双頭のバビロン 下
  • 最新刊

双頭のバビロン 下

865円 (税込)

4pt

4.3

『タイタニック』撮影中に起きた火災事故のためハリウッドを追われ、中国マフィアの金を頼りに上海で映画を撮る羽目に陥ったゲオルク。分身の身代わりとして、親友と共に軍に志願し戦場に赴くユリアン。撮影現場で大怪我を負った少女のため、密命を帯びてゲオルクを追うパウル。三人の道が交叉するとき、物語は大いなる転換を果たす。動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔するハリウッドと鴉片(あへん)と悪徳が蔓延する上海。二大魔都を舞台に繰り広げられる数奇な双子を巡る運命譚は、壮麗なる終幕を迎える。/解説=石井千湖

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

双頭のバビロン のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 双頭のバビロン 上
    865円 (税込)
    爛熟と頽廃の世紀末ウィーン。ある秘密のため引き離されて育てられた、オーストリア貴族の血を引く双子――ゲオルクとユリアン。ゲオルクは名家の跡取りとして陸軍学校へ行くが、決闘騒ぎを起こし放逐されたあげく、新大陸に渡って映画制作に携わる。出生自体を否定された片割れのユリアンは、ボヘミアにある廃城〈芸術家の家〉で、謎めいた少年ツヴェンゲルと共に高度な教育を受けて育つ。双子はそれぞれ全く異なる道を歩むかに見えたが……現代文学の最高峰を極めた名手が魔術的筆致で描く傑作ミステリ。
  • 双頭のバビロン 下
    865円 (税込)
    『タイタニック』撮影中に起きた火災事故のためハリウッドを追われ、中国マフィアの金を頼りに上海で映画を撮る羽目に陥ったゲオルク。分身の身代わりとして、親友と共に軍に志願し戦場に赴くユリアン。撮影現場で大怪我を負った少女のため、密命を帯びてゲオルクを追うパウル。三人の道が交叉するとき、物語は大いなる転換を果たす。動乱の1920年代、野心と欲望が狂奔するハリウッドと鴉片(あへん)と悪徳が蔓延する上海。二大魔都を舞台に繰り広げられる数奇な双子を巡る運命譚は、壮麗なる終幕を迎える。/解説=石井千湖

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

双頭のバビロン 下 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    めくるめく物語の奔流。
    結末に辿り着いた時、書かれた人物たちの生を想い、胸を熱くする。

    そうか、そう生きたのか。辿り着いたのか、と。

    皆川先生、物語を紡いでくれて、私たちに読ませてくれて、本当にありがとう。

    0
    2016年12月25日

    Posted by ブクログ

    文章から、声ばかりでなくにおいさえ感じられる。描写されるもののにおいではない。作品自体が放つ、腐爛直前の果実のようなにおいだ。陶酔と眩惑に包まれ、自分自身に内含されたり外部から刺激してきたりする登場人物たちの温度に親しみ、或いは鼓動を速めた。今は何を書いても、作品に魅せられた人間による下手な物真似に

    0
    2016年01月18日

    Posted by ブクログ

    下巻も面白かったです。壮大。
    人の汚いところも美しいところも、余すところなく描かれていました。
    最後までゲオルクとユリアンはちゃんと会うことはなかった。けれど、ユリアンとツヴェンゲルはお互いの間に誰も入り込ませたくなかったのだと思います。
    「私はハリウッドの安直なハッピーエンドには辟易している。けれ

    0
    2020年04月10日

    Posted by ブクログ

    皆川博子さんの、まるでその世界に入り込んでしまったような錯覚を覚えるほどの緻密な世界観は病みつきになってしまうけど、今回はお話があんまり好きになれなかったかなあ。上巻ののろのろ展開には辟易したし。あと、結末がハッピーエンドとは言えないのも読み手としてつらい。

    0
    2021年04月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作品大好き!文庫を発見したので購入再読♪
    前よりずっとゆっくりと噛み締めて読めて、まだまだずーっとこの作品に浸っていたい気持ちです。今度は手元にあるからいつでも読める!
    世紀末ウィーンと20年代のハリウッドと魔都上海。舞台も全体に映画の雰囲気まんてんの作品。私は映画は詳しくありませんが、映画がお

    0
    2018年02月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    書く作品書く作品すべてが代表作といってもいい奇蹟の作家。
    作者の入れ込む結合双生児というモチーフを題材に落とし込みながら、往時の風俗、幻視の街、執着にも近い感情を、小説に織物していく。
    陶酔するしかない。

    ゲオルク―「きみ」(エーゴン・リーヴェン)
    ユリアン―ツヴェンゲル

    ぼくはきみを慰めたいの

    0
    2015年10月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    皆川作品恒例の男2人の絆に置いてけぼりになるやつ

    ゲオルク可哀想だな…最初は傲慢で不遜で勝ち気でみたいな人かと思ったら意外と普通の感性があって(でもこれはユリアンと違って外の世界で自由に生きれたからこそだと思うので、それもまた残酷な描写だと思うのだけど)後半ゲオルクのこと見直すし好きになるよね

    0
    2024年05月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    壮大であり切なかった…ゲオルク、ユリアン、パウル、どのストーリーもとてものめり込んでしまった。ゲオルクとユリアンにとって切り離せないツヴァンゲルという存在。
    徐々に三人の語る出来事が繋がりリンクしていくのが見事だった。

    ラスト、ゲオルクの書いた結末でも、ユリアンの語る結末でも、どちらか真実か分から

    0
    2020年09月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上下巻の感想。

    ゲオルグは名家の跡取りになるけれど、決して順風満帆な人生を歩んだわけではない。のだけれど、いまいち共感できない…
    ユリアンは自分が何者でもないことを悩み、結局は何者にもなれないまま…
    けれども、最後にはユリアンは救われたんだなあと思うのは、ツヴェンゲルがいたから。
    ユリアンにはツヴ

    0
    2020年05月23日

双頭のバビロン 下 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

創元推理文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

皆川博子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す