ベンジャミン・グレアムのレビュー一覧
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「賢明なる投資家」
投資の基本的姿勢を示している本。
投資家とは,適切な証券を適切な価格で取得し,保有する者。
投機家とは,株価等の相場の値動きを予測して利益を得ようとする者。
投資の成果とは,その投資に関してどれだけの努力と知力を注ぎ込むかにかかっている。
今後の成長性よりも,価格が適正であるかが重要である。
投資家の最大の障害は心理である。投機的な判断に躍らせられないことが大事。
(株と債券の比率は50:50)
分散投資とドルコスト平均法はリスクヘッジとして必要。
著者の出身地であるアメリカの市場についての記述が多いため,
これらの概要について知識があればより分かりやすいだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ防衛的投資家のポートフォリオは株式と債券の割合を常に50対50に保つべき
株価が上がればそれを売って債券を買い、株価が下がれば債券を売って株式を買う
債券の選択
1.課税の有無
2.長期か短期か
防衛的投資家の普通株銘柄の選択
1.十分な過度ではない分散投資
2.財務内容の良い有名な大企業
財務内容の良い:
株主資本純資産が借入金を含めた総資産の半分以上(公益企業は30%以上)
3.長期にわたる継続的な配当支払い実績
4.上限価格
(1)過去7年間の平均企業収益の25倍
(2)過去12ヵ月の企業収益の20倍
リスク
1.現実の売却によって損失が確定する
2.投資先企業の経営状況 -
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Posted by ブクログ
1.投資を始めてみようかと思い、どの企業を選べばいいのかが知りたくて購入しました。
2.投資についてのすべてが述べられています。心構えとは、投資と投機は何が違うのか、なぜ人は投機に流されてしまうのか、投資者はどのようなポートフォリオを組むべきかなどが述べられています。実際の運用となると、企業選定の方法(理論)や実際の企業の株価の分析を用いています。
3.難しすぎて読むのにかなり苦戦しました。そのうえ、心構えだけは理解しましたが、そのほかは正直わかりませんでした。最初に述べていた「投資とは、詳細な分析に基づき、元本を保全しながら適切なリターンを得る」という言葉がすべてを表しているともいます。 -
Posted by ブクログ
上下巻で1000ページ近い大作です。
ざっくり言えば上巻が基礎理論、下巻は実践編といったところでしょうか。
グレアムの基本理論、バイブルを、ツバイクが時代に合わせてわかりやすく解説した二人三脚の労作です。
基本的な考え方を知りたいだけなら、まえがきを読むだけでも十分かもしれませんが、それではやはりもったいない。
例えば・・・
有名になりたがる者の幸福は他人次第である。快楽を追及する者の幸福は自分ではどうしようもないその場の雰囲気によって変わる。しかし、賢き者の幸福は自分の自由な行動によって大きくなる。マルクス・アウレリウス(P373)
ここでのFP(ファイナンシャルプランナー)が -
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Posted by ブクログ
投資で成功するためには、知能指数がずば抜けて高い必要もなければ、人並み外れた洞察力を持つことも、内部情報に通じている必要もない。必要なのは、意思決定のための適切かつ知的なフレームワークと、それを働かせないような力から感情を一定に保つことが出来る能力である。
急成長してたり、何らかの理由で魅力がある企業の株式を過大評価する習性が市場にあるとすると、論理的には、停滞しているために注目を浴びることのない企業の株式は、少なくとも実際よりも過小評価されると考えられる。
タイミング手法とプライシング手法。タイミング手法とは、市場の動きを予想して、上がりそうなときに買い、下がりそうなときに売る。プライシ -
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ネタバレ●内容
・バリュー投資の家元が、「投機」と「投資」の違い、を熱く語る
・感情のコントロールがポイント
・「投機家の関心事は、株価の変動を予測して利益を得ることであり、投資家の関心事は、適切な証券を適切な価格で取得し保有することである」
●感想
・1973年の本だけど、記述は普遍的なので現代でも使える。
・自己の能力を過信せず、感情を抑えるルールにしたがうのがよい「投資家」という指摘は、そのまま仕事一般に応用できる。
●やってみよう
・仕事への応用として、感情をコントロールするルールづくり。
具体策は別の本を参考に、例えば「あなたはなぜチェックリストを使わないのか」で「あたりまえ」をもリスト