子規の音(新潮文庫)

子規の音(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

3.8

三十五年という短い生涯ながら、明治期、俳句に短歌に果敢な革新運動をしたと評される正岡子規。彼が詠った詩句のなにげない情景は、いまなお読む者の五感を喚起する。松山から上京、神田、本郷、上野、根岸と東京を転々としたのち、東北旅行、日清戦争の取材を経て、晩年の十年を病に苦しみつつ「根アカ」に過ごした全生涯を、日常を描いた折々の句や歌とともにたどるユニークな正岡子規伝。(解説・角田光代)

...続きを読む

子規の音(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年06月24日

    谷根千、上野あたりにゆかりの文学者について書いてきた森まゆみ氏だが、最後に子規を書きたい、一番、親愛と共感が深いからとのこと。
    私事だが、夏井いつき著の「子規365日」を読んで、子規その人に興味を持ち、子規本人の「仰臥漫録」を通り、最後にこの本に辿り着いた。

    正岡子規は幕末に松山の貧乏士族の家に生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月09日

    とても読みごたえがある一冊でした。
    作者が子規が辿った道を訪れていて私もやってみたいなと思いました。時代が流れ、まだその場所に残ってる店があるのはとてもありがたいですね。

    病床の子規のもとにいろんな人たちが訪れ、看病し、句会したりしてるのは当時の病気の観点から言えば近寄りたくないのでは?と思いまし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月06日

    読み応えのある一冊だった。

    森さんの『鴎外の坂』が大好きだ。
    見ることのできない明治の街並みが浮かび上がるような文章に強く惹きつけられた。
    「逝きし世の面影」を見るというか、幻の明治の東京を幻視するかのような体験だった。
    その後、『千駄木の漱石』も読んだ。

    本作も、この人のそういう系統の仕事なの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年03月13日

    季刊の地域誌「谷中・根津・千駄木」を創刊した森まゆみ氏の正岡子規伝。35年という短い生涯の中で俳句や短歌に革新運動をしたと評される正岡子規、彼の作品を数多く紹介しながら、辿る子規の世界。

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月12日

    子規の息遣いが聞こえる
    一緒に 年を重ねる 素敵な正岡子規伝
    筆者の土地に対する想いは 余分 伝記を妨げる

    0

子規の音(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

森まゆみ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す