ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
〔昇る太陽〕一九四一年一二月八日、日本軍は真珠湾への奇襲攻撃に成功、太平洋戦争の火蓋が切って落とされた。マレー沖海戦、シンガポール陥落、フィリピン上陸と快進撃を続け、日本軍は勝利に沸き返る。だがアメリカは着々と反撃態勢を整え、一九四二年六月、ミッドウェー海戦で形勢は一変する。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~5件目 / 5件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
第2巻は、真珠湾攻撃からミッドウェー海戦まで。特に印象的だったのは「バターン死の行進」。どんなことが行われたか、この著作によって初めてその詳細な実態を知った。戦争は悲惨なものだが、実際の戦闘よりもこういう事実の方が、よりいっそう戦争の悲惨さを物語ってくれていると思う。
真珠湾攻撃か始まる日本の序盤の猛攻から一点ミッドウエイで戦局が大きく転回するまで。真珠湾攻撃は、ルーズベルトも実は知っておりあれはアメリカの陰謀だったのだ云々みたいな説があったりするが、実際にはあれは本当に奇襲だった。敢えて言えばアメリカ側は日本が何かするくらいは予想していたが、それが真珠湾に来ると...続きを読むは全く想定しておらず、無防備極まりなかったのだ。確かに無線は傍受されておりアメリカ側の女性電信士が日本が何か企んでいることを察知していたのだが無理解な上司によって握りつぶされていた。そういったアメリカ側の事情とともに、日本の政権内部でも真珠湾攻撃を巡っては東郷外相を始め多くが絶対反対であったこととか、今左側の人はそういったことを知っているのだろうか?当初は米との開戦反対派であった山本五十六連合艦隊司令長官も開戦するなら奇襲しか無いという選択で行われたのが真珠湾攻撃だった。そして序盤はアジア各方面でも奇襲が大成功し、まさに日本の勝ち一色だった。それが暗転するのが、米補給線を分断する意味で山本五十六が強行に主張したミッドウエイ海戦であることに皮肉を感じざるを得ない。今に生きる自分としてはどの点をとってみてもそうだった過去があるからこそ今があるのだとわかってはいるが、それでも様々なifを考えざるを得ない。ハル・ノートを日本に突きつけたハルはとにかく日本の姿勢に猜疑心を持っていて、日本の来栖大使らにサディスティックな対応をとった。彼がほんの少しでも日本に友好的であったなら東條も開戦の決断をあの場面ではしなかっただろう。彼だってそもそもは開戦一直線な考えは持っていなかったのだ。そして昭和天皇は一貫して開戦に反対であった。しかし立憲君主を保持する立場から閣議に反対をすることはしないという自制があった。それは政治体制として天皇独裁を不可とした大いなる功績ではあったが、代償が余りに大きかったと感じざるを得ない。天皇が開戦を不可と強行に主張し、実現した「未来」は一体どこに着地したんだろう。
第2巻では、真珠湾奇襲からミッドウェー海戦までの歴史を見ていく。日本軍による真珠湾奇襲をきっかけに、アメリカは本格的に戦争に参戦する。これにより、世界情勢は大きく変貌する。ソ連は極東に軍を整備していたが、その一方で、ドイツの侵攻を阻止しなければならなかった。仮にこの時点で、スターリンが対日宣戦布告...続きを読むあるいは日本を挑発したとしても、一般大衆の支持を集めるのは難しい。そのため、極東の軍隊を引き上げなければならなかった。 一方、日本ではマレー半島に侵攻して、イギリスの植民地であるシンガポールの陥落に成功した。これは、日本史上、陸戦で最大の勝利となる。これは有色、白色人種ともに衝撃的であった。また、本書のp224を読むと、太平洋戦争初期の食糧事情がうかがえる。この時点で、政府は各家庭に酒三合、ビール二本、小豆一袋を配布すると発表し、13歳以下の子供たちにも箱入りのキャラメル、ドロップ、ケーキなどに配布したとある。これは『戦時下のレシピ』(岩波現代文庫)でも言及されているが、意外なことに、約4年の戦争のうち初めは、贅沢品と思われる食物を嗜んでいた。 ところが、ミッドウェー海戦で敗戦した。このとき、東条英機は、この事実を隠すように命令しており、一般大衆どころか高官たちも真相がわからなかった。ここから、戦争が泥沼化する。
アメリカ人の著者による太平洋戦争を描いた5巻のうちの1巻で、この2巻は太平洋戦争開幕からミッドウェー開戦までを描いたものである。 1巻同様に著者の取材力には脱帽である。 ただ、私に太平洋戦争の知識が少ないため、正直話を頭の中で整理できなかった。 戦闘そのものの話がメインで、主な登場人物は軍人とな...続きを読むるのだが、日本の軍人はまだしもアメリカ側の軍人が誰なのかがよくわからなかった。 もう少し勉強しなくてはという思いに駆られた。 しかし、日本、アメリカ双方の観点からこれほどよく太平洋戦争を描き出した本はおそらくないだろうという感想は1巻と同様である。 名著だと思う。
戦勝で浮かれるタイプと慎重になるタイプの両極端な人しかいなかったのかと思うくらい帝国の軍隊はぐだぐだだったんですね。 そりゃ負けるわけだ。 死の行軍なんか、ものすごい権威主義的なところが出ていて、これは、今の時代で戦争が起きても同じ事をやる人が出てくるんだろうなぁとか思うと、憂鬱になります。
真珠湾攻撃、マレー沖海戦、バターン攻防、ミッドウェー海戦と読み応えたっぷりです。臨場感に溢れています。ミッドウェー海戦決行は、やはり日露戦争での日本海海戦の勝利が山本長官の頭にあったのでしょうか。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
大日本帝国の興亡〔新版〕
新刊情報をお知らせします。
ジョン・トーランド
毎日新聞社
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫NF」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
〈愛蔵版〉 第75期将棋名人戦七番勝負
出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言
老いてさまよう-認知症の人は今
記者トレ 新聞記者に学ぶ観る力、聴く力、伝える力
緊急解説!2020上半期 ニュース丸わかり80 新型コロナで変わる日本
憲法をよむ
ドキュメント・特定秘密保護法
バルジ大作戦
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲大日本帝国の興亡〔新版〕2──昇る太陽 ページトップヘ