木村晋介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレサリン事件はリアルタイムでテレビで見たものの、地下鉄サリン事件と松本サリン事件の区別がきちんとついていなかったし、それ以外にもサリンが使われていたこと、サリン以上に危険な薬品を使った事件があったことも知らないという無知っぷり。
あれから30年が経つこれを機に勉強してみようと手に取ったのがこの一冊。
実際にあの事件を経験した人、関係者、起こした側の肉親、被害者を支えた人たちの「生の声」というのは予想以上に臨場感があって生々しく、衝撃を覚えながら読ませていただいた。
何より驚いたのは、サリンの影響の大きさ、そして後遺症の長さ。
第三者としては、当時の事件だけを見て知った機になりがちだが、実際にはその後何十年もトラウマや後遺症に悩まされている人たち、そしてそれを支えるために尽力されている方たちがいるということを知ることができて、本当に良かったと感じた。
あの事件はまだ終わっていないし、風化させてはいけないと思えたから。
他にも裁判に関わった弁護士の方、坂本弁護士一家の件にも言及があり、本当に多種多様の関係者の「生の声」を収録した凄い内容の本だったと思う。
文庫化を機に是非たくさんの方に読んで知っていただきたいと強く感じた。 -
Posted by ブクログ
被害者だけでなく、死刑囚の母親にまでインタビューをしており、なかなか聞けない話が読めると思って購入。興味深い内容だった。
どちらの死刑囚の親も、謝罪の言葉は口にしているものの「あの子がそんなことをするはずはない」「オウムに出会っていなければ」と、どこか他人事にしているように思えた。
覚醒方法についても筆者の体験も織り交ぜながら記述されており、社会情勢の変化によって不安になった心に漬け込む力がオウムは長けていたのだなと感じた。
すぐに答えを出すものを信じるのは慎重にならなければいけない。経験の積み重ねで自らの人生の答えを見つけていきたい。 -
Posted by ブクログ
地下鉄サリン事件
テレビや教科書でしか聞かない「歴史上の1つの出来事」でしかなかった。私が本書を手に取ろうと思ったのも、テレビで地下鉄サリン事件がドキュメンタリードラマとして報じられていたのを目にし、もう少し詳しく知りたいと思ったからだ。
しかし、テレビや学校では語られない所を本書を通して知り、この事件を「歴史上の1つの出来事」として風化させてはいけないと強く感じた。
本書は被害者やその遺族だけでなく、アフターケアを担当された方や弁護士の方、実行犯の供述やその家族の話も載っているため、様々な角度からこの事件を知ることができる。また、地下鉄サリン事件のみを扱っているわけではなく、サリンが使用されたとされる他の事件も取り上げられており、サリンの恐ろしさが十分に伝わってくるものだった。