広場の孤独

広場の孤独

506円 (税込)

2pt

3.3

朝鮮事変を契機として、再び動揺しはじめた世界情勢のなかで、当時、日本の誠実な知識人は、どのような方向へと動かんとしていたのか――。日本脱出を夢みる木垣が、去就を決する、まさにその土壇場まで来て、初めて日本人としての自覚に到達しながらも、なおたゆたわざるを得ない孤独な姿を、清新なタッチで描きあげて、異常な感動を与えた、昭和二十六年下半期の芥川賞受賞作。

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広場の孤独 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1951年下半期芥川賞受賞作。佐藤春夫や川端康成等、選考委員の多くから高い評価を受けての受賞だった。物語の構造は、19世紀末フランスのユーモア作家アルフォンス・アレエの『腹の皮のよじれるほど』と同じ。今、聞いている物語が、まさにそのものだというもの。すなわち、私たちは読者であると同時に、まさにこの小

    0
    2014年03月30日

    Posted by ブクログ

    朝鮮戦争が始まった時期の東京で、降って湧いたような軍事特需の中で慌ただしく新聞社で働く翻訳記者、内職で海外小説の翻訳もしている主人公・木垣がその時代や世相に否応なく巻き込まれ社会にcommitせざるを得なくなり、自身の魂を如何にして守るか・保ち生きていけるのかを悩み足掻く作品。やがて新たな自己の現実

    0
    2024年08月20日

    Posted by ブクログ

    学校の課題として出されたため読んだのですが、正直私の年にはまだ早すぎたと思いました
    もう理解しなくてはならないのかもしれませんが
    全体を通して話は一つなのですけれども、短編の連作のようにバラけていて焦点が上手く定まりません
    でもそこがかえってリアルで、主人公が、この混乱しきった時代の日本で生きている

    0
    2010年12月18日

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