業の価値創造を助けます。
・バリュー・プロポジションキャンバス:顧客の価値創造を助けます。
バリュー・プロポジションキャンバスは、ビジネスモデルキャンバスの構築ブロックのうちの2つの要素をくわしく描いたものです。
■顧客の仕事
・機能的な仕事
・社会的な仕事
・個人的/感情的な仕事
・サポート的な仕事
→仕事の重要性
■顧客のペイン
・望ましくない結果、問題、特徴
・障害
・リスク
→悩みの深刻さ
■顧客のゲイン
・必要不可欠なゲイン
・期待されるゲイン
・望ましいゲイン
・予想外のゲイン
→ゲインの必要性
■バリューマップ
・製品とサービス
・ペインリリーバー
・ゲインクリエイター
■優れたバリュー・プロポジションの10か条
1.優れたビジネスモデルに組み入れられている
2.顧客にとって重要な仕事、ペイン、ゲインに目を向けている
3.まだ達成されていない仕事、解決されていない悩み、実現されていない利得に注目している
4.少数の仕事、ペイン、ゲインにうまく的を絞っている
5.機能的な仕事だけでなく、感情的な仕事や社会的な仕事にも対応している
6.顧客の成功の基準と一致している
7.その仕事、ペイン、ゲインを解決したい人が多いか、その価値提案に高額の代金を支払う人がいる
8.顧客にとって重要な仕事、ペイン、ゲインの点で、ライバル会社と差別化できている
9.少なくともひとつの面でライバル会社を大きく引き離している
10.模倣が難しい
■価値提案の方向性を書き出す「アドリブ」
私たちの(製品とサービス)は、(○○すること)と(○○すること)によって
(成すべき仕事)をしたい(顧客セグメント)を助けます。
■顧客プロフィールからイノベーションを生み出す6つの方法
・より多くの仕事に対応する
・より重要な仕事に移る
・機能的な仕事以外のものに対応する
・より多くの顧客を助ける
・段階的に改善する
・顧客の仕事を劇的に改善する -
Posted by ブクログ
ネタバレビジネスモデルを検討するうえで考えなくてはいけない9つのことを提示している。
・顧客セグメント(マス、ニッチなど)
・価値提案(新奇性、パフォーマンス、カスタマイゼーション、ブランド、コスト削減、快適さ など)
・チャネル
・顧客との関係
・収益の流れ
・リソース
・主要活動
・パートナー
・コスト構造
そして、ビジネスモデルのパターンを知り、当てはめてみたり、自身で構築することが求められる。
・アンバンドルビジネスモデル
・ロングテール(Lulu.com etc...)
・マルチサイドプラットフォーム(Google etc...)
・フリー戦略(skype etc,,,)
・オープンビジネスモデル
そして、いくつもの技法があるので、活用する。
・ビジュアルシンキングによる本質の理解
・ストーリーテリング
・シナリオ(2つの基準を設けて、シナリオを4つ検討する)
・プロトタイピング -
Posted by ブクログ
結構、話題になっているのは知っていたが、きっとどこかで聞いたような話なんだろうと思って、読んでいなかった。
ふとしたことで、読んでみたら、結構、面白かったかな?
といっても、抜本的に新しいことが書いてある訳では、やっぱりない。
が、これまでもあった色々な概念がうまく統合されて、かつ使いやすそうな形になっているな〜、と感心した。
右脳と左脳の統合。デザイン思考的なものとロジカル思考やシステム思考の統合。通常の経営戦略の理論と創発系の理論の統合。夢と現実の統合。
特に、strategyのところで、PEST分析、5-Force分析、SWOT分析など、経営に興味ある人なら、誰でも知っている、誰でも使っているフレームが、創発的、デザイン的な要素と見事に統合されているところに驚きを感じたな。
で、このフレームを参考にすると、SWOT分析を単なる分析のための分析に終わらせずに、具体的な戦略に展開しやすそうな印象もあって、面白い。
統合(インテグラル)であることのパワーを感じた。 -
Posted by ブクログ
コストと収益や、サービスと顧客、パートナーとの関係を、
仲間と共有するために、自分にもしっかりわかるように、
可視化するためのツールだと思う。
構造を整理し、何が強みで、どういうことができるのか。
さらに他のツールと組み合わせることで、
観点の違うところからのアイディアを包括することができる。
最初は既存のビジネスモデルを対象に分析、
そして自分たちのビジネスモデルの構築に生かすことが、
このツールを利用する方法だと感じた。
最後に。
ビジネスは一人でできないので、
仲間必須と思わせるツールです。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●共感マップ(P.131)
「シンプル顧客分析ツール」とも呼ばれるこのツールは、
顧客のデモグラフィックな特徴だけでなく、
彼らを取り巻く環境や行動、関心、願望を理解するのに役立ちます。
最終的には、顧客が何にお金を払うのかを理解することができます。
●時間単位でのプロジェクト請求を過去のものにすることを目指していますが、
どうすればよいかまだはっきりしていません。
①大きな問題を概説します。
・典型的な戦略コンサルティングの顧客について考えてみます
・顧客セグメントと産業を選びます
・戦略コンサルティング会社に関する最も大きな5つの問題を記述します。
共感マップも利用しましょう。
②可能性を生み出します
・あなたが選んだ5つの問題について詳しく見てみましょう。
・ビジネスモデルについて多くのアイディアを出してみましょう。
・5つのアイディアを選びます。
③ビジネスモデルのプロトタイプをつくりましょう
・5つのアイディアのうち、3つの最も多様なアイディアを選びましょう。
・ビジネスモデルキャンパスの要素をスケッチして、
3つのコンセプトを発展させましょう
・それぞれのプロトタイプの良い点と悪い点について注釈をつけましょう
○ただし、画期的なアイディアは、
強い抵抗を引き起こす可能性もあることを心に留めておいてください。(P.253)
○分析をやりすぎると、生産性が低いと認識されて
上級マネジメントからのサポートを失う危険性があります。(P.253) -
Posted by ブクログ
2012年、リーン・スタートアップが話題になったのと同じ頃、スタートアップがビジネスモデルを考えるため、あるいは既存企業がイノベーションを起こすための手法としてベストセラーになった本。というように書くと、いかにもスタートアップ・ブームに乗っかったようだが、続編・類書が次々に出版され、今でも企業家育成の参考書として利用されており、年数を生き残る名著なのだろう。
この本の貢献は、何と言っても「ビジネスモデルキャンバス」を発明したことだろう。これまでビジネスモデルを考えるには、バリューチェーンや3C、SWOTなどさまざまな定性的分析、収益構造、財務構造の定量的分析を行い、時間をかけて作るものと思われていた。だが市場・技術・経済環境の変化に適応するには、時間をかけずにビジネスモデルの全体像を考える必要がある。
ビジネスモデルキャンバスは、他のイノベーション手法が価値提案の創造にフォーカスする中で、パートナー、インフラ、主要活動、コストなどの足回りにも考慮することを促進し、結果として優位性があり実現性もあるビジネスモデルを生み出すことを支援する、優れたツールである。
キャンバスの説明は中盤までで、そこからは主なビジネスモデルのパターンを提示。ここは、似たような本が多々ある上、無理にキャンバスで表現して中途半端になっている。
後半からは、ビジネスモデルを作る活動、手法をある程度フェーズごとに説明する。ここではプロトタイピングがもっとも重要だ。プロトタイピングというと、簡単なモデルを作って検証するイメージだが、ビジネスモデルのプロトタイピングは、キャンバス上の試行錯誤でもよく、その目的は検証というよりも、別のモデルの探索というものだ。検証ではなく探索。それがデザイン精神だと説く。
私は日々の業務で、PoCとしていろいろ試行することが多いが、探索という心構えがなかったため、最初のアイデアからの改善にとどまっていた。デザイン精神により、最初のアイデアを捨てて全く新しい発想にすばやく移ることで、望ましい変化を起こしていきたい。