桜野みねねのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
万難地天の献身
静かに物語も動き始める第三巻目。二人が見つける答えとは……。
→万難地天の新たな試練[3](第13話)
核心を語る二人と蚊帳の外の太助、暗躍する紀柳。封印されてるものが現状の小璘にとって必要な事が気になる
にしても七梨家の荒れ放題は本人の心の持ちようというべきか
向き合う以外で見えてくるものを悟る余力があれば
紀柳もようやく胸を撫でおろすか
→万難地天の新たな試練[4](第14話)
七梨家ですごろく大会。勝手にやさぐれてる太助に檄を飛ばす野村一行
語り合わずとも向き合う意志、それが太助が今自分の中で捨て去ろうとするものか
→万難地天の新たな試練[5](第15話)
七梨家ですごろく大会その2。やさぐれてる太助に檄を
こういう気持ちのいい連中がいる事を太助は有難いと感じた方がいい
意味のない人生などは存在しない
何故なら少なくとも太助には意味のある縁が大勢あるのだからな
→万難地天の新たな試練[6](第16話)
万難地天、命題を課す。紀柳の語る言葉は今まで守られてきた太助からすれば残酷な事実だ
それほどまでの覚悟がなければ月天の、ましてや一人の少女の枷を解き放てない
これはもう実質「何があっても彼女と添い遂げろ」という事か?
長い長い続編のスタート地点がようやく見えてきた
→世界中があなたを笑ったとしても(第17話)
南極寿星、余計なお節介をする。異類婚姻譚の多くは破局で終わってしまうのが常だが
太助は仮に想いが成就しなくとも、それでいいとさえ思うある種の傍観すらも見せている
彼が歩むのは茨の道だ。もっとも好きだという娘を待ち続けなければならない不幸でもある
それすらも覚悟の上ならば誰が彼を笑うのだろうか
→伝えたい(第18話)
太助と小璘、お祭りデート回に。距離感は刻々と変わっていく。ベストな距離感というのも難しい
相手の心が伝わっても、自分の心は見えてこない。気付きが必要なのは小璘自身もか
【総評】
ここからがいよいよ本当の始まり。太助の覚悟は月天の運命を越えていけるのか? -
ネタバレ 購入済み
慶幸日天の矛盾
第三巻でようやくスタートを見せ、第四巻で各々の掘り下げも終えての第五巻
今回は意外な人物がクローズアップされている
→あんなに荒れた庭だったのに(第24話)
とある日曜日の七梨家。太助の独白が切ない、孤独もここまで過ぎれば何も感じなくなるのか
太助はもっと絆されてもいいはずだ。それは甘えとは違うのだから
→幸せの精霊[前編](第25話)
汝昂、再び思い悩む。人の幸せは一長一短では分からない
ましてや頼らないとするなら、彼女の役目と存在意義は失われてしまう
足を延ばした先や、陽天心の力で創り出した分身が向かった場所
そして秘密を打ち明けられた相手が遠藤というのも彼女が主以外で信頼している相手故か
陽天心の分身が語る顛末といい、「幸福」とは何かを考えられさせる
おとぎ話に出てくるランプの精もこういう矛盾を抱えていたのだろうか
→幸せの精霊[後編](第26話)
遠藤乎一郎、答えを見つける。太助よりもずっと主人公しているのがいい
誰かが誰かを好きでいられる事、そう思ってくれるごく当たり前に人は気付かない
道理で青い鳥は探せば探すほどなかなか見つけにくいものか
遠藤と汝昂の距離感が心地いい
→誤解だっ!(第27話)
新キャラ登場。野村と愛原の関係にも変化が
素直なのか天邪鬼なのか、一番面倒な二人だな
→太助様のところに行かないと(第28話)
月天・日天・地天VS謎の少女。紀柳が参謀を務めてなければ危なかった
小璘の本気は旧作でも出ていたが、その問答無用さは人に非ず存在ゆえか
→ありがとうと伝えたい(第29話)
野村と愛原と謎の少女。疑似家族というかその和気藹々とした雰囲気が面白い
謎の少女の存在が気になるが、彼女は一体何者なんだろうか?
そして七梨家ェ……。(最新話を見たがこれは少女が誤った視点を描くのも無理はない、ましてや言葉をもう少し選べ)
【総評】
ここに来て新キャラ登場とは。精霊に纏わる少女という事も含めて核心に迫るのか?
続巻への期待が膨らむ -
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未来のために出来る事
月天の宿命と向き合う事を決めた三巻目から一転、今回は野村たちの話がメイン
→野村たかし歌います(第19話)
出題編。適当に歌ってるように見えるのだが、MVもあるとか最早一芸だ
→もうちょっとしたら(第20話)
解決編。小璘、小さい頃の太助に会いに行く
共働きならまだ分かる、しかし好き勝手にやってる両親は果たして親といえるのだろうか
幼い頃の太助は孤独そのものだ。それは寄り掛かられる温かさを知らない故か
一家離散という悲劇が前提で今の幸福があるなら、それは育児放棄した親の免罪符になるほど甘くはない
太助の半生は何かに振り回されてる闇すらも感じてしまう
→男子も女子も難しい!(第21話)
恋に恋する愛原回、再び。計算する女子に期待する男子
そのどちらも似たり寄ったりならすれ違うのも無理ないか
→翔子さんと私のお話をしたいのです(第22話)
山野辺の憂鬱。親の描写が出たのは今回が恐らく初めてだろうが、七梨家とは別のベクトルで問題だ
放任主義の七梨家と、親の過干渉の山野辺家。どちらも子供にとっては住みにくい場所だ
けれど幸いなのは、少なくとも山野辺は親のようには決してならない
それは山野辺が小璘と出会えて変われたのだから
→寂しさと悲しさのその先に(第23話)
太助と小璘、夜のデートへ。太助の独白に七梨家の人々は向き合いすらしてないのだろう
月や太陽や大地に祈って孤独や悲しみを癒せるほど、子供は簡単ではない
苦しみを分かってやれないのは絶望だ。独りで諦めてしまうのも虚しいだけだ
けれどそれらを救ってくれる出会いで人間は変われるものはある
闇を抱えてない人間は誰もいない。小璘と山野辺にとっての親友もここから
しかし、この言葉を小璘に送った相手は何者なんだろうか?
【総評】
今回はサブキャラ視点での話がメインだが、掘り下げが出来たという事はそろそろクライマックスが近いか?
それと作者の描く親は何処か歪な存在が多いのだが……何か理由でもあるんだろうか -
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守護月天のジレンマ
「まもって守護月天!」再始動となる第二巻目、物語は相変わらずゆっくり進んでいく
→我慢できない!(第7話)
太助の試み。思春期だから止むを得まいが……こんな調子で封印を解くとか大丈夫か?
→数か月ぶりのシャオさんと(第8話)
宮内再登場回。小璘の一喜一憂に翻弄されるプレイボーイ(笑)
にしても悩みを尋ねる相手が宮内とは、この無防備さは男にとっては猛毒だ
宮内が三年で悟ったのは自身の抱える「役目のコンプレックス」なら
ある意味では小璘と何処か似通っているかも知れない
→七梨先輩がんばって!(第9話)
愛原再登場、そして遊園地でのトリプルデート回。恋に恋する乙女ですら匙を投げる太助の不甲斐なさ
いいぞ、もっと言ってやれ(実際幻滅していると思う)
ただ一方的に想うだけの恋の清算を愛原は一人でに行うが
奇しくもそれは太助の状況にも似ている
→どっちを選べば(第10話)
まさかの核心回。冒頭の意味深な言葉が気になる。遠い昔の彼女が選んで逆に捨てたものは果たして何だろう
もしかしたら、それは「心(もしくは人としての生)」そのものか?
緩やかな時間の中で彼女にも選択が迫っている。それでも背けるのは彼女の抱える役目だからか?
→万難地天の新たな試練[1](第11話)
紀柳再登場回。達観している彼女ですら唯一気掛かりなのは二人の行方か
そして紀柳視点での洞察も鋭い。小璘を遠くから見つめる不幸な人生だからこそ、汝昂の使命も生きると
何もしない主殿の問題もあるが、それ以上に小璘自身にも問題はあると思うのだが
→万難地天の新たな試練[2](第12話)
借りぐらしの小璘。不幸から守る事以上に誰かの心を守るのは難しい
他の何かが必要という事は、それも彼女が捨てたものの中にあるのだろうか
そして山野辺も何かに気付く。それが物語の核心か
→悩める星神たち(番外編)
星神がいい奴過ぎる。孤独な彼女にとっては家族でもあるんだろうな
【総評】
物語の核心は恐らく「不幸が起きなくなった世界で守護月天は何を拠り所に生きれば良いか」に尽きる
まさに役目の矛盾であり、小璘の抱える大きなジレンマだ
これが解決したら小璘はどうなってしまうのか
続巻に期待が弾む