福澤諭吉のレビュー一覧

  • 現代語訳 学問のすすめ

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    学問のすすめ。”学ぶか学ばないかで差が生まれる”と学ぶことの大切さを述べ、”ひどい政府は愚かな民が作る”と民である一人が考える(学ぶ)必要があると述べる。さらにそれが熱量のある文体で書かれている。学ぶこと・考える事の大切さについて考える熱量を与えてくれると思う

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    2024年07月21日
  • 現代語訳 学問のすすめ

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    日本を代表する近代の書籍なのに読んだことが無かった。慶應義塾大学の創設者でもあり、現・一万円札の顔となっている福澤諭吉氏による、今でいうところの自己啓発本である。原書は漢文体(?)で書かれているそうで、現代語訳はありがたい。
    言わずと知れた、明治維新の時代である。福澤氏は、当時の日本国民に独立せよ、そのためには自らの判断力をつける必要がある、判断できるようになるには学問を積むしかない、と説いている。
    興味深いのは、西洋文化を真似するだけではだめだ、その背景を理解して見習うべきところだけを取り入れよ、と言っているところ。
    学問をするというのは、論文を読んで自分が納得するだけでは不十分で、それをア

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    2024年05月08日
  • 現代語訳 学問のすすめ

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    やはり現代人に文語体はハードルが高いです。このような現代語訳が出てくれることは大変有意義だと思います。
    しかし、新書で売り出されて「ビジネス書」としての側面を打ち出されるのはなんだか複雑な気分もします。そういう自分も新書でなければ手に取らなかったと思いますが。

    福澤諭吉の視点は、いまの時代を生きる自分から見ると、法律を守ること、他国から独立を守った強い日本国であることを重視する”保守的”な考え方や、学問をすることで財産や地位を得るという”新自由主義”的な考え方が見られるなと思いました。その一方で、政府と国民が対等であることを強調し、不満があれば正当な手段で政府に抗議することを勧めてもいます。

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    2024年05月05日
  • 現代語訳 学問のすすめ

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    名前だけならみんな一度は聞いたことがあるはずの学門のすすめ。やっぱり原文だと堅苦しいし、わからない言い回しもあってハードルが高かった。齋藤孝先生の本はすーっと頭に入ってきて読みやすい。たまたま実家にあったから読んでみたけど、何十年も昔から大切なことは変わってないんだなって思った。

    学び続けること、その学んだことを使って新たな価値を生み出すことが求められている。平々凡々な私に新たな価値なんて大それたもの、見出せる気はしないけれど。

    最近また本を読むようになって、新しい知識を得るって楽しいことなんだってことを再確認できたから、まずは自己満足でも好奇心に身をまかせて知識を増やしていきたいな。

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    2024年04月02日
  • 現代語訳 学問のすすめ

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    ・およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる物はありえないのが理屈である。
    ・天の正しい道理にしたがうのは、人たる物の仕事である。
    ・信じることには偽りが多く、疑うことには真理が多い。
    ・今日、世間のありさまを見ると、傲慢無礼で嫌われている人がいる。人に勝つことばかり考えて嫌われている人がいる。相手に多くを求めすぎて嫌われる人がいる。人の悪口を いって嫌われている人がいる。どれもみな、他人と自分とを比較する基準を誤っているの だ。自分の高尚な考えを基準にして、これを他人の働きと照らし合わせる。 自分勝手な理想像を基

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    2024年01月13日
  • 現代語訳 学問のすすめ

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    やや偏った思想なときもある。でも時には言い切ってこそ世に出す意見。自信もなく文句をたれるだけならそれこそ愚か者ということかな。とりあえず自分の人生やからって人に悪影響を及ぼすような生き方はやめることにします。信念をもった正しい大人になりたいです。

    ※追記 2024年2月21日
    普段の生活も整ってない人間が、社会での生活を整わせられるわけがない。環境を変えたい、影響を与えられる人になりたい、ならまずは自分自身がひとりで立てる堅実さと強さを持たなくてはならない。

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    2024年02月21日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    普段はあまり自伝は読まないが、
    機会があって手に取った1冊。

    福沢諭吉はもちろん知っていましたが、
    その一生をこうして読むことができて、
    大変勉強になりました。

    自分の願いを叶えるために人脈を大切にし、
    そして何事にも臆せず飛び込んでいく。
    またこうと決めたらひたむきに努力して、
    たとえダメになってしまってもまた新たな一歩を踏み出す。

    今の社会にも通じる多くの教訓を学びました。

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    2023年09月27日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    福沢の破天荒な生き方に意外性を覚えた。近代日本の学問の始祖でありながら、真面目一徹ではなく、多くの友人と遊び、楽しく暮らしていた。彼の豪胆さや心の広さは見習いたい。

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    2022年09月14日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    「学問のすすめ」、そして一万円札の顔として知らない人はいないであろう福澤諭吉。その自伝がおもしろいと良く聞くので本書を読んでみた。
    まず第一に、福澤諭吉のイメージががらっと変わった。聖人君主のような人柄、人生を想像していたが、とんでもない。驚くほど人間くさい。基本斜に構えて、どこか人をバカにするような見ていて、飄々としてどこか冷めている。間の抜けた所もあるしやんちゃな部分も見て取れる。近くにいたら友達にでもなれるんじゃないかと思ったり。
    では福澤諭吉の何がすごいか。本人が「喜怒色に顕わさず」という言葉を大事にしていると述べていたが、どんな時でもブレない。自分の信念、軸が一本スッと通っている。

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    2022年06月26日
  • 現代語訳 文明論之概略

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    神道は現在の吉凶を言うもの。仏教は未来の災いや幸福を説くもの。
    文明は徳と知恵によって成り立つ。
    目的は独立で、手段としての文明。
    徳については西洋との差はなく、知恵において差があったのではないか。

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    2022年05月01日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    2011年出版。齋藤孝さん、現代語訳。慶應義塾大学の創始者、お札の肖像画、歴史の教科書にも登場する認知度の高い有名人。しかしながら、どんな少年時代青年時代を送られたのか、ほとんどと言っていいほど知りませんでした。早稲田大学の創始者である大隈重信さんとは対局的で、終生在野を通された方。内容は、自伝にありがちな都合のいいことばかり書き並べるのではなく、大酒飲みで素行の悪いことも書かれており、とても近しい存在に思えました。しかし筋の通った方であることは、よく知ることができました。私が大阪に住んでいた頃、淀屋橋にあった適塾跡を訪ねたことがあります。なんだか幕末の時代に勉学に励んだ若者たちの息遣いを感じ

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    2022年04月03日
  • 現代語訳 文明論之概略

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    「百姓は市民のことを『軽薄だ』というし、市民は百姓を罵って『頑迷だ』という。その様子はまるで互いに片目を閉じてその美点を見ず見にくい点のみを見ているようなものだ。もし、その両目を開かせ、片目で相手の長所を見て、片目でその短所を見るようにすれば、長所短所の公平な観察ができて、その争いがやむばかりではなく、ついにはお互いを友とみなし、それぞれ益を得ることもあるだろう。」p27
    「世論を物事の基準とし、それから外れることがあれば、異端だとか妄説だとして、すべての議論をこの世論の枠内に押し込めようとする。こんな状態では、智者というのは国のためにいったい何をすればよいのか。」pp31
    「かつての異端妄説

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    2022年01月29日
  • 13歳からの「学問のすすめ」

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    気にはなるがなかなか手に取らない書だったが、
    子供に読んでもらうのに読んでみた。
    訳者の言葉になってるなと感じるところはあるが、
    中学生が読むのには丁度いいのでは。
    解説も分かりやすい。

    「学問のすすめ」
    これが、100年前に書かれたのかと言う驚きと
    新しい時代の始まりに道を示した書と納得。
    当時20万部出版されたらしいが、
    読んだ人はそれ以上になるだろう。

    今一度、現代に生きる者が読んでも良い書だと思う。

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    2021年12月11日
  • 現代語訳 文明論之概略

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    福沢諭吉の代表作『学問のすすめ』『福翁自伝』と並ぶ作品。この本は明治8年に書かれたものだが、この時点で福沢諭吉が西洋のことをかなり詳細に知っており、かつ日本の置かれている立場も的確に認識していることに驚いた。西洋列強の歴史、政治、経済、社会制度はもちろん、中国やインドなどのアジア諸国、あるいはアフリカ諸国の事情を的確につかんでおり、明治維新後わずかな間に猛烈に勉強したことがわかる。その上で、単純に古来からの日本文化を捨て、西洋文明を盲目的に取り入れるわけではなく、古き良き日本の伝統や精神を認識しつつ、これから日本の進むべき道を記している。批判的なことが数多く書かれているわけではあるが、その視点

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    2020年11月25日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    一万円、学門のすすめ(未読)、脱亜論(未読)というイメージしかなかったので、お堅い真面目な人だったのだろうな、と勝手に思っていましたが、全然違いました笑。持ち前の行動力と茶目っ気で、面白い人生を歩んだ人なんだ、と印象がガラッと変わりました。周りに結構悪質なドッキリを仕掛けたり、自分の物腰で相手の態度かどう変わるかというような社会実験もしてて今のYouTuberみたい笑。
    不思議なのが、福沢諭吉を主にしたドラマとか映画って他の幕末~明治の有名どころの人物に比べて、少ないですよね。何でだろう?アメリカやヨーロッパ渡航もしてるし、大河とかにしたら面白そうだけどな。
    それはさておき、他の著書も読んでみ

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    2021年06月30日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    齊藤先生による現代語訳でとても読み易いです。
    福沢諭吉と言うと堅いイメージがあるかもしませんが、本書を読むとそのイメージが変わります。
    破天荒だけど悪戯好き。ですが論理的で思考や価値観、生活態度1つとっても時代を先取りしていたことが判ります。
    悪戯等のエピソードは笑えますが、学問に対しては妥協を許さず取り組んだからこそ、幾度の海外進出や塾の開校、名著の執筆等、歴史に名を残しお札の顔になれたのかもしれません。
    日本を西洋に劣らぬ国にしなければならないという考えの下、政府に肩入れをし所属するのではなく、庶民の立場から文明開花のために尽力した福沢諭吉の人生が綴られています。
    読み易さ重視の為、原書か

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    2020年05月19日
  • 現代語訳 文明論之概略

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    本書は、近代日本最大の啓蒙思想家ともいえる福澤諭吉(1835~1901年)が、1875年(明治8年)に発表した『文明論之概略』の現代語訳である。思想家としての福澤が、体系的、包括的に物事を論じたことにおいて、「主著」とも言えるもので、近代日本思想史上の古典ともされる。
    本書で福澤は、まず、西洋文明から、外に表れる「事物」の文明を採用するだけでなく、内側に存在する「精神」の文明を得なければならない、と、西洋文明を目指す理由・目的を述べている。
    そして、文明の本質について、「文明とは人間交際が次第に改まって良い方に進んでいく様子を形容したものであって、野蛮で無法な独立に対して、一国の体裁をなしてい

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    2019年11月24日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    福沢諭吉の自伝。
    口語体で書かれていて、あまり飾らない性格らしく、子供の頃から酒を飲んだ、だとかどうかな、と思うようなことも書いてある。読み始めた頃は、開き直ってる!と思ったが、だんだんこのおじいのすまし顔の描写も好きになってくる。
    特にアメリカに行ったりするようになってから面白かった。咸臨丸では、小料理屋で盗んできたお椀が宝物だったエピソードが好き。
    なんだか福沢諭吉の孫になって、昔話を聞いているような気分になる本だった。

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    2019年09月22日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    福沢諭吉の(口述速記による)自伝。その齋藤孝さんの現代語訳。本の帯にあるとおり「『学問のすすめ』より面白い 日本最強の自伝」だった。抄訳なので、ぜひ原典を読みたいと感じた。

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    2019年01月13日
  • 現代語訳 文明論之概略

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    文明とは何か、文明には何が必要か、そしてなぜ文明が必要かについて、流れよく書かれている。気になるのは同じような話が多い所か。
    徳より智のほうが大事というのは何回も出てきたけど、ここまで繰り返すほど当時は徳しかなかったのかな。
    文明が進んだ今になってみると、共感がしにくいところが結構あって面白みが減ってしまっている。
    ただ、その欠点を持って余りある前半部分の先見性、最後文明を必要とな理由のまとめ方は読んでいて面白い。

    詳細は読み直しの時に。

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    2018年12月23日