大国ブラーゼンで人質としての日々を過ごす小国の王女ティアリス。
身分の低い母を持つ彼女は、祖国でもブラーゼンでも冷遇されていた。
だがある日、ブラーゼンの第四王子セヴィオスに出会う。
似た境遇の二人は惹かれあい、愛しあうようになるのだが、
セヴィオスの愛はやがて排他的な狂愛に変わっていく。
彼の異常な愛に気づかず、王となった彼のために身を引こうとするティアリスは、
静かに微笑む彼に強引に組み敷かれ、何度も欲望を注がれて……。
一途で歪な聖なる王×薄幸の王女、常軌を逸した献身愛!
救いのあるエンディング
匿名 2020年08月02日
心の奥に閉じ込めてしまって、自分でも気づかなかった憎しみを抱えた少女と、唯一とも言えるその少女への過保護な愛のためだけに王になった青年の話。
その結果、極端な粛清があったりするけれども、大まかには国がよくなって、大多数の人が幸せになったように描かれていて、二人の関係は歪んでいるにも関わらず、結...続きを読む
好きな作家さん買いでした!
ヒーローもヒロインも歪んでいて、始めはどうなるかと思いましたが、最後までまとまっていて、よかったです。歪んでるからこそ、お互いうまくいったのかな…また、この作家さんの他の作品も読みたいです。
好きな作家さん買い。常に登場人物の感情描写が詳しく書かれ、最後まで一気に読ませるさすがの安定感!ヒーローの歪みはあるものの、ヒロインの存在が彼に人生の目的を持たせている。お互いの一途さがよい。ソーニャだが、ちゃんとハッピーエンド。アオイさんのイラストも好き。