室生犀星のレビュー一覧

  • 随筆 女ひと

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    淡々とエロいぞ、室生犀星。
    女の人の手とか二の腕について言及してる文章は、本当にしつこいほどエロい。

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    2010年09月02日
  • 随筆 女ひと

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    淡々とエロいぞ、室生犀星。
    女の人の手とか二の腕について言及してる文章は、本当にしつこいほどエロい。

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    2010年09月02日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    カヴァーに「生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作五篇を収録。」とありますが、ほんとうに犀星晩年作品は素晴らしい。『密のあわれ』が好きな方は多いことだろう。こんなふうに自分のことを「あたい」と呼び、「おじさま」と語りかける、なんとも魅力的な少女。朱い金魚(出目金)を思い浮かべながら読むと、尚更。ガン闘病記『われはうたえども やぶれかぶれ』からもまた、犀星その人の「構え」を感じることができる。そして遺作、最後の詩「老いたるえびのうた」。この講談社文芸文庫には、解説、作家案内も詳しい。著作目録が載っているのも有り難い。陶古の女人密のあわれ/後記 炎の金魚火の魚われはうたえども やぶれかぶれ老いたる

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    2011年07月19日
  • かげろうの日記遺文

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    <poka>
    とにかく文章が美しい!
    古い表現に慣れてしまえば、これほど美しい文章はない。
    そして女性の心の美しさも怖さも理解できました。

    <だいこんまる>
    これぐらいで理解したなんて…。まだまだですね。

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    2009年10月25日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    げみさんが描くと、心なしか室生犀星もイケメン風味。イラストは、やはり素晴らしかったです。

    詩は作者の感情のままに紡がれた言葉。読み手も自由にその気持ちを受け取っていいと思うので、そのときの自分の感情で印象が変わると思います。

    室生犀星のこの詩集は、じっくり言葉をたどっていくのが、私にはぴったりでした。有名な「ふるさとは遠きにありて思ふもの····」ではじまる詩は、ふるさとがもう温かくは迎えてはくれない物悲しさが、書かれています。げみさんのイラストが、よく合っていました。

    私が好きだったのは、その六のあんずを詠んだ詩、ふるさと、犀川、桜と孔雀、秋の終り。げみさんのイラストも、詩の情景とぴっ

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    2025年05月25日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    室生犀星+げみ「詩集『抒情小曲集』より」
    超エモいし映える。
    詩も、絵も、内面に静かに響くけど
    鮮やかな彩り。
    普段詩集を読まない人にも、画集を楽しむように、パラパラしてもらいたくなった。

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    2025年01月30日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    なんか鬼滅の刃を感じる。絵もふんわりでホッとする。のに何故か鬼滅の刃って矛盾している。
    ノンストップで読み進めているから頭がどうかしているのかも。今日は読むペースが早い。内容もどんどんわかる絵本ばかりだし。

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    2024年08月14日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    やはり人生に詩は必要だ

    ということで、第二十一おネエは室生犀星の詩集『抒情小曲集』です
    聞いた風なこと言ってますけどね
    聞いた風なこと言うチャンピオンですけどね
    まず『抒情小曲集』が読めてないですからね
    詩がどうの言う資格ないです

    まぁ、とりあえず調べてみますか
    ここはひとつ謙虚な気持ちでね
    詩を読むときは謙虚さが大切ですから(聞いた風なこと)

    はいはい読み方ね「じょじょうしょうきょくしゅう」だそうです
    意外とそのまんまだった!
    そして完全に早口言葉だった!

    「ふるさとは遠きにありて思ふもの」だそうですよ
    私ふるさとから出たことないんだよなー

    はい、げみさんのイラストが最高過ぎるので

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    2024年03月04日
  • 杏っ子

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    表題の語感とはかけ離れた重厚な内容。
    600p弱のボリュームだが、非常に細かく区切られていて当時にしては読み疲れのしづらい構造になっている。
    作者とその娘をモデルとし、娘の人生の荒波に浮き沈みし流転する日々が克明に描かれる。
    現代とはかけ離れた価値観と家族への愛情を持つ作者の特異性を存分に感じれる必読の一冊。

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    2023年10月09日
  • 杏っ子

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    ネタバレ

    前半は親友芥川龍之介が出てきて、天然ぷりが面白かった。
    後半。娘婿は酷いやつで、最終的に離婚し戻ってきたので良かったが、息子ものらりくらりやっている風、奥さんは寝たきりで、主人公一人がこれだけの家族を食べさせているというのも、いくら大作家とはいえ大変な事だと思った。当時はこういう事はよくある事なの?
    杏子は働かない亭主にばか呼ばわりされ何かと助けてくれる父親まで悪く言われて散々だが、夫婦喧嘩のシーンは言いたい事を鋭く切り込んでいて格好良かった。そこが一番好き。ただしそれが通じない亭主なんだけど。

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    2023年08月06日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    自分の中で犀星は暖かい家族に囲まれて過ごしたイメージ
    しかし幼少期は孤独に過ごしたのだろう
    郷愁の思いがしみじみ伝わる

    故郷の春はあんずやうめ
    夏は川のせせらぎ
    冬は言わずもがな雪景色だろう

    かなしくなってしまいそうだが
    「みやこの海をわたり行け」
    …という言葉に勇気をもらえる

    秋をうたった詩もあったが
    げみさんの絵を鑑賞したのみ
    自分は少し違う
    故郷の坂道の夕暮れを思った

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    2023年02月18日
  • 杏っ子

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    結婚生活において女性に使役を課すことを当然と考える男たちと、それに抵抗し続ける女達。後半の、犀星自身がモデルである父親の超然ぶりが面白かったです。

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    2022年08月20日
  • 詩集『抒情小曲集』より(乙女の本棚)

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    ふるさとは遠きにありて思ふもの、でおなじみの室生犀星による詩集。
    どの詩でも静謐なさみしさがうたわれてるような空気があって、その感じが私はとても好きだった。そしてやっぱり金沢行ってみたい。行く。

    「旅途」麦は雪のなかより萌え出で
    「桜と雲雀」桜すんすん伸びゆけり
    「秋の終り」君はいつも無口のつぐみどり

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    2021年12月07日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    ネタバレ

    室生犀星の短編集。収録されている「蜜のあはれ」「火の魚」は数年前にNHKで映像化されている作品。
    「蜜のあはれ」は金魚が主人公の作品ですが、読者の想像力で如何様にも楽しめる作品。「われはうたえどもやぶれかぶれ」は入院日記のようなものですが、作者のなげやり的な感じに笑える場面もあり、面白いです。
    大胆ながら美しい、という印象を受ける文章が嵌まります。
    金魚に興味ある方は、ぜひ。

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    2017年09月29日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    老年の小説家“おじさま”と可愛らしい“金魚”との全篇対話形式で展開する短編『蜜のあわれ』が読みたくて。

    金魚の一挙一動がとにかく可愛いです。
    子供のようなあどけない口調に反して立ち振る舞いは艶っぽく、何気ない会話や仕草が妙に官能的、喜怒哀楽の豊かさはこちらも愉快な気持ちになり、こんな可愛らしい女の子が自分の周りをくるくると舞っていたら…そりゃあ老年のおじさまは夢中にもなるし翻弄されたところで本望でしょうと納得してしまいます。
    生き生きとした光で溢れた“生”と、会話の端々で顔を見せる“死”の対比が美しい表情豊かな一篇でした。

    「おじさまは、何時も、しんせつだから好きだわ、弱っちゃった。また好

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    2017年04月11日
  • 現代語訳 蜻蛉日記

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    道綱母は女性性そのものなのではないか。受け身で自分勝手な一方で、感受性が豊かで他人に対する思い遣りや同情心が強い。息子への愛情は特別に深い。およそ一般的に女性性と言われるものが、見事にそのまま具現化したようで驚いてしまった。この人の女性としてのあり方に非常に高い普遍性を感じる。
    生活の不安や仕事の煩わしさのない貴族という身分では、人間本性が現れやすいのだろうか。そう考えると平安文学にますます興味が湧いてくる。

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    2017年03月09日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    4月17日、日曜日のFM「メロディアスライブラリー」で小川洋子さんが「蜜のあわれ」を紹介されているのを聴き、その日の午後、近くの本屋で入手。
    室生犀星を読むのは初めて。

    当然、「蜜のあわれ」から読む。
    金魚が少女の姿で老作家の元に訪ねてくる。地の文がなく、会話だけで続く奇妙な物語。この金魚の娘がやたらお金を作家にせびったり、ポンポンと奔放な会話の応酬があり、昔の知ってた女の幽霊が現れたりという展開。小川さんも番組で笑ってたけど、お臀に夕栄が当たった美しさとか、お臀の上で首を縊りたいとか、馬鹿馬鹿しさが突き抜けたような印象。もう怖いものなんかないと開き直ったのか。

    「火の魚」。蜜のあわれの表

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    2016年05月24日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    友達に勧められよんだ。「蜜のあわれ」会話のみの構成は斬新で言葉えらびやテンポがよい。ちんぴら赤子かわいい。二階堂ふみと大杉漣ははまり役!

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    2015年11月03日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    この金魚との会話、楽しんで書いたんだろうな、と想像してみる。

    “あたい”の口調のテンポのよさに紛れてしまいそうだけれど、会ってもらえない幽霊の手首についた、腕時計をねじり取られた傷跡とか、身につけたハンドバッグの錆びついた留め金なんていう描写を目にすると、冷え冷えしたものを感じる。以前読んだ犀星の「後の日の童子」での、童子の残した足跡に群がるたくさんの“”うじうじ”した馬陸(ヤスデ)という描写もそうだった。

    美しいものを愛した犀星らしいといえばらしいのだけれど、「火の魚」で折見とち子を評するにあたって、“美人ではないためのりこうさ”とか、“美人でないための穴埋め”とか、“美人であるなしをい

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    2013年06月20日
  • 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

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    「密のあわれ」のみ、院生の頃日本幻想文学集成で読んでたのですが、やっと残りを読みました。ので、感想編集。
    きんぎょちゃんかわいいです。オジサンと女の子の組み合わせっていいよね。「火の魚」とかも読むと、作者にとって金魚はほんとに女性を象徴するものやったのか、と思ったけど後から「陶古の女人」読んで、なんだ、へんたいか、と考えを改めてしまっt…

    背表紙でガン闘病記とかいうから「われはうたえども やぶれかぶれ」は結構構えてしまったんやけども面白かったぞ。思い付くままに流れるように文を繋いでいて、治療しかすることない入院中はそうやって思考が流れるんやろなあと、腰をこごめてウンウンしているおっさんを想像

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    2015年05月20日