【感想・ネタバレ】黄金の夢の歌のレビュー

あらすじ

口承によってうたい継がれてきた中央アジア・キルギスの英雄マナスは、永遠に年をとらない、とても元気な男の子。その「夢の歌」を聞きたいと旅をする「あなた」。氷河によって削られたジャイロの美しい牧地に心奪われ、その地を駆けめぐった多くの騎馬、狩猟民族の興亡に思いを馳せる。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

黄金の夢の歌 (100周年書き下ろし)
(和書)2011年03月01日 21:22
津島 佑子 講談社 2010年12月7日


柄谷行人さんの書評で興味を覚えました。

とても良い作品だと思います。

回帰としてあるという評者の意見にも興味があります。

中国の北京・洛陽・西安・内モンゴルなどへ旅行へいったことをもリアルに思い出しもしました。

いろんな見方で読めるこの作品に感心しました。著者の作品をもっと読んでみたい。

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

まるでエッセイのような作品。
「わたし」であるあなたと、「あなた」と言われる「わたし」が、章を交差し旅を共にする。まるで「あなた」である「わたし」が旅をしているような疑似体験。
不思議な文章の旋律が熾す風に乗り、遥かキルギスの英雄マナスの歌に思いを寄せる。そして目を閉じればそこに旅行く世界が現れる。美しい。

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2014年02月25日

Posted by ブクログ

黄金の夢の歌 津島佑子
ちょうど本書を読み進めている時に津島佑子の訃報に接した。偶然ではあるものの、何がしかの感慨を抱かずにはいられない。
はじめて津島佑子を読んだのはセンター試験の国語で、あまりの面白さにすぐ本屋へ走ったのをよく覚えている。けっきょく地元の本屋では見つからず、後日京都の古書店で定価の3倍の値段で買ったのだった。
それから十何年ぶりに手に取った津島の作品はかつてと同じ面白さを保っていた。決して多くを読んだわけではないけど、津島佑子という作家は自分にとって特別な作家の一人だったのだなと改めて実感した。
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2016年03月28日

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