黄金の夢の歌 津島佑子
ちょうど本書を読み進めている時に津島佑子の訃報に接した。偶然ではあるものの、何がしかの感慨を抱かずにはいられない。
はじめて津島佑子を読んだのはセンター試験の国語で、あまりの面白さにすぐ本屋へ走ったのをよく覚えている。けっきょく地元の本屋では見つからず、後日京都の古書店で定価の3倍の値段で買ったのだった。
それから十何年ぶりに手に取った津島の作品はかつてと同じ面白さを保っていた。決して多くを読んだわけではないけど、津島佑子という作家は自分にとって特別な作家の一人だったのだなと改めて実感した。
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