書店員のおすすめ
様々な姿をした怪や精霊、鬼が暮らす美しい世界。
主人公の雪緒は過去に神隠しにあってこの世界で暮らすことになった人間の女の子です。そして、なんと、17歳にしてバツ一。
なぜか元夫で白狐の大妖、白月(表紙を見てお察しの通り大変なイケメンです)は別れたはずなのに、会えば雪緒に迫り、求婚してきて…!?
…そんな二人のやり取りはセリフだけ見れば甘々なのですが、白月のことは好きだけど絶対に裏があると冷静に判断している賢い雪緒と、それを上回るやり手の白月のせいで緊張感たっぷりでもあり、ハラハラします。
実際、白月にはある計画があり、当初はその目的のために求婚しているのですが、だんだんと雪緒への執着が強まっていき自分の中に矛盾を抱えることになり…
振り回されているようでいて、実は白月の方が雪緒に翻弄されているのかも?とも思えてきたりして、ニマニマします。
人外×人間のカップルが好きな方にぜひ読んでいただきたい本作。
糸森環先生の作品と言えばかかせないモフモフ要素もたっぷりです!(雪緒に懐く子狐たちが大変かわいらしい…)