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北海道から沖縄まで、その土地に行くとなぜか自然に足が向いてしまう店……共通するのは、店全体と集う人々が醸し出す居心地のよさだった。地元の歴史や風土、気質まで映すその佇まいに誘われるように、季節を変え時間を変え、通い詰めた特選百軒。いつもの席から眺めて綴る、百店百様の至福のとき──。二十余年にわたり居酒屋探求を続けてきた著者渾身の集大成。
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Posted by ブクログ
太田和彦さんの居酒屋本です。この人の書く居酒屋とそこで働いている人たちや客、そしておいしいお酒と肴の数々には「僕もいつかこういう旅がしてみたい」と思わせます。こういうところにいつか行ってみたいですね。 性懲りも泣く居酒屋に関する本ばっかり読んでいる私がいます。あとがきによるとこの作者による「居酒屋...続きを読む」に関するエッセイはこの本で一応終止符のようですね。僕もまだ全部を読破したわけではありませんが、がんばって読破しようと思っています。最近では『女子会』なるのものが巷で花盛りだとか。でも、僕はそういうおされなところには足を運ばず、ここに書かれているような時代を感じさせる居酒屋でひとり、杯を傾けてみたいですね。というか実際のところ、酒の相手をしてくれる人がいないんでいきおい一人で飲むしかないんですが…。 僕が東京でよく行っていたのは荻窪の『鳥もと』でした。いい店でしたね。今は移転してしまって新しい店になってしまったようですが。こういう酒場を放浪すると、どれくらいお金がかかるものなのでしょうか? 「酒場放浪記」の吉田類さんは 『家の一つや二つはたっている』 と申しておりましたけれども。 それくらいのお金をひとつのことに費やせばまぁ、後悔はないでしょう。 こういう本を読んでいると、また酒場をうろつきたくなって困るんだよなぁ。今はまじめに生きないといけないのに。そんな自分がいます。
北は北海道、南は沖縄石垣島まで著者の太田氏のお気に入りで至福の時を過ごせる居酒屋が百店。一度お邪魔したい店がいっぱいです。私が行ったことのある店は3店でした。残念なのは埼玉県のお店は一軒も無かったこと。 あとがきに語られる太田氏の言葉がイイ、「古い居酒屋には長年かけて店と客の作り上げてきた独特の空気...続きを読む、流儀、個性があり、町の人の居場所として必要な存在になる。レストランは腹を満たす所だが、居酒屋は心を満たす所だ。」
ケーブルテレビで、ちょうど居酒屋百名山を見ているので、本と映像と両方見比べている 映像でのおいしそうな料理、店の雰囲気と、本に描かれた店主の人となりにあたたかさを感じる。読み終わってじんわりきた。
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