数多久遠のレビュー一覧

  • 航空自衛隊 副官 怜於奈
    表紙に描かれた絵から、おちゃらけた内容かと思いきや(じゃっかん、ポップであるのは否定しませんが)、意外にまじめに航空自衛隊司令官の副官を描いたお仕事小説になっています。

    舞台が、南西航空方面隊というのも興味深いです。中国への対処もあり、米軍との折衝もあり、他の方面隊よりも、物語として描けるエピソー...続きを読む
  • 深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃
    元航空自衛官なのに、潜水艦の戦闘を書けるんだと驚き。そしてちょっと泣ける。細かい表現が実際と違うのではないかというのは、結局読んで誰もがわかるように書けばああなるんだろうなと。ナーワルシステムというノイズキャンセリングの技術を潜水艦に応用したり、アルファという潜水艦種の発展型とか、発想が面白くて実際...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈4
    お仕事物の作品。

    自衛隊の副官って、目立たない存在ですが、そんな目立たない存在の仕事を物語にしているところが面白い。っていうか、どこからネタを拾ってきているのだろうか?意外に、毎度毎度、リアルにありそうな話なんだよねぇ。

    自衛隊幹部の異動周期って、1年とか2年程度だから、このシリーズはその任期が...続きを読む
  • 悪魔のウイルス 陸自山岳連隊 半島へ
    北朝鮮の国家体制が不安定となり、北朝鮮は天然痘のDNA操作により人種に対する耐性が異なる生物兵器として開発したという情報を日本政府は得た。
    これに対応するため、自衛隊は山岳部隊としての実力を有する長野の13旅団を特殊作戦に起用した。その指揮官、室賀了平にはポリオの薬害のため障害を持つ息子、了太がおり...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈
    航空自衛隊那覇基地に勤務する斑目怜於奈は高射運用幹部。部隊経験のなかで一通りの経験を重ねミサイル運用に関してある程度の自信がついた油の乗ったタイミングで副官をやらないかと提案された。戦術的な技術と知識を極めたい怜於奈は気が進まなかったが上司に半ば強引に面接に行かされる。
    南西空新司令官の溝の口空将に...続きを読む
  • ようこそ、自衛隊地方協力本部へ 航空自衛隊篇
    U市地本長の鍋屋1佐はC-130Hのパイロットでイラク支援にも派遣された。イラク支援の為の硫黄島訓練で苦労した経験をもつ地方協力本部には陸海空の自衛官が募集員をしている。
    調理師を目指し店を持つのが夢の飛田くん担当の相馬2等陸曹、再就職を目指す蓮沼1曹をゼンダ工業に紹介する江戸3等空曹、入隊し、会計...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈2
    南西空司令官の副官斑尾2尉は、副官之業務に徐々にではあるが慣れてきた。
    目下の所、幹部会の広報誌「翼」への寄稿文の作成がうまくいってなかった。そんな時、他の部署とのやりとりで各部署の他の副官と意思疎通を円滑にするために懇親会を開くというアイデアを思いついた。コロナ禍での宴会に制限があり、リモートで行...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈4
    副官付の三和3曹は目黒副司令官のドライバー。副司令官から褒められていたことを聞き、運行時間を短縮し失敗する。そんな彼にやりたいようにさせろと副司令官、VIP輸送時の緊急回避の訓練を企画する。
    斑尾玲於奈が所属する南西空において飛び降り自殺未遂が発生した。隊内のいじめが原因で関係隊員が処分されるが直属...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈3
    南西空司令官の副官、斑尾玲於奈、情報保全隊の点検の際に司令官と点検官の密談が気になっていた。その玲於奈に冊子を手渡す先輩の吉岡1尉、どうやら問題の宗教団体の勧誘だった。対処に困っているところ、初めての指揮所演習に臨む。中国を念頭に置いたZ国による尖閣諸島への侵攻への対応であった。
    玲於奈の感想「物足...続きを読む
  • ようこそ、自衛隊地方協力本部へ 航空自衛隊篇
     以前は自衛隊地方連絡部(略して、地連)、今は自衛隊地方協力本部(略して、地本)、自衛隊の入り口(募集)と出口(就職援護)の仕事をする各都道府県に1つある陸海空共同機関(北海道だけ、札幌、旭川、帯広、函館の4つ)(全国に50地本)。数多久遠「ようこそ、自衛隊地方協力本部へ」、航空自衛隊篇、2022....続きを読む
  • ようこそ、自衛隊地方協力本部へ 航空自衛隊篇
    自衛隊地方協力本部の話
    自衛官の採用や退職自衛官の再就職や広報活動をする部隊
    ニッチでマニアックところを舞台にするね
    縁の下の自衛官の活動
    250頁で720円は高いと思う
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈3
    指揮所演習、痺れましたね。訓練は実戦のごとく、実戦は訓練のごとく。これを実現するため、いろんな状況を考えて演習するのでしょうが、その状況の想定が尖閣を念頭に置いたものというのが痺れます。いまだと、そうでしょうね。ウクライナの状況を考えると、北の方面でも考えなければならないかもしれませんね。

    まだま...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈2
    自衛隊モノのお仕事小説。

    主人公の斑尾玲於奈二等空尉も言っていますが勉強になります。それとやはり、舞台が沖縄というのも、意図しての事でしょうね。それがゆえに、余計にいろいろと勉強になります。

    表紙の絵の美女に惑わされてはダメですw
  • 悪魔のウイルス 陸自山岳連隊 半島へ
    そうですねぇ。。。
    この方の作品は初めてですが
    他のも、ちょっと読んでみたいと思いましたね。
    ほどよく『マスゴミ』が絡んでくるのが良かったですし
    有能だか無能だかの政治屋どもが出てくるのも
    リアル感があって良かったのではないでしょうか。
    まぁ、実際、そこまでできるかどうか
    という問題がありますがね。...続きを読む
  • 北方領土秘録――外交という名の戦場
    外交論かと思ったら、外交に材を採った小説だった。

    うまく行きすぎに感じる部分もあるが、複数の国の思惑が絡み合って進んでいく外交交渉の一端を疑似体験している気分を味わえる。
  • 黎明の笛――陸自特殊部隊「竹島」奪還(祥伝社文庫)
    かなりの意欲作、なのだろうと思う。

    人物造形の作りこみがちょっと足りない気はするが、装備やら運用やら会話内容やらのリアリティはさすがにスゴイ。
  • 黎明の笛
    先が気になって一気読みしました。面白いです。
    但し、武器やシステムについて知識がない人用に解説があった方がより親切だったと思います。

    最後は悲劇を予想していましたが、ある意味明るい(しかも理想的な)未来を想像させるものであったので、ほっとしました。
  • 黎明の笛
    設定が面白い。特殊自衛隊員が竹島を占拠。日本政府による行動だと韓国に公表することを要求する。これによって政府が拒否すれば竹島を日本固有の領土として訴える事が出来ない、かといって認めてしまえば一種の宣戦布告となり日韓緊張を高めるのはもちろん、日米韓の関係も揺らいでしまう。なるほど、自衛隊員により飲み屋...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈
    司令官付の副官に任命された女性幹部自衛官。舞台は沖縄という軍事的にも住民感情的にも難しい設定が、最初の司令官とのエピソードの伏線なのだろう。自衛隊も含め国家公務員にはエリートを育成する土壌がある。この物語は、そんなエリートが特技(特殊技術)の志向とは反する副官として、失敗しながら成長していくものなの...続きを読む
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈2
    南西航空方面隊司令官付き「副官」という全く聞き慣れない仕事のお仕事小説第二作目。

    普段接することがない仕事の内容が新鮮で面白い。あと、怜於奈の前向きな姿勢が心地よい。

    高校生同士の喧嘩を仲裁した自衛官が逮捕される事件。高校生同士の気持ちのすれ違いが解消される下りがジンと来た。