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「できなかった自分にしか拾えない気持ちがある」
「できなかった自分だけが見つけられる才能がある」
夢に破れた重い経験を持つ者が放つ言葉に心打たれました。
子供の頃の夢はサッカー選手でした。文集でもそう書いていましたが、実際はそんなのなれるわけなんてないと小学生ながら分かっていましたし、自分の力量と才能の限界、現実の差にも気づいていました。
譲れないものを持たず、壁を見つけては避ける手段を考え、物事に抗うことをせずに生きてきました。自然と我慢する癖がついていた気がします。
この作品は、そんな自分とは正反対に誰よりも強い執念を持った少女・いのりが、夢に破れた青年・司とフィギュアスケートで世界を目指す物語です。秘めた才能と固い意志を武器にみるみる上達するいのりの成長っぷりには、この後の展開に胸躍る気持ちと、自分を正されるような感覚になり、悔しさが込み上げてきます。自分にもここまでの執念があったらと…。同時に司の心情に共感する部分も多くあります。
後悔と挫折を経験した自分だからこそ、コーチとして導ける世界がある。
2人の主人公が駆ける世界への道に目が離せません。
アニメ一期はここまで
アニメ1期がここまで。理鳳との和解、というか打ち解けがとても良かったです。司先生とも、いのりとも。いい関係が気づけたんじゃないかな、と。
Posted by ブクログ
さようならとありがとうを、できたなら。
大人になればなるほど嫌な自分が増えていって、昇華できないまま足を引っ張るようになります。
司先生ですら…いや、司先生こそが過去の重さで一歩も動けなかった人。ただ、いのりさんの熱さにほだされ腹くくって、いのりさんのためだけに全力を出せるだけで。
それはそれで素晴らしいのですが、今巻はついに子供達の真摯で前向きな姿に触れ、自らも過去と向き合おうとする司先生…!(先生ばりにぶわっ…)
この作品、師弟の話でありながら、お互いがお互いを一個の選手、人間として尊敬しているのがホントに素晴らしいんですよねぇ。
司先生はいのりさんを導いているようで導かれている。
いのりさんは司先生に選べるようになりたい。
…特にいのりさんの心境というのは目的と手段がまるっと逆転してて、さりげないけど凄い転換です。
「(メダリストという)強い選手になるために、司先生に教えてもらう」から、「司先生に教えてもらいたいから、強くなりたい」。ほら、前後が逆転。
分かる、ホントによくわかる、その気持ち。「司先生はきっと自分をメダリストにしてくれる」という気持ちが始まりだけど、その気持ちが強過ぎていつの間にか「メダリストになる手段、誰に教えてもらってメダリストになるか」をこだわってしまって…。
なんかもうホントにこの二人が別々の道を歩む姿が想像できない。あまりにお互いがお互いを好き過ぎる。
……つい口にしたくなる言葉があるけど、それは言いたくないな、って思う。
で。
そう言いながらも、いやもう…理凰さんがもう…可愛過ぎる。
なんだろう、この漫画に欠けていたツンデレがここにきて、とか…いやいや。
どんなに斜に構えていても、良いものを否定できない、「凄い」とか「憧れ」に対して素直に反応できるのが子供らしくて微笑ましい、そしてそれ以上に羨ましいんです。
司先生を認めた後の理凰さんはもう、ホント可愛いとしか言いようがない。SP(ショートプログラム)後の表情とかもう…ねぇ?
いっそもう、うち(明浦路門下)の子になっちゃいなよ!
ミケも加えて3人でワチャワチャやってる感じがすっごい楽しい…し、司先生をめぐっていのりさんと理凰さんがバチバチやるのも心が豊かになるし(笑
あと、誰かに「大丈夫」って言ってあげられる強さを見せてくれたところが、ホントに嬉しい。
それから今回絶対面白いのは、「見なよ…オレの司を…」に絡むいのりの挙動不審っぷりなんですが。
これ、同感なんですよねぇ。この上なく同感。はっきり言って司先生のダンス、めちゃくちゃ好き(1巻のも)。
なんというか、カッコよさ、綺麗さの魅せ方が上手いんですよ。基本的に司先生はカッコいいんだけど、それを更に動きがつくことで非現実的なものを見せつけられる感じ。
ギャラリーの皆がキラッキラした目で見てるのがまた良い効果だったり…。
そりゃぁひねくれものだって惚れるわぁ。
…でも。
何で司先生が「踊ってみせよう」って思ったのか? がピンとこないんですよね。
幾ら何でも(現時点で)夜鷹純のイメージを払拭できるほどに自分が上手く踊れる、なんて思ってないだろうし…?
いや、「こんなありがたい事ない」ものを見せてもらったんで何にも文句ないですけれどもね?
さて、ついに次巻は…。
相変わらず熱くて楽しみな展開が続きますが…えぇ?! 発刊3/23ぃ!? …が、頑張ってそれまで生きるよ…。
夕焼けの公園で座る背中が、寂しさや悔しさや、喜びや感謝や…余りに多くの感情を呼び起こして、ちょっと目尻がぐっちゃぐちゃになっちゃうんですよ。
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