【感想・ネタバレ】ショーウインドウのエミリー 桜野みねね短編集のレビュー

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五つの短編集

2020年03月15日

代表作『まもって守護月天!』が有名な桜野氏による五つの短編集















→マザードール
ドジな宇宙カウンセラー智理と訳あり少年の伊吹邪甲のSF物。初っ端から専門用語が多いが本題は拗れた親子関係がメイン……というか、母親が問題児過ぎる。敢えて言えば...続きを読む毒親(=子供の人生を支配しようとする親)そのもの

智理は「お母さんの事が大好きなんだ」と解釈しているが、こう結論付けるのは無理があり過ぎる

→ちゃ・チャ・茶
急須に宿る精霊こと茶都美とご主人の高倉のラブコメ。内容的には守護月天のプロトタイプか?(作者は否定しているが)
人も物も大事にし過ぎればダメにしてしまう、匙加減とは難しいな

→ショーウインドウのエミリー
ショーウインドウに飾られた機械仕掛けのマネキンのエミリーが動く理由は?という物語
想いの届かない相手のために我が身を犠牲とするエミリーは誰よりも人間らしい。彼女に意志が宿った理由はそれかも知れないな

機械除霊師の相菜がいい味出している

→大怪盗 石川剣 推参!!
所謂スチームパンクと江戸時代が融合した義賊物。メインの剣が後の『常習盗賊改め方 ひなぎく見参!』に出てくる事からも
それの読み切り版(もしくはプロトタイプ)?

母を思う子は強し、か

→遠い日の小璘(まもって守護月天)
まもって守護月天の前日談。本編では年老いた姿で出てきた魅花と小璘の出会いと別れの物語
本編と比べて暗い雰囲気であり、何処か儚げに感じるのは満たされてない者同士故か

誰にも頼らず、主を守り続け、別れを繰り返す彼女の宿命は重い
それを解封出来るのが太助だとするなら「解封の章」での彼は残念としか言えない

それにしても魅花や太助といい、彼女の主となる相手は家族運につくづく恵まれてないな

【総評】
SFからファンタジーと意外と引き出しの多さに驚いた
作者のファンなら読んでみる事をおススメします

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