福澤諭吉のレビュー一覧
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明治時代の発展途上の日本で、個人がどうあるべきかを論じた本。今の先行き不透明な時代にもマッチする有益な本という認識。
すごく易しい言葉に訳されていて、齋藤さんの人気の高さが頷けた。ただ、意訳されている部分があるのだろうから、基本は原文がある事を意識しないといけないと思った。Posted by ブクログ -
一言でいえば、明治時代の自己啓発本。
はじめは、めちゃくちゃな事言ってるなあという印象を受けていたが、読み進めていくうちに、納得できる点も多くあることに気が付いた。
第2編~6編では、国家権力に対する緊張感が希薄であるように感じられたが、明治維新直後の時代背景に照らすと、当然の社会認識なのかもしれな...続きを読むPosted by ブクログ -
素直に面白く、熱い本でした。
訳者の意思がどれだけ入り込んでるのか分からないけど、それでも読んで損はないと思えた。
前半は、国民とは~や、国の在り方とは~が中心で、後半は学問の大切さや、生きてく方法、人とうまく交際する方法などが書かれてました。
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【本書で言いたいこと】
★学問と独立とはひつ続きになっている
【本書のポイント】
❶天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず
→身分制度はもはや存在しない。賢い人が愚かな人かどうかは、学んだかそうでないかの違いなのである。
❷政府と民は対等である
→文字を読むだけが学問にあらず。
❸自分自身が...続きを読むPosted by ブクログ -
そもそも「学問」とは?
「学問」をする目的とは?
という0ベースの問いだけでなく、「判断力の身につけ方」「実行力の身につけ方」といったビジネス書のような具体的な内容まで書かれており、現代も読み継がれる名著たる所以を理解できました。Posted by ブクログ -
現代語訳になっているので読みやすかった。
今よりも何年も前なのに現代にも通じる教訓かあり、時代に囚われない考え方ってこういうものなのかと思った。
もちろん今の常識とは異なるものや今だと差別とされる表現もあるけれど、それにしても今の人たちも学びにすべきことが多い。
外国への態度とか国家と国民の関係と...続きを読むPosted by ブクログ -
西洋に追いつくことを至上命題としていた明治の渦中にあって、西洋にもいいところはあるし、日本にもいいところはあるという開明的な考え方ができたということは福沢諭吉の賢さを物語っている。また、現実に役立つような言葉や心得も多く、読んでて楽しかった。Posted by ブクログ
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神道は現在の吉凶を言うもの。仏教は未来の災いや幸福を説くもの。
文明は徳と知恵によって成り立つ。
目的は独立で、手段としての文明。
徳については西洋との差はなく、知恵において差があったのではないか。Posted by ブクログ -
「百姓は市民のことを『軽薄だ』というし、市民は百姓を罵って『頑迷だ』という。その様子はまるで互いに片目を閉じてその美点を見ず見にくい点のみを見ているようなものだ。もし、その両目を開かせ、片目で相手の長所を見て、片目でその短所を見るようにすれば、長所短所の公平な観察ができて、その争いがやむばかりではな...続きを読むPosted by ブクログ
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気にはなるがなかなか手に取らない書だったが、
子供に読んでもらうのに読んでみた。
訳者の言葉になってるなと感じるところはあるが、
中学生が読むのには丁度いいのでは。
解説も分かりやすい。
「学問のすすめ」
これが、100年前に書かれたのかと言う驚きと
新しい時代の始まりに道を示した書と納得。
当時...続きを読むPosted by ブクログ -
福沢諭吉の代表作『学問のすすめ』『福翁自伝』と並ぶ作品。この本は明治8年に書かれたものだが、この時点で福沢諭吉が西洋のことをかなり詳細に知っており、かつ日本の置かれている立場も的確に認識していることに驚いた。西洋列強の歴史、政治、経済、社会制度はもちろん、中国やインドなどのアジア諸国、あるいはアフリ...続きを読むPosted by ブクログ
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本書は、近代日本最大の啓蒙思想家ともいえる福澤諭吉(1835~1901年)が、1875年(明治8年)に発表した『文明論之概略』の現代語訳である。思想家としての福澤が、体系的、包括的に物事を論じたことにおいて、「主著」とも言えるもので、近代日本思想史上の古典ともされる。
本書で福澤は、まず、西洋文明か...続きを読むPosted by ブクログ -
天は人の上に人を造らずとその現実を知れる
必読の書。
これを読むまで、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり」という言葉を誤解していた。
福澤諭吉の思想である、学ぶことで人に優劣ができるという考え方は、非常に共感した。今までの生活の差が、現在の他人との差に結びついていると感じ、そこから自...続きを読むPosted by ブクログ