桜野みねねのレビュー一覧
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万難地天の献身
静かに物語も動き始める第三巻目。二人が見つける答えとは……。
→万難地天の新たな試練[3](第13話)
核心を語る二人と蚊帳の外の太助、暗躍する紀柳。封印されてるものが現状の小璘にとって必要な事が気になる
にしても七梨家の荒れ放題は本人の心の持ちようというべきか
向き合う以外で見えてくるものを悟る余力があれば
紀柳もようやく胸を撫でおろすか
→万難地天の新たな試練[4](第14話)
七梨家ですごろく大会。勝手にやさぐれてる太助に檄を飛ばす野村一行
語り合わずとも向き合う意志、それが太助が今自分の中で捨て去ろうとするものか
→万難地天の新たな試練[5](第15話 -
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慶幸日天の矛盾
第三巻でようやくスタートを見せ、第四巻で各々の掘り下げも終えての第五巻
今回は意外な人物がクローズアップされている
→あんなに荒れた庭だったのに(第24話)
とある日曜日の七梨家。太助の独白が切ない、孤独もここまで過ぎれば何も感じなくなるのか
太助はもっと絆されてもいいはずだ。それは甘えとは違うのだから
→幸せの精霊[前編](第25話)
汝昂、再び思い悩む。人の幸せは一長一短では分からない
ましてや頼らないとするなら、彼女の役目と存在意義は失われてしまう
足を延ばした先や、陽天心の力で創り出した分身が向かった場所
そして秘密を打ち明けられた相手が遠藤というのも彼女 -
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未来のために出来る事
月天の宿命と向き合う事を決めた三巻目から一転、今回は野村たちの話がメイン
→野村たかし歌います(第19話)
出題編。適当に歌ってるように見えるのだが、MVもあるとか最早一芸だ
→もうちょっとしたら(第20話)
解決編。小璘、小さい頃の太助に会いに行く
共働きならまだ分かる、しかし好き勝手にやってる両親は果たして親といえるのだろうか
幼い頃の太助は孤独そのものだ。それは寄り掛かられる温かさを知らない故か
一家離散という悲劇が前提で今の幸福があるなら、それは育児放棄した親の免罪符になるほど甘くはない
太助の半生は何かに振り回されてる闇すらも感じてしまう
→男子 -
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守護月天のジレンマ
「まもって守護月天!」再始動となる第二巻目、物語は相変わらずゆっくり進んでいく
→我慢できない!(第7話)
太助の試み。思春期だから止むを得まいが……こんな調子で封印を解くとか大丈夫か?
→数か月ぶりのシャオさんと(第8話)
宮内再登場回。小璘の一喜一憂に翻弄されるプレイボーイ(笑)
にしても悩みを尋ねる相手が宮内とは、この無防備さは男にとっては猛毒だ
宮内が三年で悟ったのは自身の抱える「役目のコンプレックス」なら
ある意味では小璘と何処か似通っているかも知れない
→七梨先輩がんばって!(第9話)
愛原再登場、そして遊園地でのトリプルデート回。恋に恋する乙女で -
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伝説の再来を
かつて月刊少年ガンガンで連載されていた「まもって守護月天!」が騒動で続きが潰えて15年後
作中は本編から三年後となり、止まりだした時間が再び動き始めていた
→七梨太助17歳(第1話)
太助、悶々とする。進展が三年前から皆無なのは環境よりも太助の甲斐性の無さか
旧作のオマージュっぽい部分もチラホラ
→汚れた主と聖なる世界(第2話)
太助と小璘と星神たち、それと野村の再登場。自分自身が最も分からない
けれど余裕の無さは至らぬ弊害を招いてしまう。三年経っても不器用は相変わらずか
→慶幸日天の憂鬱(第3話)
汝昂、思い悩む。野村に続いて遠藤も再登場。というか随分成長してな -
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月の明り
かつてアニメ化され、月刊少年ガンガンの主力作品となっていたファンタジー・ラブストーリー
その一巻目は孤独な少年に月の精霊との出会い、そして太陽の精霊の登場となっているが
→守護月天 招来(第一話)
現代を知らない小璘のポケポケっぷりとラッキースケベがありつつも、一方で冒頭の段階から太助の孤独も浮き彫りになっている
彼女が自分自身の意志で再び現れた事が、後々を思えば重要な事だった
→いつも一緒に居なくっちゃ(第二話)
小璘のポケポケっぷり再び、ただ言葉の端々に守護月天の使命に殉ずる部分も。コメディっぽくもあるが、彼女が歩んできた幾つもの時代を考えれば無理もないか。それと野村ら -
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五つの短編集
代表作『まもって守護月天!』が有名な桜野氏による五つの短編集
→マザードール
ドジな宇宙カウンセラー智理と訳あり少年の伊吹邪甲のSF物。初っ端から専門用語が多いが本題は拗れた親子関係がメイン……というか、母親が問題児過ぎる。敢えて言えば毒親(=子供の人生を支配しようとする親)そのもの
智理は「お母さんの事が大好きなんだ」と解釈しているが、こう結論付けるのは無理があり過ぎる
→ちゃ・チャ・茶
急須に宿る精霊こと茶都美とご主人の高倉のラブコメ。内容的には守護月天のプロトタイプか?(作者は否定しているが)
人も物も大事に