無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
新田次郎の「孤高の人」に出てくる加藤文太郎よりかなり駄目人間として描かれる加藤文太郎が良い。
勿論登山家としてのスキル実績はすごいのだけど(岩場が苦手とかあるけど)、人付き合いは徹底的に苦手で相手に誤解ばかり与えている、その上でカッコつけでメンツを気にするタイプ、親が危篤でも山優先、有給は使い切って会社の上司に睨まれる…
読んでいてなんだか滑稽だし、自分に似ているなぁと思うところもあったりして(孤高の人でに描かれる文太郎は超人的すぎて似ているとか思うとこなかったな)、シンパシー感じながらグイグイ読まされた。
厳冬期のアルプスなんて俺には一生縁がないだろう山なんだけど、加藤文太郎の足元の蟻的なへっぽこ中年登山家見習いであっても、単独行を選ぶ気持ち、なのに人恋しさにジリジリする気持ち、なんとなく分かるのである。
山でなくても、例えば酒を呑む事でもそう。一人酒だとそう悪酔いすることなくスッキリ楽しく酒に向き合える、だからこれからは一人酒だけを楽しんで行こうと思った瞬間、大勢で賑やかに呑む宴会にどうしようもなく惹かれたりする。そしてそういう場に呑みに行って場を乱して居づらい思いをしたりする。
…俺は酒場の加藤文太郎か!
文庫本下巻のあとがきにかかれた「孤高の人」のオマージュとしてしかけられたラストシーン…なんとなくあそこかなぁ。でももう一度「孤高の人」ざっと読み返して確認してみようかなぁ。
ムッサ山に行きたくなってきた。とりあえず高取山(笑
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸