折原臨也と、夕焼けを

折原臨也と、夕焼けを

649円 (税込)

3pt

4.3

「まったく、人間観察(リハビリ)も一苦労だよ」 自分は情報屋である。そんな事を嘯く、一人の男がいた。ただ、本当に『情報屋』と呼ぶべき生業をしているのかどうかはさておき、彼が数多の情報を手にする力を持っている事だけは確かである。 彼は決して正義の味方などではなく、さりとて悪の手先というわけでもない。自分がないのではない。ただ、彼は平等なだけだった。己の欲望に、果てしなく素直なだけだった。 『人間』。そんな単語のすべてにくるまれた有象無象の玉石達を、彼はひたすらに愛し続ける。 彼はただ、人を愛しているだけなのだ。たとえその結果、愛する人間を壊す事になったとしても。情報屋は、壊れてしまった人間も平等に愛でる事ができるのだから──。

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折原臨也と のシリーズ作品

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  • 折原臨也と、夕焼けを
    649円 (税込)
    「まったく、人間観察(リハビリ)も一苦労だよ」 自分は情報屋である。そんな事を嘯く、一人の男がいた。ただ、本当に『情報屋』と呼ぶべき生業をしているのかどうかはさておき、彼が数多の情報を手にする力を持っている事だけは確かである。 彼は決して正義の味方などではなく、さりとて悪の手先というわけでもない。自分がないのではない。ただ、彼は平等なだけだった。己の欲望に、果てしなく素直なだけだった。 『人間』。そんな単語のすべてにくるまれた有象無象の玉石達を、彼はひたすらに愛し続ける。 彼はただ、人を愛しているだけなのだ。たとえその結果、愛する人間を壊す事になったとしても。情報屋は、壊れてしまった人間も平等に愛でる事ができるのだから──。
  • 折原臨也と、喝采を
    671円 (税込)
    「俺は、人間を観察する為に最低限の技術と知識さえあればいいさ」折原臨也という男は、名探偵というわけじゃない。寧ろ、その全く逆の存在だ。あいつは自分の目の前で起こった事を、大抵の事は躊躇い無く受け入れる。目と鼻の先で実の家族が撃ち殺されようが、臨也はその殺人犯に対して笑顔で語りかける。──『今、どんな気分だい?』ってな。だから、折原臨也は倫理的に褒められるような行動はしないし、論理的な推理もしない。目の前で起こった事を淡々と受け入れて、さも『全部自分の予想通りだ』って面をする。あいつは犯人や被害者を追い詰める道化師だ。恨みも怒りも無いのに、ただ、自分の楽しみの為に追い詰めて追い詰めて……そのまま相手が崖から落ちたのを観て笑う嫌なピエロだ。折原臨也は名探偵じゃない。どこまでも強気なピエロで、関わった奴をみんな沼に引きずり込む疫病神だ──。

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折原臨也と、夕焼けを のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年01月07日

     本編以降の臨也の話。
     
     静雄との死闘のあと、体はぼろぼろになったが作者曰く「池袋という呪縛から解き放たれた」臨也がリハビリと称してやりたい放題やってる。
     とはいえ、車椅子であるという設定が心憎い。

     呪縛から解き放たれたとはいえ、肉体は縛られている。だからこそ、彼は人を使う。
     池袋では、...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2015年07月19日

    おもしろかったです!臨也さんが臨也さんで臨也さんすぎて素晴らしかったことだけは声を大にして言えます(笑)

    0

    Posted by ブクログ 2016年12月02日

    本編完結後の折原臨也。枷が無い場処での本領発揮というかいつも通りの人間愛で、主人公ではないチェシャネコを堪能してるお話。

    1

    Posted by ブクログ 2015年07月14日

    成田さんのサービス精神…好きだ!
    本編での「池袋という枷を解かれた」姿も楽しかったし、間章の「折原臨也という男」がちょっと素敵すぎましたね、ええ。
    あとがきにある「ねっとりしたやつ」読みたかったなあ……。

    1

    Posted by ブクログ 2016年01月20日

    折原臨也オンステージ\(^ω^)/

    普段のデュラは基本登場人物あっちゃこっちゃから出てきててんやわんやなので今作は打って変わってどシンプルで読み易かった。

    SHには彼等はどれだけ絡むのかしら〜
    チラッとだけ除きますかな。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年06月18日

    電撃文庫 超感謝フェア2016の応募したくて買った、
    6冊のライトノベルの一つ。

    折原臨也とソゾロ老人の活躍譚。
    情報のみで周囲を混乱に落としてその紛争を楽しむ。

    デュラララ本編読みたくなった。

    1

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