西尾幹二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本の個人と社会の関係について論じた文化論。この本は1969年に出版された『ヨーロッパの個人主義』という本に加筆修正がなされたもの。西洋が個人主義を旨としながらも集団レベルになると一致団結できる一方で、日本は集団が一見まとまっていながらも同床異夢、呉越同舟である場合が多いが、それはなぜか。
明治維新以降、日本は「自由」、「平等」といった西洋から輸入した概念を用いて近代化=西欧化に邁進してきた。しかし、著者はいわゆる近代知識人が「進歩」、「自由」、「平等」を絶対化し、古い価値観を帰るべきだという態度を頑なに取り続けてきたことを採り挙げ、これを「ヨーロッパを鏡として常に自国を見てきた」と説明 -
Posted by ブクログ
1969年の講談社現代新書に加筆したもの。
30代のときに執筆した内容を変える必要はなかった、と自ら評価している。
たしかに、日本人の状況は驚くほど変わっておらず、またこの頃の西尾の筆は冴えている。
あまり覚えていないのだが、たぶん私は西尾を読んでいたのかもしれない。
そう思えるほど、ここに書かれている7割ぐらいの部分は、完璧に同意できる。
いまの日本はおかしいのではないか、いや自分の方がおかしいのか・・・、そんなことを感じている人は是非一読されると良いだろう。
ただ、個人としていきてゆくなら覚悟を決めや、というのがニーチェなり西尾から読み取るべきことで、それ以上の社会で現にとるべきスタンスは -
Posted by ブクログ
西洋文明、米国、チャイナ、韓国、日本、ぼっこぼこに批評。
皇室にも意見申し上げる。
韓国の「反日」と日本の「平和主義」はまあ、似たようなもんと。
米国は利己的で独善でよく判断を間違えるが、ロシアや、チャイナのような悪の帝国ではない。
先の戦争は、日本がなぜ戦争をしたのかではなく、米国がなぜ戦争をしたかも考えるべき。戦争は相手があって始まる。
日本は、従来の「限定戦争」のつもりであったが、終わってみてそれが米国による殲滅戦、「全体戦争」であることに気が付かされた。
いつまでも反省とお詫びではない。
当たり前のことを、しっかりと語られる。
ただ、「保守」ってなんだろうなと考える。
「保守 -
Posted by ブクログ
この本も雑誌で紹介されていたので読んでみた。哲学書は理解できなかったとしても入門書をよむよりは原典を翻訳したものを読むべきと言われたことがあるがやはり難しい。原典を読むべきそのココロは、拾える言葉・解釈がその時々の読み手の状況に応じて変わるからだそうだ。ニーチェは入門書で読んで今の世の中にあった言葉が多かったので一度原典を読んでみようと思いこの処女作に挑んだのだが。。。ワーグナーに捧げた書物である点からの思いつきだが、哲学の解釈と音楽(クラシック)の解釈は似ている。哲学の解釈を伝えるツールが言葉なら音楽の解釈を伝えるツールは身体なのかな。