蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ

1,089円 (税込)

5pt

ある時は“コケティッシュ”な女、ある時は赤い三年子の金魚。犀星の理想の“女ひと”の結晶・変幻自在の金魚と老作家の会話で構築する艶やかな超現実主義的小説「蜜のあわれ」。凄絶なガン闘病記「われはうたえどもやぶれかぶれ」、自己の終焉をみつめた遺作詩「老いたるえびのうた」等、犀星の多面的文学世界全てを溶融した鮮やかな達成。生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作5篇を収録。

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蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ


    表題の「密のあわれ」は作者の変態性、というよりかは彼の中の美の哲学を外に出した結果、金魚との対話という形式になった感じがする。
    何はともあれ他では味わえない異質な作品で、とても楽しく読んだ。金魚が可愛い。

    0
    2022年09月03日

    Posted by ブクログ

    『蜜のあはれ』が読みたくて買った。すべてが会話文で書かれているコケティッシュな超現実小説。金魚ちゃんとおじさまのやり取りが可愛い。

    0
    2022年07月13日

    Posted by ブクログ

    あまりにもつるつると完成されていて。少し怖気づくも、ユーモアにすくわれる。しかし、そのユーモアの冷えびえとしていることよ。

    0
    2013年09月05日

    Posted by ブクログ

    「おじさま」と三年子の赤い金魚との会話によって構成されている短編、「蜜のあわれ」が特に好き。
    「おじさま」と金魚屋さんにとっては小さな可愛い金魚、他の人にとっては人間のはずなのに、どこからが金魚でどこからが人間なのかわからなくなる。
    金魚である方が官能的で美しい気すらする。

    その他の短編も秀逸。

    0
    2012年03月05日

    Posted by ブクログ

    犀星がいろんな作品で語るものが全部集約されたかのような「蜜のあわれ」金魚のラストが切ない。レビューで語りきれないくらい好きだ。いろんなひとに読んでみてほしい。

    0
    2011年01月03日

    Posted by ブクログ

    この中では1番蜜のあわれがすきです。可愛いらしい金魚ちゃんとたまに変態臭いところもありますが優しい上山さんの会話にすごくときめき、癒されました…こんなおじいちゃんと孫のような歳の離れた関係…大好きです

    0
    2010年12月01日

    Posted by ブクログ

    まだこんなちんぴらなのに気が強くてわがままでこまっしゃくれて美しい女、またあるときは三歳の赤い金魚。
    小説書きのおじさまは、飼ってる金魚の画を、ちょっと描いた。小さな文章もつけて。
    瞳は大きく、お腹はデブちゃんな、出目金。燃えるような朱い色をしている。
    のめのめしたあぶら、や、すぼっとしたお臀。おじ

    0
    2010年08月05日

    Posted by ブクログ

    カヴァーに「生涯最高の活動期ともいうべき晩年の名作五篇を収録。」とありますが、ほんとうに犀星晩年作品は素晴らしい。『密のあわれ』が好きな方は多いことだろう。こんなふうに自分のことを「あたい」と呼び、「おじさま」と語りかける、なんとも魅力的な少女。朱い金魚(出目金)を思い浮かべながら読むと、尚更。ガン

    0
    2011年07月19日

    Posted by ブクログ

    老年の小説家“おじさま”と可愛らしい“金魚”との全篇対話形式で展開する短編『蜜のあわれ』が読みたくて。

    金魚の一挙一動がとにかく可愛いです。
    子供のようなあどけない口調に反して立ち振る舞いは艶っぽく、何気ない会話や仕草が妙に官能的、喜怒哀楽の豊かさはこちらも愉快な気持ちになり、こんな可愛らしい女の

    0
    2017年04月11日

    Posted by ブクログ

    4月17日、日曜日のFM「メロディアスライブラリー」で小川洋子さんが「蜜のあわれ」を紹介されているのを聴き、その日の午後、近くの本屋で入手。
    室生犀星を読むのは初めて。

    当然、「蜜のあわれ」から読む。
    金魚が少女の姿で老作家の元に訪ねてくる。地の文がなく、会話だけで続く奇妙な物語。この金魚の娘がや

    0
    2016年05月24日

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