北上秋彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
年初に昭和の映画「新幹線大爆破」を見てその渋さに感動してたらNetflixでリブート版が作成されこれまた面白かった。そんななか、あるpod castで実は75年の映画と最近のストリーミング映画の間にもう一つ関連する作品があることが話題になっていました。それがこの作品で鉄オタ界隈では有名らしいのです。75年の映画を98年のテクノロジーにアップデートした上でスケールのさらに大きくした作品で、この作品へのオマージュに満ちた作品が最近の映画という位置付けとの解説でした。まさに3本見るとどの作品もさらに楽しめる関係となったと思います。
面白さでいったら書籍版の本作品が一番面白い。しかもこれは掘り出しもの -
Posted by ブクログ
生損保代理店を経営する著者だからこそ描ける正統派連作ミステリー短編集。元刑事の損害保険代理店を経営する志摩平蔵が盛岡市近郊を舞台に様々な事故や事件の真相を暴いていく。損害保険代理店の所長が事故の裏に潜む事件を解決する面白さとリアリティ溢れる交通事故の描写と意外な展開が非常に良い。
『偶然の証明』。盗難車による轢き逃げ事故と被害者の妻の物損事故。二つの事故をつなぐものは…
『現場痕』。著者のデビュー作。四人の男女の死亡事故。志摩は大家の柴原の依頼で事故の真相に迫る。
『センターライン』。単純なセンターラインオーバーによる正面衝突事故は意外な方向へ…
『茶の葉とブロッコリー』。もっともミス -
Posted by ブクログ
北上秋彦『謀略軌道 新幹線最終指令』角川文庫。
余りお目に掛からない北上秋彦の作品。1998年に刊行された作品を文庫化。何故に今頃。北上秋彦の作品を読むのは『現場痕』『異郷の夏』『吸血蟲』に次いで4作目。北上秋彦はホラー小説よりミステリー・サスペンス小説の方が面白いので期待は大きい。
結果は、なかなか面白い設定で迫真のサスペンス小説だった。次々と発生する危機とその危機を回避する新幹線運行本部の鉄道マンたち……
東北新幹線やまびこ4号に爆破予告テロが発生する。時速100km以下に減速すると仕掛けられた爆弾が作動するというのだ。絶対に停めることのできない新幹線。盛岡から東京までを走行中する間 -
Posted by ブクログ
保険金目的の殺人事件はあり得ると思う。
あくまでも私の周囲だけの話だが・・
交通事故や若くして病気で主人を亡くした奥様は
良くも悪くも派手に生活している。
下世話ながら「幾ら貰ったんだろう?」と
勘ぐってしまうほど派手派手!
彼女たちは最初に家を建てるか家を改築する。
そして高級車を購入して
その後ゴルフの会員権を買って
ゴルフ場へ出入りする。と言うパターンが多いなぁ。
男性とのトラブルが絶えない人もいる。
皆さん(あくまで私の周囲だけ)
旦那さんが生きていた頃の方が
堅実に生きていた。
既に生活レベルが大きく異ってしまうため
その後付き合うことは無い。
あぶく銭は身を滅ぼす・・・貧乏人 -
Posted by ブクログ
東京と出雲市で発生したダーズ(致死的急性狂犬病症候群)。
「HRV」ウィルスが感染爆発し日本を襲った。
死者はすでに1800万人と推測されて、日本政府は主要機関を北海道に移した。
感染した者は、痛みや感情が無くなり正常者を襲う。
ゾンビと言われて人を襲い噛むことによって鼠算式に患者を増殖させる。
発症後の死亡率は100%に近い。
空路は絶たれ電気の供給もストップして荒野となり地獄と化した日本。
唯一の望みは、北緯40度より北にある地域や感染されてない北海道だった。
島根県の雲南市の15歳の少年・翔太は、家族を失った鉄道少年だった。
感染者(ゾンビ)にいつ襲われるか怯えてた少 -
Posted by ブクログ
盛岡始発「やまびこ」4号に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が、JR東日本新幹線運行本部に入った。爆弾は時速100km以下になると作動するという。指令長は時間を稼ぐために、JR東海に協力を求め、鉄道史上例のない計画を提案する。一方、走り続ける同車両が何者かに走行妨害を受ける。車内には重病人の男が現れて―。爆破予告の裏で交錯する複数の思惑に事件は困難を極めていく!疾走するクライシス・サスペンス!!
20年前の作品が何と初の文庫化。当時も気になる作品だったが、結局読めずじまい。再評価なるかどうか。
元ネタも数年前にノベライズが出たな。十分サスペンスフル。