北上秋彦のレビュー一覧

  • 謀略軌道 新幹線最終指令

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    年初に昭和の映画「新幹線大爆破」を見てその渋さに感動してたらNetflixでリブート版が作成されこれまた面白かった。そんななか、あるpod castで実は75年の映画と最近のストリーミング映画の間にもう一つ関連する作品があることが話題になっていました。それがこの作品で鉄オタ界隈では有名らしいのです。75年の映画を98年のテクノロジーにアップデートした上でスケールのさらに大きくした作品で、この作品へのオマージュに満ちた作品が最近の映画という位置付けとの解説でした。まさに3本見るとどの作品もさらに楽しめる関係となったと思います。
    面白さでいったら書籍版の本作品が一番面白い。しかもこれは掘り出しもの

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    2025年09月21日
  • 現場痕

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    保険屋観点のミステリとは面白いと手に取った本作。短編集でありながら作品ごとの視点の違いが主人公の世界を巧く作り出している。ハードボイルド的な展開はいわゆる警察小説らしさだが、人臭さを表現することを忘れないあたりが憎い。なかなかいい爽快感をもらった。

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    2015年08月10日
  • 現場痕

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    生損保代理店を経営する著者だからこそ描ける正統派連作ミステリー短編集。元刑事の損害保険代理店を経営する志摩平蔵が盛岡市近郊を舞台に様々な事故や事件の真相を暴いていく。損害保険代理店の所長が事故の裏に潜む事件を解決する面白さとリアリティ溢れる交通事故の描写と意外な展開が非常に良い。

    『偶然の証明』。盗難車による轢き逃げ事故と被害者の妻の物損事故。二つの事故をつなぐものは…

    『現場痕』。著者のデビュー作。四人の男女の死亡事故。志摩は大家の柴原の依頼で事故の真相に迫る。

    『センターライン』。単純なセンターラインオーバーによる正面衝突事故は意外な方向へ…

    『茶の葉とブロッコリー』。もっともミス

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    2015年06月08日
  • 異郷の夏

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    あまり期待せずに読んだが、非常に面白かった。ミステリーとして読むよりも、花岡事件を当事者の視点で描いたリアルな歴史小説として読んだ方が良いかも知れない。

    東京の九段下で変死した老女、秋保温泉のケアハウスで変死した老人、ともに死因はトリカブト中毒だった…

    二人の死の背後にあるのは、敗戦の直前に秋田県の花岡鉱山で起きた中国人強制労働者の一斉蜂起…花岡事件なのか…少しずつ描かれる花岡事件の全容は余りにも凄惨であり、胸に迫るものがある。

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    2015年01月23日
  • 謀略軌道 新幹線最終指令

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    約570ページの長編
    新幹線に時速100㎞を切ると爆発するという
    爆弾を仕掛けられた!
    そして身代金の要求
    新幹線は走り続けなければならない
    さらに新たな敵?が現れ・・・
    なんかいろんな要素が絡み合った作品と感じました

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    2019年12月18日
  • 現場痕

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    盛岡のさわや書店店頭のオススメで購入。岩手県出身の作家さんで、地元の地理が分かっていたらもっと楽しめただろうなぁ、ということでマイナス星一つ。でも、充分楽しめるミステリーでした。

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    2019年01月10日
  • 謀略軌道 新幹線最終指令

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    北上秋彦『謀略軌道 新幹線最終指令』角川文庫。

    余りお目に掛からない北上秋彦の作品。1998年に刊行された作品を文庫化。何故に今頃。北上秋彦の作品を読むのは『現場痕』『異郷の夏』『吸血蟲』に次いで4作目。北上秋彦はホラー小説よりミステリー・サスペンス小説の方が面白いので期待は大きい。

    結果は、なかなか面白い設定で迫真のサスペンス小説だった。次々と発生する危機とその危機を回避する新幹線運行本部の鉄道マンたち……

    東北新幹線やまびこ4号に爆破予告テロが発生する。時速100km以下に減速すると仕掛けられた爆弾が作動するというのだ。絶対に停めることのできない新幹線。盛岡から東京までを走行中する間

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    2018年11月24日
  • 現場痕

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    保険金目的の殺人事件はあり得ると思う。
    あくまでも私の周囲だけの話だが・・

    交通事故や若くして病気で主人を亡くした奥様は
    良くも悪くも派手に生活している。
    下世話ながら「幾ら貰ったんだろう?」と
    勘ぐってしまうほど派手派手!
    彼女たちは最初に家を建てるか家を改築する。
    そして高級車を購入して
    その後ゴルフの会員権を買って
    ゴルフ場へ出入りする。と言うパターンが多いなぁ。

    男性とのトラブルが絶えない人もいる。
    皆さん(あくまで私の周囲だけ)
    旦那さんが生きていた頃の方が
    堅実に生きていた。
    既に生活レベルが大きく異ってしまうため
    その後付き合うことは無い。

    あぶく銭は身を滅ぼす・・・貧乏人

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    2016年10月06日
  • 吸血蟲

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    割と面白くてすんなり読めたけど、帯に書いてある紹介ほど目新しくもないし、吸血鬼ものというよりはゾンビ物。寄生虫って言うアイディアはすでになーと思っていたら、初刊行は00年で、着想は93年の第一回のホラー大賞を目指したものだったんだって。その当時なら新しかったんだろうと思う。
    やはり、思いついたらすぐに書いてしまわんといかんのだね。

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    2010年08月29日
  • 死霊列車

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    パワフルなゾンビホラー。どちらかといえば最近のリメイク版に良くある、「運動神経が良いゾンビ」の恐怖ですね。恐怖感はさほどじゃないけど、危機感は高いです。こんなんの集団に襲われたくないよ……。
    同時に感染ホラー。そしてお約束の政府の陰謀。息もつかせぬ展開で、序盤から終盤まで盛り上がります。だけどこういうテーマにはつきものですが、結局のところ、一番邪悪なのは生きてる人間なんですよね……。
    ラストもまさしくホラー。この後は……?

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    2009年12月30日
  • 吸血蟲

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    どっかで読んだことが……? と思ったら。「呪葬」の改題だったのか! やられた……。
    かなり読み応えのあるホラー。タイトルでネタがものすごく分かりやすくなっている部分はあるけれど、たしかにこれ新解釈と言えますね。納得。でもこんな吸血鬼は非常に嫌です。怖い、というよりもむしろ「嫌」。腐敗感が……。
    ちょっとラストがばたばたっと終わってしまった感はあるけれど、かなりスピーディな読み心地。「息もつかせぬ」とはこのことですね。

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    2009年12月30日
  • 死霊列車

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    東京と出雲市で発生したダーズ(致死的急性狂犬病症候群)。
    「HRV」ウィルスが感染爆発し日本を襲った。
    死者はすでに1800万人と推測されて、日本政府は主要機関を北海道に移した。
    感染した者は、痛みや感情が無くなり正常者を襲う。
    ゾンビと言われて人を襲い噛むことによって鼠算式に患者を増殖させる。
    発症後の死亡率は100%に近い。
    空路は絶たれ電気の供給もストップして荒野となり地獄と化した日本。
    唯一の望みは、北緯40度より北にある地域や感染されてない北海道だった。

    島根県の雲南市の15歳の少年・翔太は、家族を失った鉄道少年だった。
    感染者(ゾンビ)にいつ襲われるか怯えてた少

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    2009年10月07日
  • 死霊列車

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    ネタバレ

    ゾンビもの。はじめはゾンビが脅威だったのが後半は人間との戦いになるのはこの手のパニックホラーでありがちな展開。鉄道(ディーゼル車)を利用して移動するのが特異なところ。黒幕である科学者の思想が薄っぺらく残念。

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    2025年12月16日
  • 死霊列車

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    鉄道網が発達した日本らしいゾンビもの。
    常に時間に追われる緊張感が良いと思います。じんわりと哀しい気持ちになる読後感。

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    2022年05月17日
  • 死霊列車

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    ある男性が、狂犬病に似た症状を訴えて病院を受診してきた。やがて患者は、手がつけられないほど凶暴になり、傍にいるものに見境なく咬みついた。咬まれた人間は感染し、次々と人を襲い始める。瞬く間に犠牲者は増え続け、唯一北海道だけが感染を免れていた。その北海道を目指し、島根県木次駅から一本の列車がひた走る、パニックホラー。

    いわゆるゾンビものだが、鉄道に詳しい人や興味がある人は、より一層楽しめるかもしれない。

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    2021年11月03日
  • 死霊列車

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    物語の設定上、ゾンビでは無いけれど、広く見ればゾンビパニックもの。
    電車好きの少年が電車を運転しつつ日本を縦断するというところが特徴です。
    妙に路線の説明が多いところを除けば、生き残っている人間間でのいざこざとか、同行する自衛隊とか、オーソドックスな作りだと思います。
    落ちがあまりに既視感のある感じで、ちょっと蛇足感あり。
    可も無く不可も無く。

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    2020年11月08日
  • 謀略軌道 新幹線最終指令

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    盛岡始発「やまびこ」4号に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が、JR東日本新幹線運行本部に入った。爆弾は時速100km以下になると作動するという。指令長は時間を稼ぐために、JR東海に協力を求め、鉄道史上例のない計画を提案する。一方、走り続ける同車両が何者かに走行妨害を受ける。車内には重病人の男が現れて―。爆破予告の裏で交錯する複数の思惑に事件は困難を極めていく!疾走するクライシス・サスペンス!!

    20年前の作品が何と初の文庫化。当時も気になる作品だったが、結局読めずじまい。再評価なるかどうか。
    元ネタも数年前にノベライズが出たな。十分サスペンスフル。

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    2018年10月03日
  • 吸血蟲

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    北上秋彦『吸血蟲』角川ホラー文庫。

    2000年に刊行された『呪葬』を加筆・修正、改題、文庫化。

    古い作品だけに、どこかで読んだことのあるストーリーだった。所謂、吸血鬼物のホラー小説である。

    岩手県北の寒村・津谷瀬村で起きた怪異。津谷瀬村に暮らす弟からの不審なメールに村を訪れた臨床検査技師の亜希子と突然連絡を絶った姉を探しに村を訪れた警察官の触沢の二人が目撃したものは…

    小野不由美の『屍鬼』、スティーヴン・キングの『呪われた町』などと酷似。

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    2017年04月27日
  • 吸血蟲

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    文章は読ませるんだけど、設定があまりに屍鬼っぽくて
    斜め読みしてもーた。
    のめり込み度が今ひとつかな。

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    2010年04月08日
  • 吸血蟲

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    50年ぶりに復活した吸血蟲に取り付かれ、死人のようにさまよう家族・・・

    生き残るには奴らの親玉を倒すしかない。

    そんな寄生モノ

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    2009年10月04日