藤まるのレビュー一覧
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ネタバレ死んだ後、消え失せるまでの「ロスタイム」が残されている世界、あなたはどう生きるか?「それじゃあ キミを死神として採用するね」と言われた主人公・佐倉。死神の仕事は「死者」の未練を晴らしあの世へと送ること。 任期の半年。何でも願いを叶えてくれるという嬉しいオマケ付き。主人公は死者の怒りや後悔や無念を痛いほど感じる。しかし死者の中には単純ではない人生もあった。このような経験を通して主人公は成長する。自分を死神に誘った笹森の背景は早々に気付いた。この小説からこれまでの経験があり「今の自分」があると再認識できた。⑤
時給三〇〇円の死神 = (君の膵臓 + ツナグ - 予定調和)÷2 -
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高校生の佐倉真司は同級生の花森雪希から「死神」のアルバイトに誘われる。「半年間務めあげれば、どんな願いも叶えてもらえる」という話などを聞き、疑いながらも死神のアルバイトを始めることとなり。 朝月静香「佐倉くんと二人きりで、いっぱいわがままな時間を過ごしたい」黒崎「息子からの手紙を見つけたい」広岡「智ちゃんを産んでしまったことが未練」四宮夕「あたしとお母さんの仲を引き裂く人たちが、少しでも苦しむことを願って」花森雪希「1度でいいから笑顔でただいまと言うこと」
てっきり「希望」は記憶を覚えておきたい、とか朝月と花森を生き返らせて、とかにするのかと。古びたサッカーボールの少年に託す、、え?と思った -
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魔導具を使って人を幸せにする使命のある魔女のお話
以下、公式のあらすじ
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北条雫、19歳。どこにでもいる平凡な女子大生のようですが…じつは平成最後の魔女なんです!? そんな雫の前に、10年ぶりに幼馴染の爽太が現れた。「魔で人助けなんて時代遅れ」とすっかり冷めている雫だが、爽太は10年前に約束した「魔女の使命」を果たそうと一生懸命。爽太に乗せられ、雫は再び魔道具を取り出す――なぜ、爽太が雫の前に現れたのか? 雫が「魔女の使命」を果たしたとき……涙溢れる、家族の物語!
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祖母から孫へと引き継がれている魔女という -
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ネタバレ再読しました。とにかく最後の花森さんが《死者》であることが明らかになってから、いなくなってしまうまでの場面が読んでて衝撃が大きかったし、苦しかったです。
死者が旅立つ場面もページをめくる手が止まらないくらい引き込まれました。
自分が今まで存在していたことを誰も覚えていてくれないことのつらさ。
この本を読んで、自分を誰かが愛してくれるという喜びの大きさを感じました。
「幸せは失ってから気づく」という佐倉くんの言葉を忘れずに、今ある幸せを噛み締めて生きようと思います。
┊︎初読の感想
大切な人との思い出がなくなっていくことの悲しさがひしひしと感じました。
最初は2人の対話がテンポがよく面 -
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面白かった〜!
付喪神的存在が宿ったものを魔法道具と定義するかわいいお話っていう印象かな?
二人の恋愛模様?友達模様?は見ていてかわいい。温かい目で見守ろうっていう気分になるなぁ。
前、友達について議論したことがあるけれど、友達というには案外人によって定義に幅が違うものであり、一概に何を出来る、したから友達というような単純なん関係ではないだろうなぁ。
この話は主に誰かの愛情が何か不思議な力の源になるっていうことを聞くに描かれている。1話1話もう少し膨らませても良いのかな、とは思ったけどこれでも面白い。そして 、読みやすいからすぐ読めちゃう。
わたしもわほうがほしい!!不思議な力を持つ故 -
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かわいい。いとしい。
若いなあ(褒め言葉ではない)と思う部分もあるのに、何だかホイホイ楽しくなっちゃって、癒されちゃって、あったかくなってしまう。ずるい。
どう見てもともだちじゃないのに、「ともだち」という関係をめちゃくちゃ見上げて憧れているからおかしなことになっているふたりが初々しすぎてもう。
でもとりあえず月城さんは女尊男卑な法律をさすがにちょっと改めた方が良いと思うー
まあでもあれか、下心(明確な描写はないけどまあおとこのこだから……?)への指摘は、本気で責めているというよりは「わかっている」という、つまり許しているという、表、明……?
とりあえず凸凹コンビかわいい。 -
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ネタバレ評価:☆5
いつでも背中合わせな俺とあいつの、人格乗っ取られ青春コメディ第2弾!
前半は強引にアタックしかけてくるかすみちゃんや兄の気を引きたくて必死な雪瑚や相変わらずハチャメチャな行動をする夢前に笑わせてもらったw
雪瑚の彼氏騒動、ホモ落ちは途中で気がついたけど「うん……大丈夫。僕も男だから……」には吹いたww
かすみちゃん、温かく励ましてくれる辺りはいいのにヤンデレの気があるのが残念w
そんな明るい前半から変わって、後半は減りゆく交代時間・小悪魔後輩美紗貴ちゃんを巡る真実(予想してない展開で驚いた)・夢前母と向き合う話と徐々にシリアスムードに。
娘を失った母の悲しみがリアル過ぎ -
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今回もしっかりキャラで魅せてくれたな。
隼人と千秋はここ最近のベストカップルといってもいいかもしれない。
二心同体という設定を上手く使ったギミックもよかったしね。
そして後半、訪れる秋月と光の別れの予感。
しんみりきたわー。
基本的に光の明るさとはちゃめちゃさで引っ張る作品だから、余計に喪失感が半端なかったな。
でも希望のあるラストは素直に感動した。
1巻から全体を通して、ほんと楽しい作品だった!
光が素敵過ぎるね!
そして楽しいだけじゃなく、しっかり読ませるところは読ませる、素晴らしい作品でした。
アニメ化しても上手くいくんじゃないかな。
次回作も期待! -