あらすじ
口承によってうたい継がれてきた中央アジア・キルギスの英雄マナスは、永遠に年をとらない、とても元気な男の子。その「夢の歌」を聞きたいと旅をする「あなた」。氷河によって削られたジャイロの美しい牧地に心奪われ、その地を駆けめぐった多くの騎馬、狩猟民族の興亡に思いを馳せる。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
黄金の夢の歌 (100周年書き下ろし)
(和書)2011年03月01日 21:22
津島 佑子 講談社 2010年12月7日
柄谷行人さんの書評で興味を覚えました。
とても良い作品だと思います。
回帰としてあるという評者の意見にも興味があります。
中国の北京・洛陽・西安・内モンゴルなどへ旅行へいったことをもリアルに思い出しもしました。
いろんな見方で読めるこの作品に感心しました。著者の作品をもっと読んでみたい。
Posted by ブクログ
まるでエッセイのような作品。
「わたし」であるあなたと、「あなた」と言われる「わたし」が、章を交差し旅を共にする。まるで「あなた」である「わたし」が旅をしているような疑似体験。
不思議な文章の旋律が熾す風に乗り、遥かキルギスの英雄マナスの歌に思いを寄せる。そして目を閉じればそこに旅行く世界が現れる。美しい。