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国民の統合を前提とする近代国家は、人々の生活や文化のすみずみにまで関与し、そこに国家の意思を貫徹しようとする。しかし私たちは国家を相対化し、対抗する精神を必要とするのではないか──。近代天皇制において日本はどのように国民の「臣民化」をはかったのか。「国家神道」のもとに国民を統合しようとしてきた歴史は、いまの私たちにどんな課題をつきつけているのか。近代日本がつくりあげた文化的枠組みの構造と実態を、宗教という視点から再検討し、国家中心主義を超える道がどこに、どのように用意されていたかを探る。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年08月02日
国家を相対化する試みを日本における宗教、思想、およびそれらの歴史を通して模索した本。国家の必要性を認めつつも、国家のために私たちは生まれてきたわけではない、と説く阿満氏。その記述は偏ることなく、誠実に考える姿が読む者にも伝わってきます。
このような、ややもするとこのような本を政治イデオロギーの問題...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
光文社新書の「国歌と宗教」に比べ、現実の天皇制をちゃんと扱っている点で遥かに優れている。無論その分通史的な興味は失せているが、しかし「国家と宗教」の問題を扱う以上網羅的であるというのはそれだけ焦点のぼけたものでもあるだろう。とりわけ現実に天皇制や国歌、靖国などの問題が取りざたされる時に近代の天皇制に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月21日
「宗教は国家を超えられるか」副題は近代日本の検証という本である。
第1章 古式とタブー、第2章 つくられた「ナショナル・アイデンティティー」、第3章 現世主義と云う内容で、明治国家が日本人を臣民化するのに腐心してきたかという意図、プロセスが解明されている。
また、第4章は「国家を超える」ということで...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
1994年に出版された『国家主義を超える』が原題でそれを文庫本の形式で再販したのがこの作品。
明治維新から始まる天皇を中心とした国家構造に神道が「非宗教」という宣伝を伴って国民に対して教化・強制されたことを通じて、昔から土着的に存在していた日本人の宗教観を破壊したという点を根本に置きながら、信教...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月16日
120416父三回忌法要の日に 宗教と政治―相反する二つの精神
070609念仏法難八百年を考えるつどい
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国民の統合を前提とする近代国家は、人々の生活や文化のすみずみにまで関与し、そこに国家の意思を貫徹しようとする。しかし私たちは国家を相対化し、対抗する精神を必要とするのではないか―。近代...続きを読む
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