阿久悠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相手に届くということは、同感でなくてもいい。反発であっても構わない。何か、相手の興味を引く物でなければ、商品とは言えないのである
一つの物語を詞にするにも、長編形式で全部を語るのか、その中の象徴的な1シーンだけを書くのか。どちらかに決めなければいけない。どちらがより効果的なを考えるわけだ
「ざんげの値打ちもない」は長編で、「また逢う日まで」は情景である
一人称か三人称かというのも、テクニックの一つである。三人称というのは、初めから、物を見る目が三人称になっていなければできない
カムバックソングに不可欠な要素は、爆発力だと思う。シミル歌よりタタク歌の方が適している
白い蝶のサンバ ポップアート
蝶、白い イメージが人によって取り方が変わるのがいい
カムバックソング
捨てるもものと残すものを考える、全部捨ててしまうと今までのファンが逃げる
ざんげの値打ちもない シナリオのト書きを歌詞にする
ピンポンパン体操
長くて子どもが覚えられない歌→レコードを買いに走る
いろんなコマーシャルソングを入れる おもちゃをいっぱい与える
四行詞
77、75、75、75
起承転結、3段論法、3すくみ
四行をどう活用しているのか研究してみると面白い
五行詞・六行詞
四行詞にサビを加えたもの 大きなクライマックスを盛り込むことができる
三人称で書いていたものに突然サビ部分で、一人称の主人公の叫びを入れるとかできる
二十四小節形式・三十二小節形式
二十四小節:ABA、AAB、ABC Aメロ Bメロ Cメロ
二十四小節:AABA、AABC、ABAC
時代の飢餓感を見極め、捉えること
時代の満たされない部分を補ってやるものが歌
テーマ
「人間とは何か」を描く。人間に何を対面させるのか。社会なのか、自然なのか、運命なのか、歴史なのか、業なのか、悦楽なのか
詞というのはなるべく早く原稿用紙から脱出させてやるべき。それにはため息つく前に、いろいろと動くこと
歌とは時代の中で変装している心を探す作業
コンセプトが新しくて、そのままじゃまだ通じにくいから安心材料として演歌の小道具を入れる ex. 北の宿から
逆にコンセプトが古すぎるので、定型を重視しつつも、いわゆる演歌では使わない小道具だとか、使わないフレーズをどれだけ入れるかという勝負もある
イメージを共有するための装置としての情緒の定番 -
Posted by ブクログ
誰もが同じ情報が拾えるということは、もう、そこには、情報価値というものは存在しない
他のみんなと同じ情報に流されるのでなく、日々の生活の中で、自分の日記にしか書けないだろうというものを見つけ出す、それが人間の感性そのものということになっていく
作詞憲法15か条
①美空ひばりによって完成したと思える流行歌の本道と、違う道はないものであろうか
②日本人の情念、あるいは精神性は、「怨」と「自虐」だけなのだろうか
③そろそろ都市型の生活の中での、人間関係に目を向けてもいいのではないだろうか
④それは同時に、歌的世界と歌的人間像との決別を意味することにならないか
⑤個人と個人のじつにささやかな出来事を描きながら、同時に社会へのメッセージとすることは可能か
⑥「女」として描かれている流行歌を、「女性」に書き換えられないか
⑦電信の整備、交通機関の発達、自動車社会、住宅の洋風化、食生活の変化、生活様式の近代化と、情緒はどう関わりを持つのだろうか
⑧人間の表情、しぐさ、習癖は不変であろうか。時代によったまったくしなくなったものもあるのではないか
⑨歌手を語り部の役から、ドラマの主人公に役替えすることも必要なのではないか
⑩それは、歌手のドアップですべてが表現されるのではなく、歌手もまた大きな空間の中に入れ込む手法で、そこまでのイメージを要求していいのではないか
⑪「どうせ」と「しょせん」を排しても、歌は成立するのではないか
⑫7・5調の他にも、音的快感を感じさせる言葉数があるのではなかろうか
⑬歌にならないものは何もない。たとえば、一編の小説、一本の映画、一回の演説、一周の遊園地、これと同じボリュームを4分間に盛る事も可能ではないか
⑭時代というものは、見えるようで見えない。しかし、時代に正体していると、その時代特有のものがなんであるか、見えるのではなかろうか
⑮歌は時代とのキャッチボール。時代の飢餓感に命中することがヒットではなかろうか
日記憲法5か条
①いい子でもなく、悪い子でもなく、冷静な観察者としての日記というものは成立しないものだろうか
②レストランのメニューから大統領の演説まで、およそ興味を覚えたものは、同格に書けないものか
③日々の不快を排除したら、それはもう日記と呼べないものであろうか
④受けるものと、発するものと、1ページの中でたたかわせられないか
⑤今日があり、世界があり、そして、自分がありという書き方ができないか
一日の中で特に気になったことのベスト5をつける
一番の関心事は人間。2003年という年の中で、日本人が何を感じているのか、あるいは何を感じなければならないのか、また何を感じちゃいけないのか、それが強く表れているものがベスト5になる
詩も、詞も、小説も、僕の書く物の特徴は、「俯瞰」です。客観的に、俯瞰で見る。
情報そのものに価値があるのではなく、情報をどう受け止めたかが重要であり、時代の風とは、ブームをとらえることではない。ブームで浮かれているその横で起こっている変化の方に目を向け、耳を傾ける必要がある。
日記は、機能と違う今日の確認。最初から人真似を承知で取り組むのだけはやめた方がいい
商売じゃないのに、毎晩遅くに短歌ひとつ書くことないんです。でもこうした工夫をすることで、生々しい感情ではなく、怒りや感動を表現できるようになったと思います
続けることがなぜ大切かというと、続けることによって違う方法論を編み出さなければ続かなくなってくるということ。また、続けることが一つの刺激にもなってくる。継続のためにおりおり新しい方法論を考える、自分を刺激するための努力をするーと、これは単に日記を書くための方法論ではなく、僕の人生論そのもののような気がします