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Posted by ブクログ 2021年06月04日
これまでずっと新しい定義に出会うたびに納得した風にして、でもどこか矛盾を感じていた疑問に対する答えを見つけられた一冊。これまで読んできた本の中で最も有益で有効で善良な一冊だと感じた。
生命とは何か、なぜ生きるのは苦しいのか、幸福とはないかというあまりに捉え難い抽象的だけど当事者であり過ぎるあらゆる生...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月06日
『人生論』トルストイ メモ
◯内容整理
・「動物的個我」と「理性の法則」という考え方。動物的個我は、生命とは誕生から死までの期間である、その限られた生命の中で幸福は人生を達成しなければならない、みたいな考え方。目に見える(偽りの)生命。人間は目に見える人生こそが自分の人生という確信に陥ってしまった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月04日
トルストイが小さな怪我から重い病気になり死を意識する。なぜ何ために死はあるの理性と感情が保てない、という見舞いの手紙に返事したのが元となりトルストイ思想を知る本にもなる。というものの中盤は難解至極で凹む。人は真の理性をもてば死は怖くない、誕生から死しても未来へ永遠に続くものそれはあなたの愛で、自分の...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月16日
トルストイが晩年に残した本。現代科学が定義する「生命」に関して、痛烈な批判を展開しながら、人間が手に入れ得る新の生命、本当の幸福について議論して行く。
トルストイはまず、「個人の幸福の最大化が生命の目的である」であると現代科学によって信じられている事関して、幾ら自らの幸福を最大限にしようと行動した...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月30日
この本は生命について書かれている。
幸福とは動物的個我を超え理性に従うことで達成される。
また、彼は愛を語り死をこの本の中で説いた。
「人」として生まれたこと、
そして理性を持っていること。
これがとても大切なことなのかもしれない。
本書にはたくさんラインマーカーで線引きをし、
ドッグイヤー...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月20日
「人間は、何のために生きなければいけないのか?」
おそらく今、哲学と呼ばれる学問が生まれてから、いや人が言語を使うようになってからずっと考え続けられていたであろう、命題に対して、トルストイが答える。
「自らに対する愛を捨てよ。そして本能が望むものではなく理性的な意識をもって、他の存在をいつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
非常に難解な文章だった。人生論とあるが、幸福論としたほうが相応しいような気がする。
人間は動物的自我によって自分個人の為の生き方に疾走ろうとし、それこそが幸福であり生活の凡てだと思い込む。しかし、あらゆる人間が自分個人の為に生きると考えると、その為には他人を排除しようとする者が出てくる。とする...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月11日
自分の理性
「理性は人を幸福に導く」自分を信じて、理性が意識するがまま生きることによって幸福を得ることができる。過去信仰がその理性を左右したが判断するのはあくまで自分自身であると。現代、「理性」とは道理によって物事を判断する心の働き、とある。人は様々なヒト・コト・モノによって心が動かされるが、より多...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月16日
生命に係る哲学的テーマと難解な言い回しが多用されているものの、動物的幸福の達成を目標とする「生存」と動物的個我を理性的意識に従属させ永遠の「生命」を明確に区別し語る。「人の為に生きる」「歴史に名を残す」、人間のほか生物と一線を画す部分、連綿と続く人類の歴史の本質を捉えた視点といえよう。
ちなみに何...続きを読む
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