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大丈夫だ、まだ、大丈夫なはずだ――。中卒、日雇いバイト暮しの北町貫多は、23歳を迎えて自身の人生の敗北を決定的に覚えるようになっていた。その彼の唯一の慰めは田中英光の私小説の復読であり、やがて冴えない日々の中で藤澤清造の著作にも出会う。そして貫多は、自らも私小説を書いてみるのだが――。生命力あふれる生活不能者の儚い希望とあえなき挫折を描く、最新の孤狼私小説集。表題作と「陋劣夜曲」、他二篇を再録。電子版に特別付録はつきません。
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Posted by ブクログ
「陋劣夜曲」
連休のつなぎにありついたバイトはまったく勝手が分からずあげく労災に遭う、家賃を溜め込んでる大家とは気まずいところでやたらと会う。あげく酔っ払いのヤジに荒く返したら相手がキレてくる。
いくら貫太とはいえ、あまりに巡りが悪すぎてちょっと一緒にため息をついてやりたくなる作。
「羅針盤は壊れても」
貫太が港湾人足にうんざりした一時の「転職」で味噌の押し売りをやる話。
その味噌会社の面々がなんとも濃く、貫太は傍観者気味なのが新鮮だ。
「廃疾抱えて」
再読。冷酒を飲んで暴力に向けてギラつくラストはやはりいいな
「廃疾旅行」
再読。やはり地味な作。
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