「社会契約論」で有名なルソーが過ごした、孤独な晩年。
そこで彼が散歩しながら考えた、「自分自身」について。
自分の内面を深く深く掘り下げる、孤独な旅路。
「彼らの哲学は他人用なのだ。僕には自分用のものがあればいい。」
「自分が学ぼうと思った時には、それは自分自身を知るためであって、
教え
...続きを読むるためではないのである。」
など、俗世的に生きる人々(彼を疎外した人々?)に批判的意見を飛ばします。
自分の内心を居所とする人間が最も強い、とするかのように。
こうした姿勢は独善的、自己中心的と批判されそうなものですが、
まあ、どっちもどっちでしょう。ただ、
「判断を練りに練ったうえで、その感情を選択することが肝要だ」
という一行には共感しました。
感情を選択できるという境地に至るほど自分を知ることができれば、
心強いように思います。