青柳瑞穂のレビュー一覧

  • マノン・レスコー
    普及の名作をやっと読んだんだけど、単純な恋愛をテーマにした作品と片付けられない人間の本質を書いた小説だろう。文章にも含まれるけど、愛、憎しみ、快楽、苦痛、希望、恐怖という感情をここまで書いている作品はそうそうないですね。溺れるぐらい感情移入できるのでまた時間を置いて読んでみたい作品。280年たった今...続きを読む
  • 孤独な散歩者の夢想
    はまる人ははまると思う本書。
    社会に対して、人間に対してルソーは何を考えていたのか。
    晩年の彼の思想が見えます。
  • マノン・レスコー
    自分を愛した男にはさまざまな罪を重ねさせ、自らは不貞と浪費の限りを尽してもなお、汚れを知らない少女のように可憐な娼婦マノン。
  • マノン・レスコー
    稀代にみるクソ女伝説だった 頑としてでも働かないこの潔さ、羨ましい それが時代なの?まあ、男のひとがこうだったらマジで困るんだけど
    こういうしっちゃかめっちゃかさがさらにマイナスにいくと、ボニーとクライドみたいになるのかな
  • マノン・レスコー
    ようやく読み終わった。ページは多くないけれど、続きが気になるようなストーリーではないから。
    マノンの視点からの描写が一切ないのが、物足りなかった。浮気するとき、何を考えていたんだろうとか、自分が美しいことに対してどう思っているんだろうとか、マノンの本心が気になった。
    フィクションとはいえ、美人の人生...続きを読む
  • 孤独な散歩者の夢想
    社会契約論で有名なルソーのエッセイ。エッセイというか思いの向くままに書き連ねたもの。それがエッセイか。当時のヨーロッパの状況が垣間見られて面白いが、ちょっと難解な部分もある。こういう本は読みなれるのが必要か。
  • マノン・レスコー
    こちらはフランス文学です~。
    まじめな青年が、マノンという女に出会ったために人生を転落していく様を描いたものです。

    マノンにあっては引き離されて、大金を持っては全財産失い、、、、の繰り返し。
    初めは真面目に読んでたんだけど、この繰り返しでしょ~。
    読んでてなんだかコメディー読んでる錯覚に陥ったよ~...続きを読む
  • マノン・レスコー
    18世紀フランスの小説家アベ・プレヴォー(1697-1763)の恋愛小説の古典、1731の作。あの人物像の中に、女も男も自分の姿や理想を垣間見続けてきたのか。所謂"femme fatale(運命の女・男を破滅させる女)"を描いた文学の先駆とされる。プッチーニのオペラでも知られる。



    主に騎...続きを読む
  • マノン・レスコー
    先日「悪い娘の悪戯」を読んだときに、ファム・ファタールものだとこれがバイブル的存在なようだったので、読んでみた。

    まあ、古い小説だから古臭くて仕方ないのだけど、女性の類型化という以上の読む意味は見いだせなかった。もうちょっとマノン・レスコーが魅力的な女性だったら惹きつけられただろうが、読んでいる限...続きを読む
  • マノン・レスコー
    二十歳までに所謂名作と言われている本を読み、その感想を十年後、二十年後の感想と比べたいと思っています。
    マノンレスコーは友人に勧められて読んでみました。
    感想としては…なんだか自分の年齢というか成長を感じました。
    もともと自分が保守的な考え方をするというのもあるんですが、主人公やマノンに全くもって共...続きを読む
  • ささやかな日本発掘
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    洲之内徹が主に絵画で、青柳瑞穂は主に骨董焼物と...続きを読む
  • マノン・レスコー
    尽きることのない愛情でグリュウを包むマノン。
    二人の間にあったものは、まさに「不謹慎と軽率」だ。

    自分に非があると知っていながら、男を運命の歯車に巻き込むのは悪女そのもの。そんな悪女に自らの人生を持って抗えなかった弱き男性の物語。

    恋とは大きな水槽に飛び込むようなものなのかしら。
    溺れると分かっ...続きを読む
  • マノン・レスコー
    恋愛に恋と愛の二つの要素があるとしたら、この物語は恋の極限なんだろうと思います
    私にはまったく理解できない思想世界だなーと思いました
    君も本気の恋をすれば変わるよ、この物語が好きになるよ、と言われたとしたら、私はそんな恋なんてしたくないです
  • マノン・レスコー
    前評判は確かだった。

    いつまでたっても悪い癖が抜けず、ひどいことばっかりするマノンなのに、
    それは「悪い癖」という言葉でまとめられてしまうことができる。
    そのゆえんはマノンの悪気のなさ!!
    お金がなくなった途端に公然と浮気をしておいて、可憐にこう言い放つ。
    「ごめんね、でもお金がないって耐えられな...続きを読む
  • マノン・レスコー
    人は恋のためだけに、ここまで出来るものなのか…。あまりの愛の力の強さにあてられてしまいました。

    しかし、主人公グリュウもマノンも、よくもまあ胡散臭く滅茶苦茶な理論を次から次へと吐けるものだ。恋が悪い、恋のせいだと言ったとて、行動に移したのは全部自分なのに。

    あと勉強になったことは、妾を囲っておく...続きを読む
  • マノン・レスコー
    マノンは悪女か、それとも聖女か。

    ってか、悪女なんですけどね・・・尻軽って言い切ることができないのが魅力です。

    マノンに憧れる女性、多い気がします。
  • マノン・レスコー
    フランスの恋愛小説であるが、内容はすさまじい。最期はアメリカでのたれ死にするのであるが、それまでの過程がとんでもないのである。語り手、神学生だったグリューは美貌のマノンを愛したがために、詐欺・イカサマ賭博と悪に手を染めることになり、横恋慕してくる男たちから、自分の恋人を守るために、罪を重ね、二度も監...続きを読む
  • クレーヴの奥方
    道ならぬつらいしかし清い恋に悩んでいるクレーヴ公の奥方が,夫君にそれを打開けて庇護を求めたために,心に悩むものを二人生じる結果になった,悲しい純潔な恋の物語。