限界の現代史 イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序

限界の現代史 イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序

847円 (税込)

4pt

4.7

シリア、イエメンなど中東で頻発する虐殺や弾圧、それから逃れる大量の難民、欧米で繰り返されるテロなどの問題に対して有効な手立てを失った国際社会。その背景には、アメリカ、EU、国連、領域国民国家、西欧啓蒙思想など、第二次大戦後の世界の安定を担ってきたシステムと秩序の崩壊という現実がある。この崩壊過程の末には何があるのか? トルコを中心としたスンナ派イスラーム世界の動向と、ロシア、中国といった新たな「帝国」の勃興を見据え、展望を解説する。現代の“限界”の理由を概観し、文明の衝突を超え、日本はどうあるべきかを考えるための、現代史講義。 【目次】はじめに/第一章 限界のEU、啓蒙の限界/第二章 限界の国民国家/第三章 限界の国連/第四章 限界を超えるためのパラダイムを求めて/終章 帝国の狭間で/おわりに

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限界の現代史 イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年02月14日

    領域国民国家の存続が危ぶまれている中で、これからどのような視点で世界を、そして日本をとらえていけばいいのかという明確な示唆を与えてくれる本である。
    特に、イスラム世界のことについては、その宗教的な背景や、それが政治的なものとどう結びついているのかということなど、ほとんど確かな知識がない中で、この著作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月05日

    日本国民もそろそろ覚悟が必要です!これぐらいの本を読んで、国民や国家というもののあり方を根源的に考えることを、少しは習慣づけるべきでしょう。

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    Posted by ブクログ 2018年12月09日

    内藤先生の毎日のtwitterと本とで、どれだけの勉強をさせてもらったか。今まで知らなかった世界を教えていただけたか。

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    Posted by ブクログ 2018年11月06日

    内藤正典氏(1956年~)は、中東の国際関係を専門とする地理学者・国際政治学者。
    本書は、著者曰く「私が専門とする中東とヨーロッパ、イスラーム地域を切り口に現代の「限界」を浮き彫りにしようとする試み」であり、80年代前半にシリア、90年代前半にトルコに留学した経験を活かし、「シリアとトルコとヨーロッ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月13日

    EUの、国連の、領域国民国家という概念の「限界」を、現実の中東・欧州の情勢から指摘する。非常に示唆に富んでいる。以下、メモ。

    ・EUの限界
    リベラルの正体が、難民問題で露呈。難民ではなく不法移民だとEUは言うが、なぜ難民が発生するか、シリアで自国民を虐殺している政権があるせいなのは知っているはず。...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年12月20日

     著者の筆の勢いから著者の危機感がひしひしと伝わって来る。
     西欧諸国が築いてきた世界秩序及び領域国民国家の欺瞞が崩れ始め、欧米は保護主義化し、今後、ムスリム同士の連帯は「領域」を超えて拡大し、敵対的共存という難しい政治バランスをとるトルコとロシアを例に帝国割拠の世界における外交の困難さも極めること...続きを読む

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