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後漢という時代は、ひとの美質のなかで、「孝心(親孝行)」を至上とした。
能力よりも徳を重視し、頭脳よりも心を尊重する国家がつくられた。
184年に始まった「黄巾の乱」により、王朝の礎が揺らぐ中、
後漢の理想を体現する名臣たちが輩出する。
大将軍の何進、
劉備の師である盧植、
曹操を支えた荀彧など7人を描く、宮城谷昌光の「三国志」シリーズ。
解説・湯川豊
目次
何進(かしん)
朱儁(しゅしゅん)
王允(おういん)
慮植(ろしょく)
孔融(こうゆう)
皇甫嵩(こうほすう)
荀彧(じゅんいく)
※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2024年03月04日
後漢の忠臣たちから見る三国志時代は、また違う景色が見えます。
後漢末期、王朝のために立ち向かった7人の忠臣たちのお話。
その忠臣の荀彧や孔融や漢王朝最後の皇帝の献帝たちがでてくる「三国志 Secret of Three Kingdoms 」という漢王朝と曹操をめぐる中国ドラマをちょうと...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月19日
本作には古代中国の後漢王朝末期の人物、何進、朱儁、王允、盧植、孔融、皇甫嵩、荀彧を主人公にした7篇の小説が収録されており、巻末には文芸評論家である湯川豊による解説が掲載されている。
『三国志』の人物というと、どうしても『三国志演義』でのイメージが定着してしまっているが、本作は飽くまでも「正史」を元...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月20日
三国志において、後漢の衰亡に抗った人々の生き様を描く7つの短編集。
時期としては、三国志の中でも、献帝が曹操の手中におさまる以前(つまり魏呉蜀の三つ巴が始まる前の時期)を中心にしている。
何進や朱儁、皇甫嵩など、三国志を読めば必ず目にする脇役たちが、ひとりひとり美点もあれば欠点もある人間として生き...続きを読む
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