書店員のおすすめ
優等生の弟×ろくでなしの兄。
薄暗い兄弟ものが好きな人には、超絶おすすめの一冊!
自宅で男相手にウリをやってるクズ兄に、弟は愛想をつかしている……?と思いきや、いきなりの執着を見せつけられ、思わず大興奮。弟にキレイなままでいてほしい兄と、兄に汚れたままでいてほしい(そうすれば、自分だけが側にいられるから)弟。それぞれの思いが交差しながら、ストーリーが進んでいきます。
歪んではいても、どうにか「兄弟」の名目を保っていた2人ですが、兄が普通に働き始めた頃から、弟の様子がおかしくなっていきます。溜め込んでいた感情が爆発するシーンは、きたか!という感じで、萌えた方も多いのでは…。
端正で美しい絵柄と、丁寧に練り込まれたストーリーが素晴らしく、読後感はまるでよく出来た邦画を見た時のよう。多少、人を選ぶかもしれませんが、刺さる人にはものすごく刺さる作品です!