真鍮のむし

田中啓文

相も変わらずの天才的なテナーサックスの演奏と、鮮やかな推理を披露するいっぽうで、世事にはうとい永見緋太郎だが、クインテットを活動休止にして、海外で原点を見つめ直すという唐島に同行することになった。ニューヨークを皮切りに、シカゴ、そしてジャズの聖地ニューオリンズで永見と唐島が出合った不思議な出来事。あこがれのミュージシャンが遺した楽器を手に入れた唐島を襲った災難、ニューヨークで管楽器の盗難事件に巻き込まれた永見が見いだした真相など、全7編を収録。ジャズと不思議に満ちた、日本推理作家協会賞受賞シリーズ第3弾。／解説＝法月綸太郎

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 東京創元社
• 掲載誌・レーベル: 創元推理文庫
• シリーズ: 永見緋太郎の事件簿シリーズ
• ページ数: 380ページ
• 電子版発売日: 2016年01月14日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 5MB

[ブクログ · ★★★★★]

表紙を見て買ったたぐいだが、結構面白い。主人公はサックス奏者。ぼーっとしてるようで、しっかり謎を解く。ミステリーと言ってるが暴力シーンや派手な事件もない。いろんなところにジャズ話がちりばめられてそれが楽しい。1話ずつに作者が参考アルバムを紹介するのがまた楽しい。
シリーズものらしいので、他の本も読みたくなる。

[ブクログ · ★★★☆☆]

【収録作品】塞翁が馬／犬猿の仲／虎は死して皮を残す／獅子真鍮の虫／サギをカラスと／ザリガニで鯛を釣る／狐につままれる　
　ジャズは知らないけれど、雰囲気が伝わってくる。