上海にて

上海にて

495円 (税込)

2pt

4.0

1945年3月。東京大空襲の後、日本の敗色濃いにもかかわらず、上海に渡った青年がいた。堀田善衛、27歳。彼はこの国際都市で祖国の敗戦を経験する。国民党に徴用されて、その後1年ほどを上海で過ごした彼が見たものとは――。国民党の腐敗、勃興する共産党。迫り来る内戦、そして革命。本書は10年後に上海を再訪した著者が透徹した視座で上海と中国とを語る、紀行エッセイの歴史的名作である。

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上海にて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    上海の魔力に引き寄せられ終戦前後の2年弱を現地で過ごした27歳堀田青年の強烈な体験と、その10年後文学者代表団のメンバーとして上海に訪問した際の去来する思い。日中国交正常化前、文革前の1959年の著。
    国民党共産党列強各国が入り乱れる混乱とカオスの中、著者は加害者日本と被害者中国の間の矛盾や理不尽に

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    戦後日本の最良の知識人(少々古い表現ですね!)である著者の実体験をベースに書かれたエッセイ。エッセイとはいっても、歴史と時代状況を踏まえて、物事の本質に迫ろうとする堀田善衞の姿勢には感服する。とは言え、あくまでも文学者の視点からの批評であり、経済、政治のトータルな視点からの中国理解は、別の本できちん

    0
    2014年06月02日

    Posted by ブクログ

    著者といえばフランシスコ・デ・ゴヤ、位のイメージしかなかったので、戦後1年以上(捕虜ではなく)中国で暮らしていた一面を知れたのは収穫だった。

    1959年に訪中しているが、その時には既に大躍進政策は始まっていた。その危うさは感じられなかったのだろうか。結果論から安易に非難してはいけないのだが。

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    上海にて
    惨勝・解放・基本建設
    解説ー大江健三郎

    1959/7筑摩書房より単行本刊行
    1969/11筑摩業書版再刊
    1995/11ちくま学芸文庫刊行
    2008/10/25集英社文庫第1刷
    2020/1/15第4刷

    堀田善衛1918(大正7)-1998
    1945/3上海赴任、1

    0
    2025年05月10日

上海にて の詳細情報

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