【感想・ネタバレ】広場の孤独のレビュー

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Posted by ブクログ 2014年03月30日

1951年下半期芥川賞受賞作。佐藤春夫や川端康成等、選考委員の多くから高い評価を受けての受賞だった。物語の構造は、19世紀末フランスのユーモア作家アルフォンス・アレエの『腹の皮のよじれるほど』と同じ。今、聞いている物語が、まさにそのものだというもの。すなわち、私たちは読者であると同時に、まさにこの小...続きを読む説の生まれる瞬間に立ち会っている目撃者でもある。世界情勢の混沌としていた1950年を描くが、主題上の核となる言葉は、"commit"。おそらくはサルトルの"engagement"を作者流に受け止めた結果だろう。
 なお、"commit"が、小説全体のキー・コードになっているのだが、同時にこの作品は、それが書かれた時代、及び時代精神に深く"commit"している。

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Posted by ブクログ 2010年12月18日

学校の課題として出されたため読んだのですが、正直私の年にはまだ早すぎたと思いました
もう理解しなくてはならないのかもしれませんが
全体を通して話は一つなのですけれども、短編の連作のようにバラけていて焦点が上手く定まりません
でもそこがかえってリアルで、主人公が、この混乱しきった時代の日本で生きている...続きを読む、ということを事実へと近づけているようでした
この作品は政治色がかなり色濃く、文章の端々から作者の論理的な思考能力の高さ、頭の良さが見受けられます
今のゆとりを出た私たちの世代にはまだ理解できないかもしれませんが、知っておくべきことだと思うので、同世代の方に是非読んでもらいたいです

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