吉田恵里香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読むのに体力が必要だった。
自己防衛、自分を取り巻く文化、コミュニティ、家族を守るため、取り戻すために、「暴力」を取らざるを得なかった女性3人に関する話であり、それは今も終わらず、継続している話である。
女性。カースト+女性。民族+女性。
自己の中には、権理、尊厳が含まれるが、往々にして女性はここが軽んじられている。皆が皆ではないが、時折、そういう人に遭遇するとひどく傷付く私がいる。男性側は、それがわからなかったり、自分にとって都合の良い、言い換えれば「便利」な女性以外は認めない。
何で性被害者が、加害者より社会的に傷付けられるのか。これも男女逆だったら、結果は違う。性加害者の社会復帰状況は不愉快でたまらない。男の社会的制裁なんて、極めて短期間。
登場人物皆が皆、完全無欠で優等生なわけでもない。日本、そして東京、都市部に住んでいる私の価値観が標準でもないが、それでも、それぞれの登場人物の思考や行動に目を潜めてしまうことがある。こういう見方こそが、その背後にある原因要因を見ておらず、狭い視野で物事を見てしまっているんだなと気付く。
吉田さんの解説で、改めて、登場人物を通じて考えたことを思い起こし、私自身を取りまく、これまでと現状を考える。気持ちは暗くなる。
我々を取り巻く問題課題は、一進一退だから、打破に向けての活動を論理的に表現するなんて難しい。本人だけでなく、関係者、宗教、文化、法律の観点からも、この背景が描かれていて、問題が複層的多面的である事がよくわかる。そして、それは私を取り巻く状況も同じ。
しんどい。 -
Posted by ブクログ
『恋せぬふたり』を読んでまず心に残ったのは、登場人物たちの素直さと柔軟さだった。作中の人々は、自分と異なる価値観に出会ったとき、最初こそ戸惑い葛藤しながらも、大切な相手だからこそ理解しようと必死に向き合っている。その姿勢がとても温かかった。
現実では、違う考えを持つ相手に出会うと、子どもなら喧嘩に発展するし、大人なら距離を置いて波風を立てないようにしがちだ。私自身も、価値観の違いを前にすると、ぶつからないようにそっと避けてしまうことが多い。しかしこの作品を読み進めるうちに、「大切な相手だからこそ理解しようとする」姿勢の強さを改めて教えられた。すぐには受け入れられないとしても、せめて相手の立場に近づこうとする努力はできる。私も、思いを飲み込んで距離を取るだけでなく、アイメッセージで自分の考えを丁寧に伝えていきたいと感じた。
また作品を通じて、「自分の『普通』を押し付けないこと」の大切さを強く意識させられた。私たちはつい「普通は〜だよね」と口にしてしまうが、その“普通”は自分が育ってきた環境や価値観から生まれた、一つの基準にすぎない。子どもがほしいと思うこと、仕事は楽しくあるべきだという信念、仕事に全力を注ぐこと――どれも私にとっては当たり前でも、そう考えない人もいる。作品の中で、登場人物たちが互いの価値観を丁寧に確かめ合いながら関係を築いていく姿を見て、私も自分の“普通”を疑い、立ち止まる習慣を持ちたいと思った。
さらに、物事の「重要さ」も人によって違うという点も心に刻みたい。自分の尺度だけで相手を測らず、相手が何を大切にし、どこに価値を置いているのかを尊重すること。それが、互いを理解し合うための第一歩なのだと気づかされた。 -
Posted by ブクログ
『人は持っている顔は一つじゃないから』
寅子さんの生きた時代が凄まじかった。
猪爪寅子さん
一緒に笑った!!
一緒に怒った!!
一緒に『はて??』となった
そして
一緒に号泣した。。。
テレビよりも時代背景や、その当時の女性の立場がよりハッキリと分かりやすく感じた。
寅子さんのお父さん、直言さんが面白すぎて、ダメダメすぎて、人間らしくて、そんなお父さんに恵まれた寅子さんだからこそ、女性初の裁判官になれたんだろうな。。。
そして。。。
お母さん、厳しくも、優しくて、包容力があったからこそ、寅子さんが踏ん張れたんだろうな。。。
法律だけではなく、人との関わりや本音の部分も
人間にはあるから、思い通りには生きにくいんだ!!
ということもこの本から伝わってきた。
ドラマとは違った目線で寅子さんを見られて
面白かった!!
下巻へ続く。。。