津島佑子のレビュー一覧

  • 黄金の夢の歌

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    黄金の夢の歌 津島佑子
    ちょうど本書を読み進めている時に津島佑子の訃報に接した。偶然ではあるものの、何がしかの感慨を抱かずにはいられない。
    はじめて津島佑子を読んだのはセンター試験の国語で、あまりの面白さにすぐ本屋へ走ったのをよく覚えている。けっきょく地元の本屋では見つからず、後日京都の古書店で定価の3倍の値段で買ったのだった。
    それから十何年ぶりに手に取った津島の作品はかつてと同じ面白さを保っていた。決して多くを読んだわけではないけど、津島佑子という作家は自分にとって特別な作家の一人だったのだなと改めて実感した。
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    2016年03月28日
  • ヤマネコ・ドーム

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    ネタバレ

    2014.12.戦後アメリカ兵との子供の孤児のカズとミッチはホームで育ち,ママに引き取られた.そのママの従姉の子供のヨン子といつも一緒に遊んでいた.ある日三人が遊んでいると近所に住むター坊がホームで育てられているミキちゃんそばにいて,ミキちゃんは池に落ち溺れて死んでしまう.その時,ミキちゃんはオレンジ色のスカートをはいていた.それから,ター坊は家に引きこもる.数年に一度,オレンジ色にまつわる女性の殺人事件が起こるようになり,カズ,ミッチ,ヨン子は集まり話し合うようになった.最初はミステリーかと思ったけど…

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    2014年12月03日
  • あまりに野蛮な (上)

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    ただただ必死に生きるミーチャの姿が時に痛々しく時に哀しく生々しく、いじらしい。日本が占領していた当時の台湾で結婚生活を送る女性と、その数十年のちの姪の人生…まだ語られない部分が楽しみでもあり、不安にもなるのはなぜでしょう;

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    2011年02月17日
  • あまりに野蛮な (下)

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    わたしたちはそれぞれに示されている道をたどって、「人類の到るべき所」に向かうべきでしょう。
    わたしたちの時間は死によってしか閉じられません。

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    2009年10月07日