無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
孔子の生きた時代(前551?‐前479)、世は戦乱にあけくれ、殺戮と陰謀にみちていた。そのような状況下、孔子は、人間にとって重要なのは相互に愛情をもつことだとして「仁」の思想を唱え、政治はその実践であるとした『論語』を生みだす。その後『論語』は儒教の教典として崇拝され、文学的香気にあふれた含蓄深い名句の数々は、人間讃歌、人類永遠の古典として、現代に至るまで多くの人々に読みつがれている。本書は、表題作ほか、孔子と『論語』に関する初心者向けの論考六篇で構成。中国文学最高権威の著者が、人間孔子の精神と『論語』の思想を明らかにした入門書の名著。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年09月18日
孔子と論語にまつわるエピソードがつづられており。
弟子の話なんかも論語を引用しながら、ユーモラスに読みやすく書かれていて、論語を読んでなくても面白いと思う。
むしろ、これを読んだあとに「『論語』読んでみようかな~」って気分になれます。時々読み返します。
昔、新潮文庫版をもっていたんだけど行方不明な...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月07日
・孔子が生きた地獄
筆者は『春秋左氏伝』を参照し、孔子の生きた周王朝末期の惨憺たる様相を描写する。中央の権力は衰え、諸侯は骨肉の権力闘争を繰り広げていた。殺戮と陰謀が渦巻き、血で血を洗うような環境であった。筆者は「それは人間の悪意を誇示する文献のように見える〈p.145〉」とまで形容する。しかし孔...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。