藤近小梅のレビュー一覧
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購入済み
安心と信頼感情描写
前作2つもそうなのですが、その場に置けるシチェーションと登場人物の感情描写がとても素晴らしいと感じてます。
その人間ならそうだろう、そうだよな!!!やっちまえ!!!
みたいな感覚が、キャラクターの人格や考えに素晴らしくマッチしたまま動いていくため、齟齬を感じるような場面がありません。
読んでてとてもスッキリ、且つじんわり温かみを感じさせてくれるような、そんな作品です。 -
購入済み
すごく綺麗な終わり方
ちょうど一巻が無料ということで読み始めてみると、とても面白く2日でここまできてしまいました。読み終わって思ったのは、この作品は恋愛というより、心愛さんを通しての佑くんの成長が見ていて心踊らされました。初めの頃は深い思考もなく思いの赴くままに心愛さんに会いに行ってた佑くんが最終的にはすんごい大人に成長したなあとしみじみと感じました。佑くんの心理描写がとても上手なので、日々変化していく佑くんの心がものすごくわかりやすく伝わってきます。普通、キャラクターの心情の変化って唐突さを感じたりするものですが、この作品にはそれが一切ない。心情の変化がすごく滑らかに描写されていると思いました。そして、心愛さんも
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ネタバレ 購入済み
オペラ座の怪人の回が泣けます
この作品は物語の中から出てきてしまった悪役が現実の人物に影響を及ぼしてしまうのを
召喚士が元の物語に戻して解決するお話です。
うん。月光条例と似た設定ではあるけれどアクションでどうにかする感じではなく、元の物語にいた解決役を頼ったり
別の童話の登場人物の力を借りたりして時に話し合ったりしながら解決します。
元の『オペラ座の怪人』もヒロインの味方ではあるのですよね。
手法がちょっと良くないだけで…
そんな怪人に依存してしまった登場人物の話が2巻の最初にあって思わず泣けてしまうお話で、良かったです。